キャンピングカーはキャンパーの憧れの1つでもある。より快適なキャンプを愉しむには必需品といえるだろう。虫や天気の急変に悩まされることのないキャンピングカー。
だが、これから紹介しようとしているものはテイストが違う。間違いなくキャンピングカーなのだが、いかにもという雰囲気がない。
一言でいえば「スタイリッシュ」だ。そんなADDSETというコンバージョンを見ていこう。
京都からスタイリッシュなキャンピングカーが現れた
京都府南区には面白いコンバージョンメーカーがある。
ハイエースをメインにバンコンバージョンとしてキャンピングカーを製作しているのが「ALFLEX」というメーカーだ。通常あからさまにキャンピングカー然としているのがキャンピングカーとしての存在だ。
だが、ALFLEXの提供するキャンピングカーは違った。スタイリッシュという表現が相応しいだろう。
メインはハイエースなどを使用した「バンコン」と呼ばれる方式だ。外観にキャンピングカー然とした雰囲気を持たせないことで、街中にも溶け込むADDSETになる。これが本当にキャンピングカー? と感じるほどに自然だ。こんなキャンピングカーなら、並のリムジンよりも快適だろう。
ALFLEXが自信を持って紹介してきたNV200 ADDSETコンバージョン
今一番のADDSETはどんなものなのか。その無茶ぶりの答えが目の前に現れた。
「手軽に気軽にクルマでお洒落なアウトドアライフを楽しむ!」というコンセプトから生まれた、日産 NV200をベースにしたキャンパーライクモデル。
キャビネットには、ギャレーやコンロが内蔵され、大型のベッドシステムも搭載している。
尚、量産モデルは「SEAGULL」(シーガル)の名称で一般販売もされているそうだ。
外観だけではキャンピングカーとは思えないそのフォルム。ヤキマラックにカートヒッチ、これはキャンピングとしても納得だ。
だが、ビレットグリルにハードカバー、紫外線対策のブルーガラスなどは、快適性を求めるミニバンユーザーであれば然程珍しいものではない。
サスキットは「BOLD」だ。スプリングには[BOLD AIR SUSPENTION]をチョイスし、車内安定性を高めている。
ブレーキは「STD」でベターなところだろう。足元も「WORK Seeker-CX」の派手な配色をされたホイールに、「NANKANG」のタイヤで在り来り。
見た目だけではどこにでもあるミニバンだ。しかし、ADDSETが本領を発揮したのはドアを開けてからだった。
自動車の中とは思えない光景が広がる。ホテルの一室やラウンジとでもいうかのような完璧な空間がそこにはあった。
特注のシートにインパネやフロアマットはADDSETオリジナルだ。確かにカーナビやオーディオ関係にも手が入っているが、鮮やかなまでのライムグリーンの車内が普段なら注視する部分を吹き飛ばす威力だ。
フルフラットになるシートは完璧なベッドだ。ハードカバーに覆われたウィンドウのお陰でプライバシーもバッチリ。
バックドアを開けると、同じくライムグリーンのボックスがある。上蓋を開くとガスコンロが現れた。至れり尽くせりとはこのことだ。
NV200のサイズではこの程度だということだが、これでもライトバンでのコンバージョンとしてはハイレベルだ。同じバネットでもNV350ともなれば、対面シートにテーブルが付くという。
「今一番低いレベル」がこの内容ということに驚いた。是非ともキャンパーにはADDSETを利用してもらいたいものだ。
問い合わせ
有限会社ALFLEX
住所 京都市南区久世上久世町499-1
TEL 075-925-1313
https://www.alflex-inc.com/
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