OFF-ROAD CUSTOM METHODS ABC
シティ派オフローダー向け
カスタム＆アップデート講座
いまや日常的に使っている「カスタム」という言葉___。
これをクルマの世界に置き換えてみると、純正の状態に何かしらの手を加え、パフォーマンスUPを、あるいはドレスUP効果を狙うということを指す。
そしてご存知の通り、クルマの方向性によっていまやそのメニューは無限に広がっており、昔と比べても遥かにこの「カスタム」という行為は手軽かつポピュラーになった。
さて、それでは現代のオフロードシーンにはどんなカスタムがあり、そのトレンドとは一体なんだろう。
ここからはここ数年のシーンで飛躍的に増えてきたシティ派オフローダー、つまりよりラフにオフロードやアウトドアライフを楽しむためのカスタム講座を開設。
ホイール／タイヤ／サスペンションを例に、初心者にもわかりやすく紐解いてみたい。
現代のオフロードシーンでメジャーなサスペンションカスタム【サスペンション編】
オフロードカスタムの今どきの楽しみ方とは!?
まず、オフロードにおける「カスタム」と聞いて連想するのは荒々しい路面を走破するために各部をアップデートし ていくこと。しかしそれはもはや過去（？）の話であって、こうした本気のカスタム派とは異なり、最近の主流はその無骨で迫力のある外観をあくまで「見た目」として楽しむことが流行りとなっているようだ。
これには紛れもなく近年のアウトドアブームが影響していて、居住性とルックスが両立したような、いわゆる最新のSUVやJEEPこそがその主役。つまりノーマル（純正）の状態でも十分カッコ良いモデルをベースに、さりげなくカスタムを注入するというのが現代的オフローダーにおけるひとつの楽しみ方なのである。
それではオフロードカスタムとは一体どのようなものなのか。改めて考えてみると、やはり冒頭でも触れたようにその見た目のインパクトと荒々しさを誇示するようなカスタムこそが真骨頂。しかし裏を返せばその背景にあるのは実にシンプルな理由で、荒れた路面を走るために車高（ハイト）を稼ぎ、サスペンション可動域を増やすことこそが、オフロードカスタムにおけるルーツにしていまも変わらない普遍の真理だということを憶えておきたい。故にまずはカスタムにおける基本的 な部分をしっかりと理解し、各部の働きを把握することが大切。
「シティ派オフローダー向けカスタム＆アップデート講座」と称し、その手順を3つの項目ごとに解説してみたい。
現代のオフロードシーンでメジャーなサスペンションカスタム【サスペンション編】
竹下進悟=文
