ポルシェ996 & 986ボクスターのコンプリートカーならこの2つを激押し！【ガレージJ】

TUNERS 秋のスポーツカー特集ポルシェ996 & 986ボクスター【GARAGE J】

1960年代から現行型まで、どの年代の車両もすべて人気のポルシェ911シリーズ。そして近年、ミッドレイアウトであるそのポテンシャルが再評価され始めたボクスター。この2つの車種に向けて、2つのチューニングコンプリートを製作するガレージJのJTMODEの評価が赤丸急上昇中だ。

PORSCHE 911（996） Carrera

最初にライトブルーのポルシェをクローズアップしよう。JTMODEのベースとなったのは、水冷エンジン第一世代の996モデルだ。964までの空冷モデルが、MT／ティプトロニック搭載車に関わらず、世界的に信じられないくらいのプレミアムが付いてしまったため、911シリーズ全モデルの中で最も手に入れやすい＝最後の砦と言われていたのが996だったのだが、世界的な911ブームにつられて人気急騰。996ですら、コンディションのいいものは入手困難になってしまった。

そこで、JTMODEコンプリート・996JTの出番となる。最初の水冷911であるため、巷ではIMS=インターミディエイトシャフトのトラブル等の噂があって心配することもあるが、ポルシェ専門店でありメンテナンスや整備を得意とするガレージJならそんなネガティブな噂も解消してくれる。

911は特殊な構造であるため、911になれたショップでないと、なかなかまともな整備はできない。長年培った知識と経験があるガレージJが販売する車両なら、整備も対策してあるので安心できるコンプリートカーだ。

所有して走らせて楽しい911

また996モデルは、それまでの空冷モデルと比べると、サーキットのイメージや走りのイメージが薄いため、JTMODEの996JTではイメージをガラッと変えて、所有して走らせて楽しい911とした。エクステリアではフロントバンパー、サイドステップ、ダックテール、車高調などを設定しているが、このライトブルーの996にはオーバーフェンダーとオリジナルマフラーまで新たに設定してきた。

スタイリングを楽しめる設計とホイールチョイス

サイドステップはボディキットの一部ではあるが、レスにも出来る。元々サイドステップレスでも上手く調和される設計がされているため違和感なく感じる。雰囲気が変わるので好みによってスタイリングを楽しみたい。

ホイールにはワークのマイスターをセット。昔からポルシェのサーキット走行用として使われるハイパフォーマンスホイールだ。911シリーズはハブボルトのP.C.D.が130のため、ホイールの強度も問われる。だからこそ、定番の高性能ホイールがマスト。

正直、JTMODEのコンプリートモデル・996JTはどんな内容か考え、値段と照らし合わせてみると特別すぎる911。これを手に入れたら、ほかのクルマはどうでもよくなってしまいそうだ。

JT MODE オリジナル車高調キット

エンジンがリアに搭載されるポルシェ911シリーズのサスペンション（車高調）選びは簡単じゃない。FR車やFF車と違ったセッティングや乗り味が求められるため、ポルシェ専門店でないとベストなフィーリングが出せないのだ。996JT・986JTに使われる車高調はJT MODE専用セッティングのイエロースピードレーシングの33段減衰力調整付全長調整式。全長調整式なら車高を下げてもストロークを減らさない設定にできるため、ストリートからサーキットまで対応できるし、また単体モノチューブ構造のため、ダンパーのレスポンスもいい。もちろんJT MODEの専用セッティングだから、だれが乗っても納得のいく乗り味となっている。

PORSCHE 986 BOXTER

986ボクスターに向けたJTMODEも面白い存在だ。986は1996年から2003年まで販売されていたボクスターの第一世代でちょっと古く感じられるかもしれないが、ボディの前半分は996と共用な部品も多いし、とくにフロントサスペンションの構造などはほぼ996そのまま。こうしたシャシー構造にエンジンがミッドシップ配置されているのだから、面白くないわけがない。