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激低マイスター。
激低スタイルと走りの機能匠の技で両立を実現!
Mastering the Lowdown & FIRE
凄みを増した30系ヴェルファイアのエクステリアは、先代以上にローダウンが似合うクルマとなった。極限まで落としたいユーザーも多いはずだが、下げ過ぎたことで走れなくなるようでは本末転倒。そこで必要になるものといえば、理想的なセットアップの追求が可能な、ミリ単位まで調整可能なサスペンションシステムだ。足回りの超スペシャリスト『ティーディメンド』のサスペンションシステムは、その最右翼ともいえる存在だ。
ティーディメンド 代表取締役 田中崇志
16歳で二輪レースを始め、18歳で四輪免許を取得するやいなや、ゼロヨンやドリフトに没頭。カーショップの店長やD1グランプリ参戦などの経験を通して培った膨大な経験と知識は一級品。サスペンションの構造を徹底的に知り尽くした足回りの超プロフェッショナルとして、業界内でも一目置かれる存在となっている。
足回りについて徹底的にこだわったブランドが「T-DEMAND」
極限ローダウンのスペシャリストが挑む新境地。T-DEMAND
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走りもスタイルも、攻めに攻め抜くこだわりが実現する激低主義
何かを得るためには、何かを失う必要がある──。まるでドラマのセリフのようだが、それは真理でもある。
クルマのローダウンについても、その“真理”が当てはまるのではなかろうか。実際、見る者を魅了せずにはいないヘビーロワードスタイルを手に入れるためには、実用的な走りを犠牲にするのもやむを得ないと考えているオーナーも少なくないはずだ。
だが、上の写真を見ていただきたい。フェンダーがリムに被るほどの極低車高でありながら、余裕の激走を見せてくれるヴェルファイアの姿を。
抜群のスタイルと、走りの機能を高次元で両立。先述した“真理”をねじ伏せてしまう足回りを作り上げたのは、“激低マイスター”の異名で呼ばれるスペシャルショップ『ティーディメンド』だ。
ダンパーキットを始め、足回り用の各種のアームなど、理想のセッティングを極めるために必須となる調整機構を備えた同社のオリジナル製品の数々は、妥協なきこだわりが徹底的に貫かれた逸品ぞろいだ。
ひょっとしたら読者の中には、「妥協なきこだわり? それってよくある広告の常套句でしょ?」と考える方がいらっしゃるかもしれない。だが、このあとご紹介するティーディメンドのこだわりぶりを知ったなら、必ずや驚かれるに違いない。そして、これまで「足回りの常識」として当たり前のようにガマンしてきたことが、ティーディメンドの製品によって払拭されてしまうこともお分かりいただけるはずだ。
代表をつとめる田中崇志氏は、D1ドライバーだったという経歴の持ち主。プライベートチームとしての参戦だったため、自分でクルマを作り、自分で走り、自分で悩むという日々の連続だったという。だが、それゆえ膨大なノウハウが蓄積されていっただろうことは、想像に難くない「独立前はタイヤショップに勤めていた時期があって、そこでも色々なメーカーの部品を試し、色々なスタイルも経験できました。そのあとにD1の世界に入ったんですが、それらを通して世の中のパーツの限界値を肌で感じることになったんです。じゃあ、あとは自分で作るしかない。そう考えて立ちあげたのが、ティーディメンドというブランドなんです」
細部にまで貫かれたこだわりは、妥協なき理想追求のために
自分で作るしかない──
田中氏の言葉を証明するように、ティーディメンドのファクトリーには、精密な金属加工を行なうための巨大なマニシングセンタやNC旋盤を始め、溶接機やプレス機、レーザーマーキングマシンなどがズラリと並び、足回り製品の開発を1から10まで自社内でできる環境が整っている。「設備を持たずに全てを外注で賄うメーカーも多いと思いますが、ウチは開発のあらゆる部分に目を行き届かせたいんです。量産となるとキャパの都合で外注に頼ることもありますが、開発段階では精度やデザイン、質感、肌感、色味など、全てを納得できるまで自社内で作り上げ、図面上では分からない部分までしっかりと追い込んでから量産に移行しています」
ここまでの話でも十分驚きに値するが、本当のこだわりぶりはこれからが本番だ。
たとえば足回り関連の部品の連結部に使われるピロボール。ティーディメンドでは、その動きの硬さ(トルク)までも徹底的に管理している。「部品って、使う場所によって動き方が違うじゃないですか。ガンガン動く場所もあれば、ちょっとだけのところもある。ウチでは、どの部分に使うかによってトルク設定を変えているんです」
そのうえ、完成した製品のひとつひとつのトルクを、オリジナルの治具とトルクゲージによって計測するということまで行っている。どんな一流メーカーがどれほど高精度な製造機械を使ったとしても、微妙な差は必ず発生してしまうが、ならば同じトルク同士の物を一対にして左右のアームで使おうという考えだ。「同じトルクで揃えないと、たとえ左右を同じバネレートと減衰力にしても、サスのストローク量が変わってしまうんです」
同社では溶接の治具にもこだわりが貫かれているが、これも溶接時の僅かな角度や歪みなどの違いで、左右のアームの長さに差が出てしまうことを防ぐためだ。
調整式アームなら、多少の長さの誤差は調整部分で合わせることが可能だ。だがそれはあくまでも静止状態での話。サスペンションがストロークしたときの動的なアライメント数値は、アームの長さが揃っていなければ左右対称にはならない。「車高が低いけれど走れるとか、そういうレベルじゃダメなんです。サスペンションがストロークしたときに振られてしまうクルマじゃ、危なくて踏んでいけません。ブレーキを踏んだときに振られるというのもおかしい。そういう状態をキッチリ直すためのパーツでもあるわけですから、左右等長は絶対条件です」
ピロボールといえば、ゴムブッシュよりも乗り心地が悪くなるというのが通説だが、それは誤解だと田中氏は言う。「ゴムブッシュは力が加わるとねじれますから、つねに形を戻そうとする力が働き、跳ねようとするんです。バネレートを硬くするのと同じ状態が生まれるワケです。対して、しっかりと作られたピロなら、ねじれが発生しないし、動きたいときに素直に動きます。昔はダンパーの減衰力調整もなかったし、ふにゃふにゃの足をしっかりさせるために強化ブッシュで強引に補っていましたが、今は調整式の車高調が当たり前ですし、バネレートも豊富に選べるので、乗り味はそこでセッティングできます。ですから、全部をピロにしたら、むしろ乗り心地は良くなりますよ」
今回ご紹介したこだわりは、実はほんの一部分にすぎない。こうした強いこだわりの積み重ねが、“激低”スタイルと走りの機能性を高い次元で両立させている秘密なのだ。「クルマが自分の操作にキチンと応えてくれると、クルマへの愛着がさらに深まります。ボクにとって、それはクルマの大きな面白さのひとつ。そう思えるクルマは大切にしたいと思うし、本当の宝物になってくれると思うんです」
妥協なきこだわりの原動力となっているのは、田中氏のクルマへの深い愛情と言えそうだ。
走り去っていく地を這う後ろ姿は、誇り高き匠だけが成せる技
FRONT
数多くのオプションが用意されたサスペンションシステムは、車高調からエアサスへのグレードアップも可能。ひとつひとつのパーツの機能を体感しながらステップアップしていけば、愛車への愛着は一段と増すだろう。
ロアアームに装着された「イージープロ・フロント」が、車高ダウン時に逆ハの字になってしまうロアアームの角度を補正する。見た目だけのローダウンでなく、走りの機能も両立したサスペンションにするための必需品。
ティーディメンドでは膨大な数の製品によって、足回りをトータルサポート。フロントのブレーキは、380Φの大径ローターと、削り出し6ポットキャリパーとの組み合わせによる抜群の制動力を誇るシステムだ。
REAR
リアのブレーキシステムも、フロント同様380Φの大径ローターを採用。優れた精密加工技術を持つティーディメンドでは、ブレーキを極限まで奥へ収めてディスクの干渉を回避するキャリパーブラケットの製作も可能だ。
車体の沈み込みを感知して光軸を自動的に下へ向ける純正のセンサーは、ローダウン派オーナーの悩みのタネ。その光軸を最適な角度に戻してくれるのがレべリングアジャスター。スライド式で微調整も可能だ。
ティーディメンドの「プロダンパー」は、オーバーホールにも完全対応。最大2年間もの保証期間は、高い品質の表れでもある。好みに応じてステップアップできる拡張性の高さだけでなく、仕上げの美しさも大きな魅力。
ストロークの容量不足という純正リアサスペンションの弱点を補うダンパーストロークアップキットを装着。容量アップによって、段差を超えるためにエアサスの車高を上げるときにも、快適な上げ幅を確保する。
エアサス用のシステムを床下収納にすっきりと収めるためのインストールボードをオプションとして用意。キット化されており、全てを組み込んだ状態で出荷される。中央にまとめたレイアウトによって、左右には荷物スペースが確保されている。
エアサスをコントロールするパドルスイッチパネルをスマートにインストールするための30系専用パネルもオプションとして用意。オプションのリモコンを使えば、車外から車高を確認しつつ上げ下げをコントロールできる。
エアサスの全上げと全下げの比較写真。およそ130mm の変化量は、街乗りでの快適性をしっかり確保。リアに組み込んだダンパーストロークアップキット(下の写真)のおかげで、前後がバランスよく車高アップしている。
30系アルヴェルの弱点を解消!
ダンパーストロークアップキット
先代のトーションビーム式からダブルウィッシュボーンへと生まれ変わったものの、ストロークの容量不足という弱点を抱えてしまった30系のリアサス。それを解消してくれるのがこのパーツ。ダンパー容量の50mmアップが可能で、フロントとのバランスの悪さを改善。底付きしにくくなる上に、乗り心地の向上にも貢献する。
ティーディメンドのエアサスシステム【エアーマネージメントV8】の特徴を紹介!
最上のトラクションを愛車に与える T-DEMANDのテクノロジーの粋 V8 MANAGEMENT
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T-DEMAND こだわりの逸品
PRO DANPER(車高調)
オプションの組み合わせによってワンオフさながらの細やかな仕様オーダーも可能。それでいて価格はワンオフよりもリーズナブル。エアサスシステムの構築はもちろん、カラーのオーダーやオリジナルのロゴを入れることまでできる。
PRO DANPER(エアサス)
さまざまなオプションが用意され、好みに合わせてステップアップできるという特徴を持つカスタムメイドサスペンションシステム。ベースとなるダンパーは、全長調整式フルタップ仕様で、24段の減衰力調整が可能だ。
イージープロ・フロントバージョン1
ローダウン時に逆ハの字(バンザイ)になるロアアームの角度を補正。ネジ穴の形状によってロアアームに延長効果をもたらす。キャンバーは約3度ネガ方向へ。ジュラルミン製、アルマイト仕上げ。厚み30mm。
イージープロ・フロントバージョン2
ロアアームとボールジョイントの間に装着、ロアアームのバンザイを防止。約1度ネガキャン方向へ。ローダウン時のドライブシャフトの負担も軽減。40mm以上車高ダウンするなら、ぜひ付けておきたい。厚み40mm。
イージープロ・リア
ロアアームに装着し、ストローク量を確保しながら50mmの車高ダウンを実現。偏心プレートの採用により、ロアアームの長さを-5mmから+10mm までの4段階に調整可能。約50mmのバンザイ補正。
リアアッパーアーム
ターンバックル式の採用でキャンバー調整が可能。調整幅は-30mmから+30mm。キャンバーを寝かせたいという人だけでなく、起こしたい人にもオススメ。ピロボールによる取り付けで、不要な動きも防止。
リアショートスタビリンク
車高を落とすとスタビライザーがバンザイ状態になるという特徴を持つ30系ヴェルファイア。-35mmから-20mm までの調整幅を持つショートスタビリンクで、スタビのバンザイを防止する。
レべリングアジャスター
車高をダウンさせると、ハイトコントロールセンサーがリアの沈み込みを感知して、自動的に光軸を下方向へ動かしてしまう。レべリングアジャスターは、センサーをスライド調整して光軸を正常な高さへ補正する。
エアサス用ベーシックシステム
エアータンクやコンプレッサーを始め、コントロール用のパドルスイッチやゲージユニット、配管配線パーツやエアホースなど、エアサスを4輪独立コントロールする基本システムをパッケージ化。耐久性にも優れる。
デジタルメーター部パネル
エアサスのタンク内のエア圧や、4輪の各エア圧を表示するデジタルメーターパネルは、センターコンソールにすっきりと収めることも可能。スマートなデザインは、機能の充実だけでなくインテリアの演出にも貢献。
T-DEMAND -Product Innovation-
福井県坂井市にあるティーディメンドのファクトリー。自社開発された製品群は、性能の高さはもちろんのこと、加工精度や溶接、品質、耐久性、デザインや塗装の仕上げなど、あらゆる面において妥協なきこだわりが貫かれている。消耗品などのストック体制も万全で、愛車との長い付き合いを強力にバックアップしてくれる。
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Report:鈴木敏男
Photos:本間章悟
アルヴェリストVOL.01
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