最強のフォージド・ ホイール「FORGIATO」はかくして作られる
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アメリカを代表するラグジュアリー・ブランド、『フォージアート・ホイールズ』。HQ(本社)に日本のカメラが入るのは今回が初めてのこと。そこは想像を絶した巨大なファクトリー。100% made in USA・100% in houseにこだわったアメリカン・ブランドの牙城。
鍛造の芸術品”が生まれる場所。
圧倒的なデザインセンスとインパクト、そして溢れ出る高級感を魅力にカスタム・シーンを牽引し続けるホイールブランド『Forgiato(フォージアート)Wheels』。2006年に本格なスタートを切ってから本社を移転させたのはこれが3度目だ。
毎年業績をアップさせ、移転の度にまるで倍々ゲームのように社屋の規模を広げるフォージアートが今回辿り着いた先は、6万スクエアフィート=約5600平方メートルの広大さを誇る。もはや一般的なホイールブランドのそれではなく、完全にファクトリー、いや、プラントと言っても過言ではないだろう。現在展開している276デザインに対応する膨大なパーツを在庫し、削り、塗り、組み立て、検品して出荷する全行程をライン化し、一括管理しているのだ。
CEOのノーマン氏曰く「120%のクォリティを安定して供給するには、全てを手の届く範囲で把握することが大切」とのこと。作業を他社に委託しないからタイムロスが防げ、ミスの発見が早く、即時に対応できると共にユーザーのわがままなリクエストにも細かく応えることが可能なのだ。アメリカには数多くのホイールブランドが存在するが、これだけの規模とシステム、そして設備を持つのはフォージアートだけ。
もはやブランドではなくメーカーの領域なのだ。取材当日、ノーマン社長は笑顔でなげいた。「困ったことに、どうやらここも狭くなってきたようだ」。フォージアート・ホイールの進撃は止まらない。
「我々は世界中のファンにFORGIATOのホイールをリリースしていますが、なかでも日本は非常に重要なマーケットとして位置付けています。だから今後も日本を強く意識した商品の展開を考えていきますよ」と語ってくれたFORGIATOのノーマン氏。実は年に何度も来日するほどの新日派でもある。
全製作工程を一括化・自社対応
常に120%を供給するため
6万スクエアフィートの新社屋にはメインオフィス、パーツ在庫する専用倉庫、ホイールを削り出すカッティングルーム、表面を仕上げるセクション、パウダーコート専用ブース、ワンオフホイールの細かなリクエストに対応する専門部署、組み立てブースなどなど全10セクション。
高品質は日本製マシンとハンドメイドから
15台設置されたカッティングマシンの多くは、機械加工の専用マシンを手がける日本のトップメーカー、OKUMA製を採用。航空機部品と同等のクオリティを確保している。斜め左上方の大きなマシンは34インチの大口径ホイールをカットすることが出来る。全従業員は82名。みな熟練の職人ばかりだ。
お問い合わせ:FORGIATO JAPAN
mail:forgiato.jpn@gmail.com
http://forgiato.com/
http://forgiato.jp/
Text & Photos|林 剛直
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