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GO!OUTODOOR #6
レースカーを引っ張る!
トレーラーにレースカーを載せ各地を転戦
通常なら積載車で運ぶレースカーをトレーラーに載せて牽引する。たったそれだけでなんだかアメリカっぽいから不思議だ。バギーを載せたジープで各地を転戦するワイルドなアウトドアライフ。
ジープで牽引したバギーで各地のオフロードレースに参戦
Jeep × Buggy
オフロードバギーのレースというと、日本ではあまりポピュラーではないが、海外ではシリーズ戦も行われ、競技人口も多いポピュラーなモータースポーツだ。そんなオフロードバギーのレースに日本でチャレンジし続けている人がいる。それが今回紹介する群馬県の髙橋さんだ。
バギーといってもピンとこない人も多いかもしれないが、パイプフレームに最低限の外装パネル、むき出しのタイヤ。簡単に説明するならタミヤのラジコンバギーを想像してもらえば判りやすいかもしれない。エンジンはコルベットに搭載されていたGMのLS1型5.7リッターエンジン。これをミッドシップに搭載し、その後ろにトランスミッションが接続されている。窓ガラスはもちろんドアもないため、コックピットに乗り込むには窓から体を押し込む。そんなワイルドな車両だ。
そもそもオフロードレース人口の少ない日本ではレース場も少なく、レース自体も青森や新潟といった地方で開催されることが多い。遠征もかなりの距離となる。日本でレース車両を運搬する場合、トラックをベースにした積載車に載せて移動するのが一般的だ。ところがトラックで長距離を移動するのは大変。そこで髙橋さんが選択したのがトレーラーにレースカーを載せて牽引する方法だ。
トレーラーによる牽引はアメリカではポピュラー方法で、多くのカーショップがクルマの運搬にトレーラーを使用している。メリットはピックアップやSUVなど普段使っているクルマとトレーラーがあれば牽引できる点。使い慣れた自分のクルマを運転するため長距離ドライブも快適なのだ。
家族で楽しむレース遠征
牽引するのは’20年式のジープラングラールビコン。2.5インチのリフトアップに35インチタイヤと定番のリフトアップだが、ショックアブソーバーはレースカーにも使用しているKINGショックを装着。本格的なオフロード走行が可能だ。
ジープで牽引するのは、ジープよりも全長が長いアメリカCarson社製の自動車積載用のトレーラーで、全長はなんと7.6mオーバー。ちなみにこのトレーラーは大型のアメリカ車を搭載できるサイズなので、コンパクトなバギーは余裕で搭載でき、前方にスペースが余るため、ここにコンパクトな4輪バギーを搭載。
サーキットでの移動や、一緒に帯同する子供たちの遊び道具として活用している。運搬方法から子供の遊び道具までとにかく豪快なのだ。
髙橋さんはこのトレーラーで青森や新潟などで開催されるレースに遠征し、レースを戦い、そして自走で帰ってくるというタフな活動を続けている。ちなみにレースではなんども優勝を勝ち取っており、2021年もシリーズチャンピョンを獲得。さらにカリフォルニアで行われているレースにも参戦するなど世界中のバギーレースシーンで大活躍しているのだ。
子供たちもお父さんのバギーが大好き!
レースには家族も一緒に遠征することが多いという。子供たちもバギーが大好きでトレーラーにバギーを載せる際には助手席に乗り込んだり、タイダウンで固定するのを手伝ったりと楽しそうにしていた。子供たちにとって髙橋さんはカッコいいパパに違いない!
トレーラーの全長はなんと7.6mオーバー!
牽引に使用しているのは、ジープラングラーのRUBICON。2.5インチのリフトアップにKINGショックを装着し、ホイールはBLACK RHINOの20インチに35インチのタイヤを装着している。レースカーを搭載しているのは、アメリカではカーショップがクルマの移動の際によく使っているクルマ用のトレーラー。アメリカのCarson Trailer社製で全長7.6mオーバー。当然だが牽引免許が必要となる。
レースに使用するバギーはV8を搭載!
レースカーはWIKKED CREATIONS社製の’13年モデルで、エンジンはコルベット用の5.7リッターLS1をミッドシップに搭載し、車体後部に搭載したトランスミッションはシーケンシャルの4速。サスペンションはKINGの本格的なレース用を装着する。ちなみにこの手のバギーはVWエンジンを搭載したバギーが発祥なので、足回りにはVWバギー用の強化パーツが使用されている。
髙橋さんは日本のJORというシリーズ戦に出場し、2021年はシリーズチャンピョンに輝く好成績を収めている。間違いなく日本を代表するドライバーだ。
子供たちは将来のレーサー候補!
髙橋さんの活動を見続けている子供たちもバギーが大好き。長男の竜矢君と次男幸矢君はすでにポラリス製の4輪バギーを乗りこなしている。まさに英才教育だ。
Text & Photo:Daisuke Katsumura
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