RULE TEH ROAD
Next trail for off-roaders
G-class Section #004
迷うことなき名盤。
ONでもOFFでも実力発揮の傑作二刀流。
ここ数年よく耳にするようになった、FLOW（フロー）というホイール用語。キャストホイールとフォージドのメリットを併せ持つこの新工法は、オフロードの世界を変えようとしている。繊細で強靱。ラグジュアリーホイールの進化の形がここにある。
昔からホイールにはフォージド（鍛造＝たんぞう）とキャスト（鋳造＝ちゅうぞう）がある。フォージドは数千トンもの高圧縮をかけたアルミの塊を削り出してホイールを形成する。メリットは軽量、高剛性（細身のスポーク形状が可能だ）。ただし、5次元のカッティングマシンを駆使してもやはり複雑な形状を削るのは難しく、デザインの振り幅が少ない。また、非常に高価である。キャストは型に溶けたアルミを流し込む昔ながらの製法だ。型なのでデザインは自由自在。ただしフォージドに比べて重く、強度が低い。その代わり、とてもリーズナブルだ。そんななか、最近よくFLOW（フロー）という言葉を耳にするようになった。各ホイールメーカーのカタログにも大抵ラインナップされているので、目にした方も多いことだろう。
一般的にホイールはスポークのある表面 “ディスク”と、タイヤが組み込まれる側面 “リム”で構成されている。そしてこのフローは、最初は全体をキャストで製作するものの、側面を特殊な工法で叩いて伸ばし、鍛えながらリムへと形作っていくのだ。そうすることでリム部分にフォージド並み強度と軽さを与えられるのだ。オマケにディスクは通常のキャストなので自由なデザインが可能。プライスも低めに抑えることができ、いいことずくめなのである。
ラグジュアリーカーの絶対条件
センターキャップにはオプション設定のフローティングキャップを採用。走行中もフォージアートのロゴが正面をキープしてくれ、高級感がアップする。ホイールは22×10.5J。タイヤサイズは33×12.50-22。
高級ブランドのシグニチャー
エアバルブの外側にはFlowの、対角線上にはフォージアートのロゴの刻印が。こうした遊び心が楽しめるのはキャストならでは。もちろん「JWL」の刻印も入っているので、車検にも対応している。
フォージアート(FORGIATO)がジャパンカスタム・シーンを牽引し続けられる理由
世界中のセレブリティを虜にするForgiato（フォージアート） Wheels
Forgiato FLOW 001
20/22/24inch
FLOW 001はオンロードタイプのラグジュアリーカーもターゲットに収めており20、22、24インチの大径スタイルがメイン。ベースカラーは３色で上からブロスブラック、マシーンド/シルバー、メタル/マシーンド。カスタムカラーもオーダー可。
Mercedes-Benz G63
Produced by
Forgiato Wheels
現車が履くのはフォージアートのモデル名『FLOW 001』の22インチだ。フォージアートは現在、フローシリーズにFLOW 001、FLOW Terra 001、FLOW Terra 002の３デザインを展開している。このうちTerra（テラ）シリーズはオフロード用となっていて、ご覧の001はオンロードスタイルだ。しかしGクラスのようなヘビーデューティーなマシンに履いてもガンガン攻められるのは、フロー製法のなせる技。またひとつホイールの歴史に新たな１ページが書き添えられた。
問い合わせ：Forgiato Japan
HP：forgiato.jp
取材協力：OFFICE-K
Tel：03-5986-8111
HP：www.office-kk.jp
Text：Takenao Hayashi(So-Kal International)
Traxtion4［トラクション・フォー］
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