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ライフスタイルに溶け込んだリフトアップ文化

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LIFT UP STYLE SUV & CROSSOVER

ライフスタイルに溶け込んだリフトアップ文化

ニューヨークに続くアメリカ第二の都市、ロサンゼルスはご存じの通り大都会だ。また『西海岸』の名の通り、太平洋沿いには風光明媚なビーチシティが点在している。しかし、一歩内陸に足を向ければ点在する魅力的なオフロードパークの数々。三方を山に囲まれた土地柄は、実は4WDフリークスにとっての天国だったのである。

ダウンタウンからフリーウェイ5号線を北に取り、約1時間も走ればそこはハングリーバレー・オフロード・パーク、通称ゴーマン(ランプ:降り口の名前に由来する)だ。視界に入りきらないほど広大な360度の山々がオフローダーのために解放されており、モトクロスや4駆で走り放題のオープンエリアとなっている。本気で満喫するなら3日を必要とするだろう広さゆえに、各所にはキャンプサイトも完備。トレーラーやキャンパーでやって来て腰を据える連中も少なくない。

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さらに西へ足を伸ばしたピズモ・デューンズも有名だ。オフロード系の激しいDVDでもお馴染みの砂丘は、まるでサハラを思わせる砂の大地。ダイナミックなジャンプに挑戦したい方にはお勧めのスポットである。ただし2輪も4輪もパドルタイヤは必須アイテムだ。

大きな砂漠をお望みならば、逆に南東へ向かうのもいいだろう。メキシコとの国境に近いノース・アルゴ・ドーンズ・デューンズは地平線の彼方まで続く黄金の丘、また丘。バハ1000の雰囲気を手軽に味わうことが出来るが、あまりの広さに故障したら最後、サソリのエサになる可能性も否めない。

そしてもっと近場で遊びたいのであればこのページにドーンと広がる、アズサ・キャニオン・オフロードパークがオススメだ。LAのダウンタウンからわずか35マイル、約40分という気軽なロケーションだが、フィールドの豊富さと過酷さでは他に引けを取らない。この日も沢山のマシンとドライバーが、アズサ名物のドロンコの洗礼を受けていた。

エントリーフィーは1台につき8ドルと超良心的。そしてパークに入場できる条件はただひとつ、クルマが4WDであることだ。車高が高ければ2駆でもOKだろうと、侮ってはならない。公園の入り口手前にはちゃんと検査場が設けられており、車両は必ずチェックを受ける仕組みになっている。何せフィールドへ入る前から目の前には川が横たわっていて、2駆だとこの時点でアウト、スタックしてしまうのだ。最低でもSUVの4駆。しかもリフトアップしていなければ下回りはガコガコに擦りまくる覚悟が必要である。

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サンド、川、沼、ロック、急傾斜、ゴロタ石。エリアには大きくわけて6つからなる天然のアトラクションが用意されている。ドライバーはどこを走っても自由。そしてどこも過激である。そこを果敢に攻める4駆野郎たち。カップルもいる、親子連れもいる、仲間同士もいる。セミプロもビギナーも、みんなで一体となって遊ぶのがアメリカ流だ。誰かがぬかるみにスタックすれば、ウインチを持った連中が駆けつけて救出劇が始まる。「西の茂みで転倒車両あり。人手が必要だから集まってくれ!」。どこかでアクシデントを見つければ、無線を持ったクルマが連携して救助にあたる。4駆乗りならではの絆だ。

こうした好条件が揃うアメリカゆえに、ストリートでもアゲ系4駆の認知度は高く、街のあちらこちらにカスタムの専門ショップが存在する。ちなみに同じアメリカでも、フルサイズのアメリカ車の車高をめいっぱい上げてド派手なカラーリングでデコレート、超大径ホイールをセットする〝魅せ系カスタム〟はテキサスより東側や南部が中心だ。一方カリフォルニアやアリゾナなどの西側は、サスペンションのリフトアップ量をあくまでも〝実践重視〟に設定したモデルが多い。またトロフィートラック系やロッククローリング系もかなり熱い。理由は環境の問題であろう。バハ・カリフォルニア半島、南カリフォルニア、アリゾナ州、ネバダ州、ユタ州などの一帯は広大な砂漠エリアのため、前記したようにレースも遊びもデザート系が主流。自ずとカスタムも環境に見合ったスタイルがクールになるわけだ。

ベース車両のダントツ人気はトヨタ、ニッサンを中心とした日本車勢である。特にトヨタ・タコマはアメリカにおけるミッドサイズ・ピックアップトラックのマーケットを独占していると言っても過言ではない。宿敵フォード・レンジャーやシボレー・コロラド、GMCキャニオンを大きく引き離し、『クールなトラック』の代名詞として君臨、特に若者から絶大な支持を集めている。タフな条件下での絶対的な信頼性、リフトアップやホイール&タイヤを交換した時の圧倒的なカッコよさは、オフロード大国・アメリカが認めるポテンシャルだ。

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林 剛直=文と写真

アゲ系 SUV&クロスオーバー



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