ニッポンのピックアップ・トラック最適化計画。
TOYOTA HILUX Style Definition
発売以来、静かに存在感を増してきた8代目ハイラックス。この旬なモデルはカスタムの世界においても注目度が高く、さまざまなカーショーで多くのデモカーを見かけるほどだ。ここでは独自の進化を遂げた3台のモデルを紹介しよう。走りを鍛え上げたもの、デザインを昇華させたもの、そしてピックアップならではの利便性を高めたパーツ装着車も、素材としてのハイラックスを見事に“使い切って”いる。
TOYOTA HILUX Style Definition 03
PRO-FORM by MARUGO
ニュージーランドの大自然が鍛え抜いた機能と耐久性。フロムNZ。
ピックアップ・トラック最大の特徴であるベッド部分をどう扱うか。残念ながら日本はこれまで、商用以外でのトラック利用が極端に少なく、伴ってパーツの選択肢も乏しかったのだが、新たな時代に「プロフォーム」という光明が見えた。
HILUXユーザーのかゆいところに手が届く機能性【プロフォーム】
トヨタのハイラックスが日本市場に復活して、ベッド部分のカスタムパーツを探すとき、日本で一般的に流通しているパーツに絞ると、その選択肢はそれほど多くない。また、トラック文化の盛んな海外からパーツを取り寄せようにも、個人で輸入費用を負担することは、軽々に行なえることではない。
そこで朗報だ。ニュージーランドのピックアップ・トラック向けアフターパーツメーカー「PRO-FORM(プロフォーム)」の日本総代理店が誕生し、日本への安定的なパーツ供給が実現するようになったのである。
プロフォームは、1994年にニュージーランドで誕生したアフターパーツメーカーだ。同社はトラック用ベッドライナーの生産からスタートし、数年後にはキャノピーシェルなどベッド全体に関わるパーツを生み出すようになり、生産規模を着実に拡大していく。SEMAショー(アメリカ)やアウトメカニカ(ドイツ)といった国際的なショーへ精力的に出展し、これまで世界各国の代理店を通じて、約60カ国に輸出される人気ブランドに成長している。
プロフォームのパーツが魅力的な点は「かゆいところに手が届く」とでも表現するような、細部に気の利いたプロダクトにある。例えば、故障の原因になりやすいダンパーは確かなメーカー製を採用していたり、使い勝手を助けるフレキシブルな可動域を確保していたり、他社製ラックなどとのマッチングを考慮していたり。それでいてデザイン性に優れ、どこを見ても高品質。これまで「知る人ぞ知る」な名ブランドだったが、手に入れるには個人輸入という障壁を超えなければならなかった。そしてその壁が、やっと取り除かれたという格好だ。
この立役者である日本総代理店の「MARUGO」は、地域密着型のカーショップであるいっぽう、貿易事業として自社で輸出入も手がけている。また、ボディショップとして半世紀近い歴史を持つ老舗でもある。ボディワークの専門家が認め手がけるプロフォームは、ピックアップカスタムの新たな王道になるポテンシャルを、間違いなく有している。
ハードトノカバー「SPORTLID」と、ステンレス製バー「SPORTBAR」装着例。THULE製のキャリアはアタッチメントで装着可。
トノカバーはボディ同色ペイントが施されたもの。バーは写真のマッドブラックとポリッシュの2種類がある。デモカーはリフトアップ、AW、オーバーフェンダーなどを装着。
ベッドに装着するアルミ製レールシステム「TANGO」には、「LOADMASTER」が装着可能。荷仕切りや小物入れに便利で、レール上をフレキシブルに可動できる。
ベッドライナーは「SPORTGUARD」。積み荷を滑りにくくしボディを保護できる。ダンパーは信頼性の高いスタビラス製。工具不要で取り外せ、トランスフォーム性に長ける。
equip list
SPORTLID(未塗装)~
SPORTLID用キャリアアタッチメント
SPORTBAR
SPORTGUARD
TANGO
LOADMASTER
PRO-FORMはトヨタ・ハイラックス用パーツ以外にも、フォード・レンジャーやニッサン・ナバラなど、多彩なミドルサイズのピックアップ・トラック用パーツを展開している。ハイラックス以外のニーズも相談してみよう。
問い合わせ:PRO-FORM JAPAN
Tel:0587-36-3932
HP:proform-jp.com.co.jp
Photo&Text:Takayoshi Kato
Traxtion4[トラクション・フォー]
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