普段使いができてこそ真のポルシェ
一見すると、エアロのデザインにマッチした左右2本出しの一般的なスポーツマフラーに見えるかもしれないが、この「JT MODE 可変バルブ式集合マフラー」は、状況に応じて静音モードと爆音モードを車内のスイッチで簡単に切り替えられるようになっている。
右側のマフラーには大き目のタイコ(サイレンサー)が取り付けられ、住宅街などでも騒音の心配のないジェントルなサウンドになり、反対に左側のマフラーには、ごく小さなサイレンサーとすることで、集合管らしい抜けの良さと、ボクサー6特有のレーシーなサウンドが響き渡る。
切り替えの原理は、左側に設けられたバルブを開閉することで行われ、バルブを閉じることで排気は全て右側に流れることで静かにのなり、バルブ開けばほとんどの排気は左側(直管)に流れるため、爆音になるのである。
原理だけ聞くとさほど難しく聞こえないかも知れないが、リヤエンジンのポルシェはマフラーの収まるスペースに限りがあるため、排気性能を追求しながらの取り回しにはほとんどクリアランスが無く、ポルシェを得意とするガレージJだからできる職人技と言えよう。
マフラーサウンド 動画はこちら
ポルシェは壊れやすいは間違い
イエロースピードレーシングとコラボしたオリジナル車高調が作り出す絶妙な車高や、ここまで話してきたボディーキットと可変マフラーなど、ポルシェ好きでなくとも素直にカッコイイと思える仕上がりの同車だが、ただかっこが良いだけではポルシェの真の魅力は語れない。
ポルシェは、普段の足としても使えるほどの信頼性があってこそ、その魅力を十分に発揮することができるのである。
読者の中には「ポルシェは壊れやすい」と言うネガティブな印象を持っている者も少なくないかもしれないが、それは大きな間違いであると断言しても良いだろう。
何故ならば、筆者の知人に、86年式の911カレラを所有しているが、今まで特別大きなトラブルを起こすことなく、一般的な国産車と同じような消耗品の交換のみで、今でも普段の足として使用している。
しかし、ここで重要なことは、その知人は、定期的なエンジンオイルなどの消耗品の交換から車検などの点検を、ポルシェの専門ショップにお願いしているということである。
つまり、きちんとした知識と経験があり、本当に信頼できるショップに整備をお願いできるか、また、そういったショップを見つけられるかが、ポルシェをベストコンディションに保ち、長く付き合っていける最大のポイントである。
そして、今回取り上げたコンプリートカー「JT MODE ポルシェ997」を制作したガレージJは、そんな数少ない信頼できるショップの一つであり、当然のように壊れない、真のポルシェを提供してくれる頼れる存在なのである。
JT MODE ポルシェ997 カレラ4 /4S (ワイドボディ用)ボディキット
フロントバンパー 128,000円(税別)
リップスポイラー 36,700円(税別)
フェンダーアーチ 前後 142,000円(税別)
リアバンパースポイラー 128,000円(税別)
ダックテール 141,300円(税別)
※997用前期モデルに装着する場合は以下の純正パーツが別途必要になります
後期Fバンパー用リテイニングフレーム(左右) 14,900円(税別)
後期Fバンパー用リテーナープレート(左右) 8,700円(税別)
後期Fバンパー用ウォッシャノズル(左右) 20,000円(税別)
後期Fバンパー用アディショナルライト(左右) 95,600円(税別)
後期用テールランプ(左右) 214,000円(税別)
問い合わせ
ガレージJ
tel:03-3855-1964
www.garagej.net
TEXT:Shingo.M
PHOTOS:TUNERS
JT MODE (996&986ボクスター)過去掲載記事はこちら