Jeep catering “AREA 314” is currently open. Jeep Section #011
RULE TEH ROAD Next trail for off-roaders
欧州仕様のJKラングラー、おとぎの国でケータリング。
「夜桜お七」ならぬ「夜桜ジープ」が人の心を捉える。よみうりランドの満開の桜の下にたたずむこのラングラーは、美味しい料理を移動販売するトレーラーを引っ張ってきた。今まで全国各地のイベント会場や遊戯施設を巡って“美味”を届けてきたラングラーは、今日も営業中である。
夜桜ジープ、ただいま営業中
老いも若きも男も女も、疲弊する日常を忘れて束の間の“非日常”を味わう空間、遊園地——。誰もがその装飾に魅了され、アトラクションに興奮する場所で、その体験をそっと支えるように美味な珈琲や小腹サポートメニューを提供する男がいる。
『AREA314』という看板を掲げる移動販売士として、よみうりランドにトレーラー型の店舗を構える大渕和樹さんだ。アメリカから調達したトレーラーを引っ張って日本全国津々浦々のイベント会場を回り、最近はよみうりランドに主軸を据えているという。
調理器具や食材すべてを詰め込むと1.6トン以上にもなるというトレーラーを牽引するにあたり、そんじょそこらのクルマでは直ぐに根を上げてしまう。そこで彼が選んだのはラングラー。それもチカラ強さを求めて、日本未導入だった2.7ℓディーゼルモデルを選んだ。ディーゼルのイメージが薄いアメ車であっても英国仕様(欧州仕様)には立派にディーゼルが設定されていたところに目をつけたのだ。もちろん全国各地を飛び回るゆえ、燃料代の安さも無視できない要素だった。
「昔っからアメ車とかアメリカ文化が大好きだったので、このスタイルは欠かせませんでした。逆にそのせいでアメ車系イベントに呼んでいただいたりして、全国各地を飛び回りました」
しかも彼は購入と同時にフルカスタムしている。フェンダーにボンネットにタイヤ&ホイールに……と、手を加えた箇所を挙げるとキリがない。トレーラーには仕事道具をパンパンに詰め込むが、ラングラーには仕事っぽさを排除して趣味道を貫くのがポリシーだ。購入から約6年。11万kmを超えたオドメーターが、タフなツールであることを無言で主張している。
トレーラーで販売する飲食物は、アメリカンの中に和食テイストを盛り込んだものが人気だという。一番人気は「霜降り牛タンの極上串」。バーベキュー文化の日本的解釈なんて、まるでこのラングラーのようだ。しかも欧州仕様のディーゼルとヨーロッパ的文化まで入っている。こんな和洋折衷ラングラーは、満開を迎えた桜の木の下で、今日もお客さんを笑顔にする。
仕事に欠かせない“相棒”
トレーラーを牽引する欠かせない相棒がラングラーだ。日本未導入の2.7ℓディーゼル搭載モデルで、英国仕様の右ハンドルという激レアなもの。購入と同時にフルカスタムして、年間約2万kmを走り回ってきた。
商売道具のトレーラー
アメリカからトレーラーを輸入してモディファイし、移動販売車として使っている。夏は暑く冬は寒く繁忙期は監禁状態になるものの、自由なスタイルが何よりの魅力。
美味しい串焼きやドリンクの数々
トレーラーでは和洋折衷を感じさせる串焼きやドリンク類を販売する。一番人気は「霜降り牛タンの極上串」。大渕さんが焼き上げる手つきは鮮やかで実際にとっても美味しい。
よみうりランドに生息中!?
AREA314という屋号で活動する大渕氏の移動販売車。最近はよみうりランドに通うが、過去は全国各地のイベント会場を転々としていた。
撮影協力:よみうりランド
Tel.044-966-1111
HP.www.yomiuriland.com
問い合わせ【AREA 314】
Tel.090-9332-3846
HP.www.area-314.com
Text:Daichi Nakamigawa
Photo:Kunihisa Kobayashi
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