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2000年代 前半に一世風靡した「スポコン」とは!? スポコンの火付け役 映画 ワイルド・スピード。

「スポコン」
このキーワードを聞いて、あなたはどんなイメージが沸き立つだろうか。

スポコン→スポ根→スポーツ根性
この図式が浮かんだあなたは、これからお話しする内容とは別次元の生き物なので、少し頭を柔らかくしていただきたい。

私がいう「スポコン」は、数年前に若者たちを虜にした自動車のカスタムジャンルの1つ「スポーツコンパクト」の略だ。

今も尚、各地で根強い人気を誇っているスポコン車。ここでは、その内側をあなたは垣間見ることとなるだろう。

 

スポコンの火付け役 映画 ワイルド・スピード

自動車が好き、映画が好き、流行りものが好き。

そんな10代を送ってきたあなたであれば、この映画タイトルを目にしたことがあるだろう。

ワイルド・スピード

潜入捜査官がドライビングスキルを高めつつ、窃盗グループに近づきヒートアップしていくというあの「ワイルド・スピード」だ。

作中に出てくる色鮮やかでオリジナリティ溢れるカスタムを施されたスポーツカー。
その派手なカラーリングやパーツに恥じない、更に上を行くドライビングパフォーマンス。
その人気の高さから、多数のシリーズ化が進んだ大人気タイトルだ。

 

スポコンの代名詞 ドリフト

ド派手な自動車が目の前を横滑りしていく。
マフラーからはアフターファイヤーが吹き出し、路面にはゴムが溶けブラックマークが浮かび上がる。そんなアグレッシブなパフォーマンスを魅せるドリフト走行がスポコンの代名詞となっている。

また、走行性能ばかりがスポコンの特徴ではない。
見事なまでに地面すれすれまでに下げられた車高。
トランクルーム内まで電飾で彩られ、その中に鎮座するサブウーファーやエアサスシステム。
もちろん、それらを搭載したままドリフトで魅せるドライバーも多く存在した。

現在でも賑わいを見せている「D-1」も、派手な自動車でパフォーマンスをするというポイントで見れば充分スポコンのジャンルに飛び込ませられるだろう。

 

スポコンブームの再来はあるのか?

はっきり言って、私はスポコンカスタムが好きだ。
ノーマル状態で綺麗に乗り続けていても自動車は美しい。
だが、様々な角度から自動車を最高に輝かせる努力が随所に見ることができるスポコンカスタムは、メカニック・チューナーという目線から見るとまるで宝石のようなものだ。

ボディーカラーも綺麗にオールペンされ、輝きの絶頂を放つホイール。
黒光りする扁平タイヤはなんと魅惑的なことだろう。

車内も統一感のある配色のインテリアで彩られ、最高の音質の中で運転に没頭することができるこの空間は正に胎内といっても過言ではないほどに心地良い空間だ。

そんなスポコンに再び火が点くことはあるのだろうか。

自動車離れが激しい昨今、ハイブリッドカーの進化とEVの追従、更にはスポーツカーの衰退。
あまりにも期待薄な感じがするが、視点を変えてみると確かにカスタムカーの存在は消えていない。
ラリー界を席巻しているトヨタ ヤリス、GT界でグリップの帝王として君臨している日産 フェアレディ Z、ジムカーナ界の重鎮といえばホンダ インテグラ。今も尚、現役選手としてその雄姿を誇っている86シリーズ トレノやレビンも立派なカスタムカーだ。

絶対数こそが減っているのかもしれないが、自動車で遊んでいる人口は確実に存在しているのだ。ということは、スポコンの再燃という狂気がまた訪れてもおかしくないのだ。

 

スポコンが生み出す世界観の移り変わり

静かで省燃費でロングライフな現行車。
時代の流れは燃費競争から代替えエネルギーへと変化して来ている現代。

カスタムカーの中でもスポコンというジャンルは、贅を尽くした若気の至りともいえるカスタムジャンルだ。そして今、国内でのスポコンは「痛車」という移り変わりをしていることに気付く。

選ばれる車種、カスタム内容、どちらもスポコンと差異のない痛車。
唯一違うのは「ウォールアートのようなデザインなのか、女性キャラクターで固めているのか」という差だけだ。

そう、あのスポコンの狂気は今新たな形として受け継がれているのだ。そして、これから先も自動車のカスタムはなくなることのない世界観だろう。

スポコンが全盛だった頃 若者が選んだ自動車たち

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TEXT : NONO

 



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