ジュラルミンのレイズボルクレーシングデビュー @TAS2017 【RAYS VOLK RACING TE037 DURA 】
国内外のさまざまなホイールメーカーがたくさんの新作をデビューさせたTAS2017の会場で、ひと際、技術力の高さを見せつけていたのがレイズだ。

レイズと言えば、クルマ好きならだれでも知っている「ボルクレーシングTE37」が金看板的な存在だが、そのTE37に高い技術力をアピールするスペシャルプロダクトが設定されたのだ。それがニッサンGT-R R35にマウントされてデビューを果たした「ボルクレーシングTE037DURA(ジュラ)」。TE037DURAのポイントは、その鍛造素材に鍛造アルミではなく、なんと超超ジュラルミンを使ってきたこと。超超ジュラルミンは、鍛造アルミに比べてはるかに硬い合金のため、比較的細身のスポークが作れる=軽量化できるというというメリットがある。またレイズによれば、速く走るためにもっとも重要な要素であるホイール剛性を、アルミ鍛造のホイールより高くできるというアドバンテージがあるのだという。
ただし超超ジュラルミンは、型押し鍛造(1ピース鍛造)を作るには、素材自体が硬すぎて量産には向かないと言われていたが、それをレイズの技術力でクリア。またTE37の公式である太めの6本スポークに当てはめてながらも、軽量化も抜かりない。加工が難しいと言われる超超ジュラルミンのスポークサイドに穴を開け、さらにスポークの内側をえぐってたり、という徹底ぶりだ。
こうした他社では容易に真似できないような手間を掛けることで軽く仕上げることができ、R35 GT-Rサイズでは鍛造アルミの従来品に比べて、1本あたり約1kgの軽量化を果たしているという。

TE037DURA設定されるサイズと価格は、国産車向けが20×9.0~11.0Jで25万1000円~26万円(1本あたり・税抜き)。ニッサンのスカイラインGT-R R35、スカイラインGT-R R34、スカイラインV35~V37、フェアレディZ Z33/34、レクサスIS-F/RC-Fなどに装着可能。
また輸入車向けが20×9.5J~10.5Jで25万1000円~25万7000円(1本あたり・税抜き)。BMWのM4 M82やアウディRS5など、P.C.D.112/120のモデルに装着可能。この春に販売が開始される。
Report&Photo・のぐちとしお/FORGED PRESS
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