このロワーレインフォースメントというパーツ、どんなものかといえば、クルマのシャシー裏の中央部、エキゾーストパイプが入っている窪んだ部分の左右を補強する目的で、ノーマルでは薄いスチールが入っているが、それをアルミ削り出しのロワーレインフォースメントに置き換える、あるいは純正プレートにロワーレインフォースメントを挟み込むことでシャシーを軽く強化して上げること。たったこれだけ。
というのは、cpmでは街乗りのスピード領域での乗り心地や、ストリートで少し飛ばしたときのフィーリングアップを目的としているからだ。サーキット専用車両なら、シャシー裏もガチガチに補強すればシャシー剛性が飛躍的に上がるが、そうした車両ではストリートでは耐えられないほどひどい乗り味になってしまう。そこでcpmでは、車種別にプレートの材質や厚み、形状などをネジレやタワミを計算して設計。試作パーツを何枚も作ってテストを繰り返し、ほどよい乗り味の向上とちょっとしたスポーツフィーリングをプラス。それと取り付けたときにクルマにストレスがかからないパーツとしてリリースしている。ロワーレインフォースメント装着車両を運転したときにどんな変化が感じられるかといえば、乗った瞬間から、乗り心地が滑らかになった、細かな振動が減った、装着前より走行安定性が向上した、ハンドリングにダイレクト感が出る、などなど。そのメカニズムをイラストでわかりやすく解説しているので、参考にしてみてほしい。