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世界を席巻する日本発カスタムスタイルのすべてがわかる
クルマのカスタムといえば、先を走るのはアメリカであり、ヨーロッパだった。しかし、ここ数年で注目を集めているのが、世界に誇る日本発のカスタムスタイル、「オーバーフェンダー&ワイドボディ」だ。ボディに強烈なインパクトを与える衝撃的なカスタムアプローチが、ワールドワイドに増殖する!
オバフェン遊戯。エアロ装着でカッコ良くなる、という好サンプル。
PORSCHE CAYMAN
Produced by PANDEM
world wide new works
PANDEM *11
たとえ型落ちでもカスタムによって見違えるほどの存在感を得られる。その好例がこのケイマンである。10年以上前の987型だからこそ存分にイジって遊べる。例えばこのPANDEMロケットバニーのように——。
アメリカンカスタムに敬意を表する日本人たちが仕上げた和製F-150ラプター
「ポルシェは最新が最良」という正統派の意見に頷き、また一方でクラシックポルシェの魅力を聞き入れて……。と、両極端は確かに魅力的だからこそ、そうした呪縛から解放された中途半端な年式で思いっきり遊ぶのが健康的である。
PANDEMのロケットバニー・ワイドボディキットにくるまれた987型ケイマンを見たときに瞬時にそう思った。ポルシェ製ミッドシップの美しいプロポーションは、今見ても鮮度抜群だし、程よいコンパクトボディもいい。それをオーバーフェンダーで拡張させて独特の表情を植え付け、まるでレーシングカー風情に仕立てた。今、巷ではケイマンRSRなるレーシングカーが出るのではないかという噂があってレンダリング画像までが出回っているものの、本当のケイマンRSRはこの個体なんじゃないかと思う。
その上でスタンス系に強いrotiformホイールを組み合わせてヴィジュアル的にちょっぴり遊び心を取り入れるだけで、最新のスーパースポーツも真っ青の存在感が手に入る。少なくとも最新の911がクールなたたずまいで隣に並んでも、少しも引けを取ることはない。
このボディキットを前提に徹底的に鍛え上げて911を凌駕するもよし、あるいはボクスターに組み合わせてサラリとオープンエア・クルージングを楽しんでもいい。987型は単なる中古車ではない。大いなる可能性を示してくれたアプローチを歓迎したい。
2017年のSEMAを魅了させた1台
この個体、2017年のSEMAショーでトーヨータイヤのブースに出展された。PANDEMロケットバニー・ワイドボディキットをまとう。ショーに間に合わせるために突貫で仕上げた個体ながらクオリティは抜群だ。
あらゆるデザインのホイールを飲み込む
網目のようなメッシュが存在感抜群のrotiformのQLBを装着する。スポーティなボディキットとは一転してスタンス系っぽく仕上がっている。アメリカでヘラフラッッシュやスタンスなどのシャコタン文化を支える若々しいブランドがrotiformである。
Modifications
EXTERIOR
PANDEM
PORSCHE CAYMAN Widebody kit
フロントバンパー
フロントリップ
フロントカナード
サイドスカート
リアバンパー
オーバーフェンダー(フロント)
オーバーフェンダー(リア)
グリルネットWHEEL
rotiform QLBTYRE
TOYO PROXES
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Text |中三川大地 Daichi Nakamigawa
カスタムカー完全ガイドvol.02
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