TWS エクストリート206S
F-1をはじめ国内GTなどレースのトップカテゴリーで多くの実績と信頼を集める、日本が誇るホイールブランド「TWS」から、2017年1月、新作ホイールが発売された。「TWS EXlete(エクストリート)206S」と名付けられたその新作ホイールは、鍛造ホイールであるが故の競技用ホイール並みの高い性能と、国産車はもちろん、フェラーリやBMWといった、ハイエンドカテゴリーへの装着も視野に入れた「ユーロスポーティースタイル」なのだという。まさに、高性能とドレスアップを高次元で融合させた「スポーティースタイル・ドレスアップブランド」である。
豊富なバリエーション
まずこの「エクストリート206S」の注目点は「Flat/Concave/Deep Concave」3つのフェイスをラインナップするが、これは、Exleteシリーズで最多となり、それぞれのフェイスデザインには以下のような特徴がある。
Flat(フラット)・・・その名の通りフェイス面が平になっており、リバースリムの深さをより強調している。
Concave(コンケーブ)・・・近年流行のコンケーブだが、センターの落ち込みを強調することによりスパルタンな印象になっている。
Deep Concave(ディープコンケーブ)・・・限られた車種で且つリヤ専用となるが、より深く沈み込んだ迫力の仕上がりである。
そして、カラーはオプションを含め全6色用意され、引き締まりスポーティーな印象のフラットブラック(標準色)や、東京オートサロン2017の出展車両であるフェラーリF12TdFが装着している、グロスブラックカットフィニッシュ(オプション色)のような、ドレッシーな印象をプラスするカラーなど、ラグジュアリーからスポーツまで対応する懐の深いモデルとなっている。
機能の追究が美へとつながる
もともと、TWSブランドのホイールはこだわりの鍛造製法を採用しているため、十分な軽さと強度を併せ持っているが、そこからさらに、リムの肉抜き加工を施すことにより徹底的な軽量化が図られる。
また、ホイールに求められる性能は、強度と軽量なだけではなく、「回転バランス」や「真円度」という、いわゆる製品精度も重要な性能であるが、特に、20インチを超えるるような大径ホイールでは、「回転バランス」や「真円度」などの精度の違いがもたらす影響は大きい。そこで、エクストリート206Sは、撓みやフレを極限まで排除し、高い精度を担保している。そしてさらにボルト+ナット締めタイプの2ピース構造を採用することでリペア(補修)することにも配慮され、長期に渡り使用できるよう工夫されている。
TWSを展開する「TAN-EI-SHA」が行う鍛造は、金属に熱と高い圧力を加え、8000tと6000tの加圧能力を誇るプレスマシンで成形され、鍛造後の素材をローラーでリム幅を伸ばす、裂開やスピニングと言われる圧延加工を施すことでさらなる強度がプラスされる。
そして、美しくデザインの再現性の要である切削加工には、大型NC旋盤と5軸マシニングセンタを使用し、最終的には1本1本職人の手により仕上げられ、表面加工や、国が定める安全基準以上の厳しい品質管理を経て商品化されている。この徹底したコダワリがあるからこそ、性能を追求したのちに現れる、本当の機能美が生まれるのである。
個性を引き出すこだわりのオプション
さらにこだわりを持つオーナーの希望を叶えるための豊富なオプションも用意されている。まずは、鍛造ならではの”ブラックアルマイトリム”だが、 グロスorフラットの2色のカラーと、オールアルマイトorフランジカットとなっており、計4種類から選ぶことができ、よりスパルタンな印象をプラスすることができる。
この他にも、コーディネートにもこだわったセンターキャップ、さらにはピアスボルトにいたるまで徹底的にこだわり、本物のチタンを使用した鍛造ホイールに相応しいプレミアムなチタンボルト、ブラッククロームのような独特の輝きを放つクラシカルボルトなども用意されている。
問い合わせ:株式会社 TAN-EI-SYA WHEEL SUPPLY
TEL:0766-86-0117
www.tws-forged.com
Text |Shingo.M
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