WHEEL
サウスホイールの1階を埋め尽くすのはホイールメーカーのブースたち。「オシャレは足元から」という言葉は世界共通のようで、各国のバイヤーがアンテナを伸ばし、色とりどりの最新作が彼らを迎える。
揺るぎなき男の比類なき探究心
GIOVANNA WHEELS
ラグジュアリー・ホイール・カルチャーの先駆者であり、今なお先頭を走り続けるカリスマ、ディコ氏が率いるWTWコープ。ジオバンナをはじめとするハイエンドなラインナップは2015年も健在。ホイール館の中心で高額車両の足もとを美しく飾り付け、見る者から感嘆の溜め息を誘った。
’00年代初頭から現代に続く大径ラグジュアリー・ホイールのムーブメントは、このブランドに端を発したと言っても過言ではないだろう。『Giovanna(ジオバンナ)』。アメリカを代表するビッグネームの筆頭だ。現在では姉妹ブランドにGianelle(ジェネリー)、KOKO Kuture(ココカチュール)、GFG(ジーエフジー)を展開し、世界中のラグジュアリーカーやスーパーカーに向けて、純正を上回る上質と優美を提供している。
そのヘッドクォーターであるWTW CorprationのCEOこそがディコ・スラアン。アメリカンカスタム界の重鎮であり、革新と斬新を追求して止まらないホイール界きっての稀代の頭脳である。
時代の変化、流行の移り変わりに適応し、今なおWTWの各ブランドがマーケットで存在感を鮮明にする背景には、ディコ氏の比類なき探究心によるところが大きい。具体例を挙げるならば、どんな高額車両でも可能な限り自ら購入するこだわりである。フェラーリ、ランボルギーニ、ベントレー、メルセデスは言うに及ばず、ポルシェ918スパイダーやマクラーレンP1といった限られたモデルも世界に先駆けて入手、惜しげもなくホイール開発のテスト車両に起用するのである。そうすれば足まわりの寸法を厳密に測定、ミリ単位でマッチするホイールが製作可能だし、ストリートやハイウェイ、クローズドコースなどで製品の実走テストが繰り返せるからだ。独創的なデザインのみならず、品質と強度がWTWのジオバンナ・ファミリーを支えてきた所以なのだ。
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GIOVANNA WHEELS JAPAN
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www.giovannawheels.co.jp
Text & Photos|SEMA RULES