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Gクラスのブラバスモデルはとにかく希少な存在

BRABUS 300GE 3.6、Gクラス、ゲレンデヴァーゲン

G-CLASS傑作選 2

BRABUS 300GE 3.6
乗り込んでこそ違いが分かる奥ゆかしさが魅力

ブラバスは、AMGを除外すれば最大規模のメルセデス・ベンツのチューナーだ。エンジンチューンの的確さには定評があるが、注目が集まるのはSクラスなどのV8大排気量モデル。しかし、この300GE 3.6もまた、ブラバスらしい作品なのだ。

SOHCのM103エンジンで、当時、3.6ℓの排気量を実現していたメルセデス・ベンツのチューナーは少ない。だからこそ300GEをベースにしたチューニングモデルは魅力的なのだ。そもそもメルセデス・ベンツが中低速トルクの太さを理由に、あえてSOHC2バルブを選択したのだから、DOHCエンジンに載せ換えなどせず、それをチューニングするのが正しい。

しかもブラバスは得意の3.6ℓでも、W124に搭載する仕様とはややチューニングを変えているのだから万全だ。最高出力は238ps/5600rpm。これは300E 3.6よりも7ps低く、さらに1000rpm低い回転数で発生させている。単純に最高出力を抑えているのではなく、トルクバンドを低回転寄りにしている。だから重量のあるGクラスながら、街中では、気持ちよく加速させることができるのだ。数値ではなく、フィーリングを大切にするチューニングは、まさにブラバスチューニングの真骨頂だろう。

このクルマのもう一つの特徴は、インテリアの仕上げだ。

ブラバスが手掛けたモデルであることは、ウッドパネルやスポーツステアリングで分かるが、ここで特筆したいのは、とにかくゴージャスさを感じられるインテリアの設えだ。肌触りの良いレザーで覆われたシートやドアトリムがアイキャッチとなるインテリアは、まるでスウィートルームに置かれたゴージャスなソファーのよう。その座り心地は、弾力があるがとってもソフト。見た目だけでなく、座り心地からも特別なモデルであることを実感させてくれるのだ。ブラバスによってコーディネイトされた、コンプリートカーならではの特別な雰囲気を楽しめるのは、こうしたインテリアの仕上げによるところは大きい。

最後に、このモデルの楽しみ方だが、動力性能やインテリアの仕立てを考えると、ガシガシ走らせるのではなく、ゆったりと乗るのが似合っているだろう。



BRABUS 300GE 3.6、Gクラス、ゲレンデヴァーゲン

ソフト触り心地のレザーを使ったシート。まるで高級ソファに腰掛けているよう。

BRABUS 300GE 3.6

エンジンのヘッドは赤く塗られており、特別なエンジンを搭載していることを強調。V型エンジンではないが、レギュラーモデルとは異なる走行フィーリングを体感できる。

BRABUS 300GE 3.6

Gクラスのブラバスモデルはとにかく希少な存在。現行カラーのアラバスターホワイトにリペイントされたばかりのボディは新車のように美しい。

BRABUS 300GE 3.6、Gクラス、ゲレンデヴァーゲン

入念に組み立てられたM103型エンジンゆえに、その回転フィーリングはひときわスムーズ。1速で発進ということもあって、1〜2名の乗車なら発進・加速に全く不満はない。車重の重さを気にせずに街中を走り回ることができる。中期型のGクラスなのでインパネの設えはW124的。

BRABUS 300GE 3.6

ステアリングやドアトリムなど、ブラバスによってインテリアメイクされたインテリア。ドアを開けた瞬間、レギュラーモデルをは全く異なる空気感が漂うことを実感するはず。

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