自社で細かく作り上げてきたnissan 180SX。
オーナーの月田氏が10年所持し続けてきた1台だ。
元々はドリフトから名阪で走りの腕を磨いてきた月田氏。
独自ブランドとして立ち上げている『TAP the WALL』は、名阪の壁越しで走行することから「一度は壁を叩いて(ぶつかって)みろ!」という意味合いを込められている。見事なまでに鮮やかなカモフラ(迷彩)と、フューエルリッドのロゴは完全なる自家塗装によるものだ。
TAP the WALL 180SX スペック
ベース:nissan 180SX
年式:H8
カスタムポイント
・ホイール:WORK Wheel
・タイヤ F/R:ATREZZO/JOY ROAD
・エンジン載せ替え
・タービン:GTX3071R
・エキマニ:タコ足
・車高調:326POWER
・アーム類:B-MAX
・ボディカラー:自家塗装カモフラ
・推定400馬力
完成度を突き詰めて行きたい 〜オーナーインタビュー〜
編集部:お名前は?
月田氏:月田です。
編集部:こちらの車種は?
月田氏:180SXになります。
編集部:年式は何年式ですか?
月田氏:平成8年式です。
編集部:任意ですがご年齢は?
月田氏:30になりました。
編集部:お住いはどちらになります?
月田氏:和歌山県です。
編集部:今回ここまでは自走ですか?
月田氏: いや、自走で来たかったんですけど、積載があったんで。万が一何かあっても困るじゃないですか(笑)
編集部:確かに(笑) SNSアカウントはお持ちですか?
月田氏:インスタで「toshiki_tsukita」です。
編集部:行きつけのショップは?
月田氏:行きつけというか自営で「月田自動車」って。社長ではないんですが、家族でやってます。
編集部:あ、それで積載なんですね?
月田氏:はい、自社にあるんで。何かあるよりはねぇ(笑)載せてきました。
編集部:オーナー歴は?
月田氏:実際は10年以上持ってる車体です。免許とってすぐに手に入れてずっと持ってた車両なんですよ。カスタムとかより走る方が好きで。
編集部:じゃあずっとゴリゴリな感じで?
月田氏:いや、元々はどノーマルなんですよ。ずっとドリフトをやってたんですけど、最近は名阪を走っていて。この形になってきたのはこの2年ぐらいです。周りのショップさんやらに尻叩かれてって感じですね。
編集部:180SXを選んだ理由は?
月田氏:安かったら拾うって感じでした。今は値段上がっちゃったんですけどね。で、僕リトラが好きなんですよ。好き嫌いはあると思うんですが、僕は好きですねぇ。
青空よりも澄んだスカイブルー 中井 啓 氏が手掛けたポルシェ993
編集部:カスタムのテーマは?
月田氏:とりあえず迷彩が大好きで(笑)そしてゴリゴリ感ですね。迷彩とかロゴも全部塗装なんですけど、全部自分でやってて。あ、でも業者さんにこうしてくれって自分で指示出してって感じで。
編集部:上のLEDとかってアメリカのSUVとかで取り入れられてますが、何か意図が?
月田氏:他にもやってる車を見たことがあって、サファリ感を出したかったんです。
編集部:エンジン周りはどんな感じです?
月田氏:走ってるエンジンベースで、一応載せ替えてます。
編集部:タービンとかは?
月田氏:GTX3071Rを使ってます。馬力的には400チョロって感じですね。
編集部:そ、そんなに出てるんですか!?
月田氏:そこそこ走れる感じですね。
編集部:なるほど。こだわりのカスタムポイントは?
月田氏:ボンネットからゲートを出してて、本当はここから火吹きますよ(笑)本当は違う方向から出したかったんですが、もう真上に出しちゃえって(笑)
編集部:あんまり見ませんよね! 足周りはどちらをチョイスですか?
月田氏:326POWERさんで固めてます。アームとかはD-MAXってゴリゴリのドリフトメーカーさんです。一応言わんと分からんところでいえば、メンバーとかも塗装してるって感じです(笑)
編集部:芸が細かいですね(笑)今後のカスタムの方向性は?
月田氏:色々やっていきたいんですが、完成度を突き詰めていきたいですね。これでも完成って言えるのかもしれないけど「ここで完成」って決めちゃったら終わっちゃいますからね(笑)
編集部:カスタム箇所を拾い上げていくとキリがなさそうですね。
月田氏:そうですね(笑)でも、どれだけ綺麗になっててもカスタムのスタート地点として「走れる」形にしていきたいんですよ。ちょっと勿体無いかもしれないんですが、走らせてナンボだと思っているので。この車は「走れる」じゃなく「走ります」よ!
カスタムへの強い探究心
カスタムのベース車両として今でも人気の高い180SX。
一時期のドリフト人気でヤレたボディが多いのは確かだが、月田氏の180は見事なまでにパリッと感が出ている。ロールケージは、現状12点式が装着されているようで、「走り」にもこだわりが見え、硬派な印象すら受ける。
また、硬すぎず柔らかすぎない動きの良い326POWERのサスペンションをインストール。固めることに固執しすぎると、サスペンションマウントにストレスを与え続け、ボディにクラックが入ることも稀ではない。熱対策にも、大容量ラジエータが入っているなど余念がない。
車内のこだわり様にも力の入れ具合が感じられる。内張は使用メーカーのロゴをラッピングしている上に、ベロア調の布地を配している。センターコンソールにツイーターを設置することで、視界の開放感を維持している。
運転席にステップを設置することで、ペダル長を変更せずにベストポジションでの運転を可能にしているようだ。
カスタムへの強い探究心が顕著に表れた月田氏の180SX。次に会う時はどんな進化を遂げているのか!? 今後も楽しみである。
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TEXT : NONO
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