計算され尽くした造形美
改めて、このボディキットの特徴をいくつかピックアップしていきたいと思うが、、まず何と言っても見る者の視線を釘付けにするのは、フロント70mmリヤ105mm拡大されるオーバーフェンダー。
このオーバーフェンンダーの特徴は、ただ大きく横に張り出させているだけでなく、絶妙カットが施されていることにも注目していただきたい。
通常こういったタイプのオーバーフェンンダーは、大きく張り出すのはもちろん、タイヤハウス全体を覆うように形作られることが多い。
しかし、フロントはホイールアーチの下部80%程度、リヤは後方の30%程度の部分をカットしたようなデザインにしたことによって、バニングと呼ばれていた時代の堂々とした存在感を手にしながらも、重々しくなりすぎず、スポコン系の要素も取り入れている。
また、前後バンパーやボンネットなどは、ただでさえ大きく見えるハイエースのボディを、さらにボリューミーに見せるデザインであり、大迫力のオーバーフェンダーとのバランスを取っている。
さらに言うと、前後バンパーとサイドステップにあしらわれた、カナードのようなフィンや、リヤディフェーザーがあることで、迫力を持ちながらも重すぎず、軽快な走りを想像させるような、実に計算されたデザインになっている。
こだわりのネオチューン
冒頭でも少し触れたが、ハイエースオーナーが自分のハイエースをカスタムする上で、間違いなくブチ当たるのが、ローダウンの難しさだ。
ハイエースはバン(貨物車)であるため、車内空間を限界まで大きく取れるようにデザインされ、タイヤハウスは狭く、前後サスペンションのストローク量も少ない。
また、荷物を積むことを前提にした足回りは、トーションバーとリーフスプリングと言う組み合わせであるため、しっかりとしたローダウン量と、乗り心地や実用性の両立はかなり難しい。
高価なパーツを購入しどんどん追加したとしても、なかなか納得した仕上がりにならずに、悩んでいるオーナーも多いはずである。
そこで今回、ボディキットの発売と共に販売されるワークスの新車コンプリートのカスタム内容に注目してもらいたい。
このワークスキットの売りは、T.S.D STYLINGが提案する「ネオチューン」が施されたショックアブソーバーや、ストロークストッパー、スタビリンクまでセットされた3インチのローダウン。
ハイエースオーナーはわかっていると思うが、3インチ(約7.6cm)というダウン量は、簡単に手を出せる数字ではない。
しかし、ワークスキットが最初から組まれたコンプリート車を購入することで、ハイエースのトップビルダーが手掛けるスタイリングが簡単に手に入り、さらに、車両価格込みで389万円~という価格はかなりお買い得である。
ハイエースオーナーは一見の価値あり
T.S.D STYLINGでは、各地のイベントなどで今回取り上げた車両のほかにも、注目度満点の車両の展示や販売を行っているとのこと。
これから自分のハイエースのカスタムを考えている、または、ハイエースを購入しようと思っているユーザーは、一度相談してみてはどうだろうか。
問い合わせ
T-STYLE AUTO SALES
045-342-7757
TEXT:Shingo.M