エクステリアもチューニングレベルも、最強すぎの2リッターターボクーペ。
まるで海外のコンセプトカーがそのまま日本の路上に現れたかのようなアウディTT S。まとうグラフィックスは、アウディ&VWの世界的トップチューナーであるアメリカ・APR本社がカスタムメイドしたもの。
停まっているときにはちょっと派手に見えるけど、走行している姿はため息が出るほどカッコいいーー。
こんな魅力的なアウディTT Sを製作したのは、群馬・ジェイファクトリーだが、その中身と言ったら、もっとどえらいことになっている!
一番のポイントは、エキゾースト系の作りだ。ここにはジェイファクトリーによるirom Exhaust(アイロム・エキゾースト)が組み込まれている。
狙ったのは、とにかくいいサウンド。アウディのスペシャリストであり、アウディの中でもSとRSに特化したアイロムエキゾーストだから、ステンレス素材を使って、チューンドアウディを多数作ってきたノウハウを封入した。
こもり音を徹底的に排除するためには、音のボリュームを少し絞り、2500~3000rpmの常用回転域でも、快感が感じられるようになっている。
これは、独自のリゾネーターを付けることでコモリ音対策。また音をジェントするにするにあたっては、サイレンサーの構造を見直した。消音のためのバイパスバルブは純正品を流用。そうすることで、パワーダウンせずに優れた音とこもり音のないクリアなサウンドを実現している。
TFSI2リッターターボエンジンからいい音色を出すのはなかなか簡単じゃないはずだけど、アイロムのエキゾーストはほかのどのマフラーよりも、Sounds good !
リアルレーシングブランドによるサスとエンジンパフォーマンス。
話をエキゾーストからサスペンションに飛ばそう。このTT Sに組み込まれるサスペンション(車高調)は、ZFレースエンジニアリングによるZFレーシングダンパー。フロントはコイルオーバー式による1ウェイ21段階減衰力調整+アイバッハスプリング、リアはコイルとダンパーが別になる1ウェイ21段階減衰力調整+アイバッハスプリング。スペックだけ見ると標準的に思えるかもしれないけれど、そこはZFレースエンジニアリング製。
“モノ”が一般市販品とは別次元だし、ジェイファクトリーによるアウディスペシャルセッティングも封入されて、魅力的な車高調に仕上がった。ジェイファクトリーによれば「この車高調はすごく好きか、まったく好きじゃないか、に好みがまっぷたつに別れるとと思います」とのこと。つまりツボにハマった人なら「世界最高のストリート用車高調」になってくれそうだ。
またブレーキにもストリートでは最高のスペックを揃え、エンドレスのストリートMONO6をフロントに装着している。ジェイファクトリーで製作した8J TT SではFSWにおいては市販車アウディ最速の座をキープしているが、ストリートMONO6は、名前の通りキャリパーがモノブロックとなっていて、ストリート用ながらハードなサーキット走行までこなせるというタイプ。またジェイファクトリーによれば、このブレーキとZFの車高調は相性がいいそうだ。
エンジンも超重要だ。現在、APRのステージIIチューニングが導入されていて、最高出力は380PS程度を発生する状態だが、組み付けを待っているのがAPRステージIIIターボアップグレードキット。ビッグタービンや専用ECUプログラムを組み込めば、2Lターボとは思えないレベルにまで、走りの実力がアップしていく!
SPEC.
アウディTT Sクーペ_チューニングデータ
ホイール>>レイズ・ボルクレーシングG50 F:19×9.5J R:19×9.5J フィニッシュ:プリズムダークシルバー/リムエッジDC
タイヤ>>ミシュラン・パイロットスーパースポーツ F:255/35R19 R:255/35R19
サスペンション>>アイロム・ZFレースエンジニアリング ZFレーシングダンパー
ブレーキ>>エンドレス・F:ストリートモノ6キャリパー+355mmローター
エンジン>>APRステージ1ECUアップグレード/TCUアップグレード/コールドエアインテークシステム
エキゾースト>>アイロムエキゾーストシステム・リアマフラー+チタンテール
[問い合わせ]:ジェイファクトリー(J FACTORY)
TEL:0277-77-0588
www.jfac.co.jp
Report&Photo・のぐちとしお/FORGED PRESS