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限界越えのドリフト走行だってOKです。〝踏める〟ハイエースの作り方。【TSD WORKS】

最終目標はドリフトマシン、油圧サイドとギア比の変更で、進化途中のワークスフォルム【TSD WORKS】

ワークスフェンダーのコンプリートカーが話題のTSD。そのデモカーとして造られたDX は見せかけだけに終わらないチューニングが施される。果たしてそのスペックはいかに!?

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もともとハイエースに搭載される1TR-FEは、荷物を積載した状態でも、過不足なく走れるような実用車向けエンジン。

そのため低中速トルクが重視され、どちらかといえば鈍重な印象。さらに回転数を上げていっても回転数に応じたパワー感がなく、お世辞にも走っていて気持ち良いエンジンではない。

このキャラクターを払拭するべく、まず手を加えたのがフライホイールの軽量化。それに伴い点火時期の調整や燃料の増量なども行わなければならない。

こういった制御を受け持つECUは、純正ではキャパシティが足りず、必要な指令に書き換えることは不可能。そこでチューニングカーでもおなじみの、HKS・FコンVプロを投入し、エンジンのオペレーションを格段に進化させているのだ。

まずはこの段階で最高出力が150psをマーク。ノーマル1型が115psだったことを考えると、実に35psもの出力向上を果たしているとのこと。

エンジンのパワーアップに加え、駆動系の変更もハイライトのひとつ。ノーマルハイエースのミッションは、2〜4速のギア比が大きく離れている。そのためギアチェンジとともにエンジンの回転数が落ち、パワーを使い切ることができない。

そこで目をつけたのが輸出仕様にある狭いギア比のミッション。これを使うことで、通常の乗用車並みにパワーをスポイルすることなくギアチェンジが可能になっているのだ。

他にもオリジナルセッティングのLSDやサスペンションのセッティングを行ない、トラクション抜けを限りなく抑えているのは当然のこと。隠れたエンジンパワーを引き出しつつ、それに合わせたギア比や駆動力を確実に路面へと伝えるセッティングこそが、踏めるハイエース作りには欠かせない要素というわけだ。

ドライバビリティは必要なスパイス

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ステアリングやバケットシートといった装備は、ドライビングポジションの適正化には必須の装備。それだけではなく視覚的にもスポーティ感が滲み出るアイテムなだけに、組み合わせるだけで気分もアガる。

フルコン化によって燃調や点火時期が変更されるため、AF計は視認性の高い位置にセット。今後のドリフト仕様化に向け、油圧サイドブレーキなどもキッチリとインストールされ、コクピット周りはレーシングカーの作りにアップデイトされているのは見どころ。

走りをイメージさせるスタイリング作りも重要

パフォーマンスアップだけでなく、やっぱりハイエースをイジるなら見た目も必須。コンプリート販売を行なうワークスキットは、すでにTSDの代名詞的存在。マフラーやブレーキにチューンドの名にふさわしい仕様に変更される。

ボディはシンプルかつ大胆に仕上げる

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DXならではの簡素なインテリアは、いちいち軽量化などを行なわなくても済むため最適。さらにパフォーマンスが上がれば必要に応じてロールケージも組むことも可能。もちろんタイヤはLTではなく幅広なハイグリップラジアルがベストな組み合わせ。

接地感を高めるフロントサスセッティング

重心位置をなるべく低く持たせるのはハンドリングや車体の安定性を高めるには必須。ローダウンするのはもちろん、スタビライザーなどは強化品に変更し挙動を安定させることも重要。このあたりのセッティング術は、ハイエーススペシャリストとしてのノウハウが活かされるポイントでもある。

トラクション抜けを抑える足回りの作り込み

駆動輪になるリアはダンパーの取り付け角も補正済み。もちろんLSDもセットすることで、コーナーリング時に起こる左右輪の駆動ロスも緩和している。基本的には大きな変更は与えられていないため、現状では足回りに関しては従来からある最適な作りをトレースすることで踏めるハイエースが完成するというわけだ。

SPECIFICATION

[ワークスキット]
TYPE-1ボンネット&ガーニッシュ
TYPE-2ワイドルックバンパー(TYPE-1グリル付属)
ワイドルック用フリッパー
ワークスフェンダー&サイドステップ
リアバンパー&ディフューザー
4本出しマフラー(2.0Lガソリン専用)
X-Three(19インチ/1Pべた塗/リムバフアルマイト)
スライドドアエクステンション
ブラックインナーメッシュ

[オプション]
ダックテール
GTウィング FRP
GTウィング カーボン

※エアロはすべて未塗装

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[問い合わせ]:T-STYLE Auto Sales
Tel:045-342-7757
www.t-style08.com


Report • 渡邉大輔 Daisuke Watanabe
Photos • 内藤敬仁 Takahito Naito


マガジンボックス/ハイエース完全ガイドvol.2


2018年2月27日に発売された、マガジンボックス刊「ハイエース完全ガイドvol.2」にて一部誤りがございました。
83ページにおける T-STYLE Auto Sales様のデモカースペック詳細に不備があり、正しくは上記WEB版となるTUNERSのスペック詳細となります。



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