雰囲気を持つマークX 異色を放つ1台との遭遇
埼玉県は春日部市に位置する【キースジャパンプラス TYPE R】だが、TUNERSでは既に馴染みの優良販売店となっている。今回は、そんな優良販売店であるキースジャパンプラス TYPE Rに入っていた特別な1台に注目してみた。他の自動車が見劣りするほどの輝きを発しているその自動車に息を飲んだ。
静かに輝きを発していたそのマークXは、一見すると何の変哲も無いライトカスタム程度の1台にしか見えなかった。だが、その雰囲気には何か異様な重々しさを感じたのだ。
気になって近付くと、BBSの鍛造19インチホイールで足元を武装したどこにでもありそうなカスタムだし、前後スポイラーにマフラーが入っているという、やはりライトカスタムなマークXだ。
だが、どうにも腑に落ちない。明らかに雰囲気が違うのだ。よくよくチェックしていくと、ホイールの中に見えるブレーキキャリパーはどうやら4ポットのようだ。この時点でヤル気の1台なのだと確信した。ルーフもカーボン仕様で軽量化を図られている。
走れる自動車には雰囲気がある。このマークXは、間違いなく戦闘モードでここで次のオーナーを待っているのだ。
違和感を感じた車内 コンフォートさを感じさせないインテリア
マークXに雰囲気を感じている方がおかしいのだろうか。確かに外から見たカスタム内容は走る自動車だと感じさせるのに充分な内容だ。だが、それだけで雰囲気を感じ取れるものなのだろうか。これまで多くの自動車に触れてきたが、全ての自動車に雰囲気を感じ取れたわけではない。むしろ、マークXに関していえばコンフォートの塊のような自動車だ。走る雰囲気を感じ取れるわけがない。
そんな違和感を覚えつつ運転席に座ると、今まで感じていた以上の違和感に動揺した。コンフォート感がない。いや、これはスポーツカーのそれと同じ匂いを感じる。一瞬何に違和感を感じたのかに気付くことができなかったが、ふと手を伸ばした瞬間理解できた。
MTだ。そう、このマークXはMT車だ。しかも6速MTのスポーツユースタイプ。マークX 6速MT、ここでようやく理解できた。
【GAZOO Racing GRMN仕様 100台限定生産車】のマークX 3.5である。
現状国内で販売されているFRセダンの中で唯一の6速MTを持つこのGRMN マークXが、キースジャパンプラス TYPE Rに入っていたのだ。既に販売終了となっているモデルとしては、これ以上ない程最高のコンディションの1台だ。こんな激レア車両を当たり前のように店頭展示している恐ろしい販売店。それがキースジャパンプラス TYPE Rという優良販売店なのだ。
GRMN マークX 3.5の特徴
GAZOO Racingの技術をふんだんに盛り込まれたこのマークX 3.5だが、足周りを専用チューニングすることで、よりアグレッシブな走行が可能となっている。ドアに追加されたスタビライザーの効果により、ボディ剛性を飛躍的にアップさせていたり、CFRPルーフにより軽量化も施している。
純正状態で専用のトルセン式LSDを組み込み、前後タイヤサイズも異なるサイズをチョイスしコントロール性能をアップさせている。それらのパワートレインを最高の状態で機能させるのが6速MTだ。細かなスポーツシート仕様やスポイラーの空力学などもパフォーマンス向上に役立っているが、その運動性能の高さに比べれば霞んでしまう。それもそのはず、このマークX 3.5にはこれまでニュルブルクリンクを走ってきた自動車たちのテクノロジーを集約しているのだ。それほどまでに走りを追求した自動車なのだ。
問い合わせ:キースジャパンプラス TYPE R
住所:埼玉県春日部市下柳677-1
TEL:048-878-8331
mail:diblekasukabe@yahoo.co.jp
http://www.dible.jp
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