車高を下げたら装着したいパーツ大辞典。
「荷物」を載せても「乗り心地」は向上
次世代エアサスならフレーム加工なしでここまで下がる
ボルトオンでかんたんに取り付けができ、ワイヤレスリモコンで車高をコントロール!そんな次世代エアサスとして話題となっている「エアフォース・サスペンション」のラインナップについにハイエース用としてキット化が実現した。
【エアサスペンション】
えあ・さすぺんしょん
空気をバネとして用いたサスペンション。封入した空気の弾性を利用し、ポンプなどによりバネの強さを必要に応じて制御できる。
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「乗り心地のいいエアサス」は車検対応のボルトオン!
エアサスに踏み切れなかったハイエース・ユーザーでも「ちょっと付けてみたいなぁ」なんて思わせてくれるのが、ジャッツがプロデュースするエアサスペンション「エアフォース」だ。まず何が凄いかって、ハイエース用(2WDのみ)としてボルトオンでのキット化を実現したこと。
これまでハイエースでエアサスを取り付けるとなると、切った貼っただのとフレーム加工が必要で、なかなかハードルが高かった。そんなネガティブな要素を払拭し、ポン付けできるアイテムとして商品化したのは、かなり画期的。
実際に足回りを見ると、フロントは純正ショックと大して変わらないサイズの車高調一体型エアバックが納まっていた。リア側は純正リーフスプリングを2枚使用して、フレーム部に専用ブラケットを介しエアバッグを追加。純正ショックは減衰力調整式ショックへと交換し、さらに乗り心地を高めるためコンフォートシャックルが組み込まれていた。もちろんこれらサスペンションは、すべてボルトオンで装着可能だ。
エアサスを駆動させるユニットは、室内のタイヤハウスに沿ってレイアウト。エアタンク、コンプレッサー、エアマネージメントシステム、デジタルプレッシャーセンサーバルブを専用のステー(近日発売予定)で固定。コンパクトにまとめることで、ハイエースの荷室部分をスポイルしないようデザインした。
そして「エアフォース」のもうひとつの魅力が、ワイヤレスリモコンだ。4輪とタンクのエア圧がリモコンの液晶部分にデジタル表示される仕組み。従来はメーターを室内に配置するなど面倒な配線を行なっていたが、それが一切必要なくなり、このワイヤレスのリモコンにすべてを集約。
しかも、車外からでもスイッチひとつで車高のコントロールが可能だ。車高調に加え、さらにエアバックの空気圧とバランスさせることで、これまでにはなかった「乗り心地の良いエアサス」が完成した。
ボルトオンを実現した画期的なサスペンション
ハイエース用にキット化した足周り。フロントは車高調一体型エアバックを採用。リアは、フレーム(車体側)とリーフスプリングにブラケットを装着してエアバックをセットし、ショックは減衰力調整式ショック(36段)に交換。さらにコンフォートシャックル追加することで乗り心地が格段に向上する。
車内でも車外でもスイッチひとつでアゲサゲ!
撮影車は225/30 R20サイズのタイヤをセット。エアサスのストローク量をチェックすると、地上からフェンダーまでの実測値は全上げ時の場合、フロント73cm&リア71cm。全下げ時は、フロント65cm&リア65cm。、公認申請書類(強度計算書)付きなので、構造変更や記載変更で公認の取得が可能だ(車検対応)。
地上からフェンダーまでの実測値(エアフォースショック最短設定時)
フロント | リア | |
純正サス(純正タイヤ) | 76cm | 77cm |
AIR FORCE全上げ時(225/30R20) | 73cm(-3cm) | 71cm(-6cm) |
AIR FORCE全下げ時(225/30R20) | 65cm(-11cm) | 65cm(-12cm) |
専用のステーでコンパクトに配置可能
エアタンク、コンプレッサー、エアマネジメントシステム、デジタルプレッシャーセンサーバルブを、専用のステーを採用することで、ラゲッジルームのタイヤハウス部に配置することを可能にした。
各種機能のコントロールをリモコンに集約
足回りのボルトオンキット化とともに画期的なのが、このワイヤレスリモコン。4輪とエアタンクのエア圧がデジタル表示され、アゲサゲのコントロールがスイッチで可能。これにより、メーターやスイッチを室内に付ける必要がなくなった。また車高を覚えるメモリー機能も備えている。ちなみに、ハイエース用としてはSUPER PERFORMANCEキットとGOLDキットがラインナップし、それぞれオプションでコンフォートシャックルの付属が可能(65万円〜/税別・工賃別途)。
[問い合わせ] AIR FORCE JAPAN
Tel.0467-50-2000 www.airforce-sus.jp
Report & Photo • 日比野智巳 Tomomi Hibino
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