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ロードスターショップがSEMAショー2015に持込んだのは、フルモデルチェンジしたコロラド

ROADSTER SHOP 2015 CHEVROLET COLORADO PRERUNNER

トップビルダーのデジタル・アクション

ひたすらマッスルカーやクラシックアメリカンカーに“走る”ためのシャーシを提供し続けてきた、今や独壇場にいるビッグネーム「ロードスターショップ」そのシャーシファブリケーション技術はたとえば製図ソフトで描いた3Dの図面をダイレクトに送信しレーザーカットできるくらいは朝飯前でなければ務まらないわずか三ヶ月で新車から作り上げた渾身のプレランナーが今、走り出す。

ROADSTER SHOP
2015 CHEVROLET COLORADO PRERUNNER

こちらのページでフィーチャーしているリングブラザーズ同様、近年大流行のレストモッド/モダンアップデートの追い風に乗り急成長したビルダーのひとつに「ロードスターショップ」も挙げられる。彼らは、そのネーミングとは裏腹に本格的なシャーシ•ファブリケーターとして知名度を上げた実力派だ。

現代の技術とデザインでフレームレールからサスペンションアーム、リンクバーまで新規に作るシャーシフレームにクラシックカーのボディを載せるという手法は、ハンドリングや剛性を向上させるもっとも確実な手段。ロードスターショップは数十車種に及ぶクラシックモデル専用コンプリートシャーシを用意できるほか、カマロやマスタングといったモノコック構造のボディをもつモデルまでもフルフレーム化するキットを用意。数々の著名ビルダーにもシャーシを提供しており、彼らの技術は破竹の勢いでシーンに浸透し続けているのだ。

そのロードスターショップが2015年のSEMAショーに持ち込んだのは、誰もがアッと驚くフルモデルチェンジしたばかりの最新型コロラド・ピックアップだった。オフの日にはバギーやクワッドATV遊びに興じることがあるという彼らは、このコロラドピックアップを自社のプロジェクトとして製作。なんと8月にGMから届いた新車を分解、わずか三ヶ月という短期間でフルコンプリートしてきたのである。

RAD=ラディカルという意味を込めColoRADoと名付けられたこのマシンは、オフロードレースの下見やポートカーとして使われるナンバー付きのプレランナー的なルックス。しかし中身は実戦マシンにも劣らぬ作り込み。ストックのラダーフレームは速攻で捨ててしまい、レールやクロスメンバー、超ロングなストロークを可能にするサスペンションアームやリンクバーが分厚い鉄板から切り出して作られている。

ショックアブソーバーは信頼性の高いFOXのコイルオーバーに加え、ボトムを未然に防ぐ加圧式のバンプストッパーも装着。コシのある足回りは無駄にリフトアップせずともストロークを確保できており、一般的に想像される“ハイリフト”な作りではない。

毎年コルベットやカマロ、マスタングなどを持ち込み話題をさらっているロードスターショップ。もちろん2015年も別にカマロを出展していたが、人々の噂はこのコロラドピックアップが奪った様子。実力派ビルダーの作りはジャンルを越えて多くのファンを魅了したようだ。

フレームレールはまったく別モノ

ご覧のようにフロントサスペンションの支点は思いきり狭められたメインフレームレールから長〜い上下のアームが左右に延びる構造。これによりストローク量は尋常ではない24インチを稼ぐ。アッパー&ロワアーム、スピンドルなどはシートメタルからボックス状に貼り合わせ作り出すワンオフとなる。

栄えあるアワード受賞も納得できる注目度の高さ

各部の優れた造形やボディカスタムが評価され、ベストシボレートラック・カテゴリーでデザインアワードを受賞。

ルックスにひと目惚れしたNEWモデルからフル製作

ロードスターショップのファミリーがこの新車を目にしたのは2014年のSEMAショー会場。オフロード遊びも楽しむ彼らはすぐにプレランナーの製作を決意した。事前にレンダリング=完成予想図もCGで起こされ、仕様パーツなどのシミュレーションも完璧。実車が届いてからわずか三ヶ月という短期間で、これだけのマシンが仕上がった。すでにデザートを走り回る動画も撮影されアップされている。

BEFORE

入念なプランニングと三ヶ月の作業で完成

AFTER

【ROADSTER SHOP】2015 CHEVROLET COLORADO PRERUNNER

処女作とは思えぬ本格的な作り

新車の香りも残るインテリアはバケットシートを中心にセーフティーが優先されるが、実はオーディオシステムも完備する。とくにレギュレーションを意識せず遊びで作った感も○。ベッド内はショックマウントを兼ねるルールケージやスペアタイヤが武骨さを強調。

Custom Spec.
100%カスタムビルドフレームレール
4130クロモリ鋼カスタムアッパー&ロワアーム
4リンク式カスタムリヤトレーリングアーム
Fox Racing2.5インチコイルオーバーショック
3.5インチバイパスショック
2.5インチバンプストッパー
フロント24/リヤ27インチストローク
498cu.in. 730hp LS-7ドライサンプモーター
4L80E 電子制御ATミッション
Currie 9インチ・フルフローターリヤエンド
ワンオフシートメタル・ワイドフェンダー
ウッィルウッド4ピストン・フロントキャリパー
BFグッドリッチBAJA T/Aタイヤ

そんなコロラドの動画がこちら!


問い合わせ:ROADSTER SHOP
www.roadstershop.com


Text | 岡村 真


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