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マークX GRX133のチューニングがオートサロンにぴったりだった

これぞオートサロン出展車両の大道 【ST・GARAGE AXCENT GRX133 MARK X】  @TAS2017

D1グランプリにも参戦しているエスティガレージが出展する「AXCENT GRX133 MARK X」は、まさしくオートサロンにぴったりな1台である。

オートサロンは、1983年に「東京エキサイティングカーショー」の名称で晴海にある東京国際見本市会場からスタートし、当初は、チューニングカーの市民権を獲得することを目的としたイベントで、今のように新車メーカーなどが出展するようなイベントではなかった。

もちろん大手国産メーカーやインポートメーカー、または大手パーツメーカーなどが出展する車たちはどれも素晴らしく、SUVやハイブリットカーなどドレスアップ中心の車両も当然魅力的だが、ドレスアップとスポーツ走行を両立させたマークX GRX133は、本来オートサロンはチューニングカーの祭典だということを、再認識させてくれる1台に仕上がっている。

アグレッシブでエレガント

まず目を引くのは外観。AXCENT GRX133 MARK Xには、STガレージオリジナルエアロブランド「AXCENT」のフルエアロが装着されている。

カスタムカーにありがちなゴテゴテした印象は無く、ちょっと大人でヨーロピアンな雰囲気が漂うエレガントな仕上がり。

しかし、ただ控え目というだけではなく、ある種の攻撃性とエレガント性を高次元で調和させている絶妙なバランスは、片側約10mm広がるフロントフェンダーや、フロント・サイド・リアの各スポイラーだけでなく、トランクスポイラーからルーフスポイラーに至るまで、トータルにデザインされているからこそ実現しているのである。

ただの入門車高調には収まらない

車をローダウンさせるカスタマイズは、マフラーや社外アルミホイールの装着と並んで、カスタマイズの初級編と言ったところ。

既存のローダウンサスでも安価で比較的容易に下げることはできるが、装着されるホイールやエアロパーツとのバランスはもちろん、徹底的に低さにこだわるのか、また、使い勝手や乗り心地も重視した適度な低さにするのかは重要な要素である。

更に言うならば、極端に下げ過ぎてしまうとサスペンションのストローク量が制限され、本来のグリップ力を発揮できなくなるため、見た目の低さと、走りのバランスを取ることは非常に難しく、初級レベルからステップアップしたいユーザーが最初に直面する壁の一つとも言える。

この車両に装着されているオリジナルの車高調「FALCON」は、ショップ側はあくまで低価格な車高調入門版としての位置づけであるとしているが、低価格な車高調でありがちな”バネ調整”ではなく、全長調整式のフルタップ構造を採用しているため、サスペンションのストローク量確保しながら、車高調整幅を広くとることができる。

また、減衰力調整は16段とし、街乗りからワインディングまで幅広く対応するなど、セッティングをこれから学ぼうというユーザーにはうってつけである。

ホテルマンは靴を見る

お洒落は足元から”という言葉を1度は聞いたことがあると思う。もともとはファッションの分野で格言のように使われている言葉だが、車のドレスアップにも同じことが言える。

例えば、どんなに拘りのエアロパーツを装着していても、純正の当たり障りの無いホイールとタイヤでは、どこか間の抜けな印象になってしまい、また、エレガントな雰囲気の外観に、スポ根丸出しのホイールはアンバランスで、あまりセンスがいいとは言えない。

今回のデモ車両が履きこなすホイールは、Weds MAVERICK 910Mの20インチ(F9.0J/R10.0J)。特注のオフセットとリバースリムをチョイスすることで、FR車らしい”深リム”となり、上品だけど攻撃的な今回の車両に見事なまでにマッチしている。

そして、ホイールに装着されているタイヤは、GOODYEAR EAGLE F1(F 235/35ZR20 R 255/30ZR20)で、省燃費性能と静粛性、スポーツ走行時の高いグリップ力などを高次元で融合させた、GOODYEAR社フラッグシップモデルを採用し、走り一辺倒ではないこの車両に合わせた選択と言える。

走りの6速を操る

誰でもマネのしやすいチューニングポイントが多いなか、部品価格を考えると、唯一、真似をするにはハードルが高いメニューと言わざるを得ないのが、「SARD S6 マニュアルトランスミッションキット」である。

しかし、ワイド&ローの4ドアクーペとも呼べるスタイリングと、ハイパワーなV6 3.5LのNAエンジンを持つマークXは、いかにもスポーツ走行をしたくなるような魅力があるが、純正でのMT設定が存在せず残念に思っているユーザーも多い。

確かに近年のATは多段化され、制御も優秀で、MTモードも備わってはいるが、真の車好きとしては、クラッチを踏み車を”操る”という感覚は、MT車でしか味わうことはできない。
V6 NAのハイパワーセダンをMTで操る官能的な爽快感を得る為ならば、少々値段は張るが是非目標にしたいと思わせるチューニングポイントである。


問い合わせ:有限会社 エスティ・ガレージ
tel:055-943-9150
www.st-garage.com


Text  & Photos|tuners



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