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現代のオフロードシーンでメジャーなサスペンションカスタム【サスペンション編】

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現代のオフロードシーンでメジャーなサスペンションカスタム【Suspentions編】

シティ派オフローダー向け
カスタム&アップデート講座

ご存知のとおり、サスペンションはクルマを支えている重要な部分であり、運動性能や乗り心地にも大きく作用する大切なパート。それ故に、こちらで解説したホイールタイヤの基礎知識と比べると、グッと難易度がアップするのでは? と考えられがちだが、ここでは本格的なカスタムはあえて避け、現代のオフロード系モデルで採用率が高いサスペンション構造を理解しつつ、リフトアップについて解説してみよう。

話をオフロードビークルに限定して進めると、リフトアップとは大きなタイヤ、あるいはホイールを履くために車高をあげるカスタムのことを指す。つまり、タイヤを大径化した人はそれによって走れるようにするための次なるステップ、ということになる。

その方法はスプリングやショックアブソーバーの交換に加えて、ボディそのものを持ち上げてクリアランスをかせぐボディリフトといったように様々な手法が存在する。そしてこれらはクルマのモデルによって、つまり採用するサスペンションの形式で使うパーツが大きく異なってくるので、タイヤのインチアップと合わせてリフトアップを検討している方は身近なプロショップに相談するのがベストだろう。

それでは早速ここではどんなサスペンション(純正時)に対してどのようなリフトアップ手法、パーツが有効なのかを中心に話を進めていこう。


リジットアクスル方式

古くからオフロード系モデルが採用する伝統の方式

最もタフな構造として、いまなおオフロードシーンで根強い人気を保っているリジットアクスル方式は、その名の通りアクスル(車軸)がリジッド(固定されている)つまり、左右のタイヤが真っ直ぐな一本の軸の線上にあるのが特徴。そしてリジットアクスル本体と組み合わされるスプリングは、左の写真のようにコイルスプリング、もしくはリーフスプリングを採用しているのが一般的で、ショックアブソーバーやラテラルロッドといった、衝撃緩和装置がアクスル全体を保持することでその性能を発揮する。

ちなみにこのリジットアクスル方式をいまなお現役で前後に配するモデルがJEEPラングラー。GUN125系ハイラックス、FJクルーザーなどはリアのみにこの方式が採用されている。

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リジットアクスル方式「コイルスプリング」

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リジットアクスル方式「リーフスプリング」


四輪独立型(懸架)方式

乗用車からSUVまで最もスタンダードな方式

この方式のメリットは文字通り各車輪がそれぞれ単独で働くことで、さきほど紹介したリジットアクスルよりも乗り心地が飛躍的にUPするということ。

そのため現在、一般的な乗用自動車のフロントサスペンションは、ほぼこの独立式といって間違いなく、4WDやSUVも現在はフロントに独立サスを、リアのみにリジットアクスル方式が採用されるケースが増えているようだ。アームが短いゆえ円弧を描いてタイヤが動くため、いわゆるハの字を切るように沈む動きがこの四輪独立型方式の特徴。英語では独立サス=Independent Susと呼ばれ、フロントならIFS、リヤはIRSと表記する。

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乗り心地と運動性能の良さから、最近ではオフロード系SUVやピックアップトラックに採用されるケースが格段に増えてきた四輪独立型(懸架)方式。


現代主流のリフトアップ方式&パーツ

早足ながらオフロード系モデルに採用されているメジャーなサスペンション構造を理解したところで、実際に街乗り系オフローダーに適したリフトアップに必要となる手法やパーツを紹介してみよう。といっても、その内容はいたってシンプルで、リジットアクスルであればコイルやリーフスプリングを、また四輪独立型(懸架)方式ならば、やはりコイルを交換することで純正を上回るハイト(高さ)を手に入れることが可能。下記では、現在の主流にしてなるべく手軽なリフトアップ方法を集めてみたので、これを機会にカスタムにトライしてみてはいかがだろう?


リフトアップ用
コイルオーバーショック/スプリング

純正コイルの交換のみでリフト量を稼げるリフトアップ向けコイルスプリングは、四輪独立型はもちろん、リジッドアクスルと組み合わせるケースも多いポピュラーなパーツ。さらに四輪独立型向けコイルオーバー、つまりコイルスプリングとショック自体を丸ごと社外品に変更するれば足元のドレスアップ効果もバツグンだ。

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リフトアップ用 コイルオーバーショック

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リフトアップ用 コイルスプリング


リフトアップ用
リーフスプリング

昔ながらの方式として知られるリーフスプリングは、写真からも分かるように厚みのある鉄板を重ねた構造によって「しなり」を生むリジッドアクスル専用のパーツ。つまりこのリーフ本体を社外性のリフトアップ用リーフに交換することによって純正+αのリフトアップを手に入れることができる。リジッドアクスルを持つクルマのオーナーは、まず下回りを覗き込んでどんなタイプのリーフが採用されているかをチェックしてみよう。

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リフトアップ用 リーフスプリング


Others
そのほかのリフトアップ用パーツ

上で紹介したメジャーな手法に加えて、コイルオーバーショックのアッパー側にスペーサーを挟むことでショック全体を下げる=(ハイトを稼ぐ)スペーサーリフトも現在のオフロードシーンで親しまれる手法。また、ハイラックスのようなフレーム構造を持つモデルでは、フレームとボディの間にブロックをかませることでリフトアップを可能にするボディリフトも定番となっている。

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ボディリフト用 ブロック

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フロントリフトアップ用 スペーサー


現在的オフロードカスタムの考察(まとめ)

1980年代中盤~1990年代当時は4WDのリフトアップが流行したこともあり「高い車高と大きなタイヤ」こそがオフロードカスタムのシンボルとされていた時代があった。しかし、現在はリフトアップはなるべく控えめに、一方で、ホイールやタイヤにはオフロード感、あるいはアウトドア志向を求める風潮が強くなっており、それに向けたパーツが各社よりリリースされ業界は活性化中。つまり昔と比べてより気軽かつ簡単にオフロードスタイルを楽しめる環境が整っていることが読者の皆さまにもお分かりいただけただろう。だからといって安易にカスタムを始めることはNG。今回紹介したホイール、タイヤそしてサスペンションはどれも走行性能に直結する部分なので、カスタムをイメージする際はまず最寄りのプロショップに相談し、ベストな仕様を手に入れることを心がけよう。

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竹下進悟=文

アゲ系 SUV&クロスオーバー



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