AUTO FIELD Special Shop Report
ロングセラーモデルであるメルセデス・ベンツGクラス。そのため年式によってメカニズムも変わってくるが、オートフィードにはGクラスに強いメカニックが在籍しており、年式を問わず確実な整備を行ってくれる。
埼玉県久喜市にあるメルセデス・ベンツ専門ファクトリー「オートフィールド」。長きに渡りメルセデス・ベンツを整備してきた実績があり、関東のみならず全国でも知られているファクトリーである。広い敷地にはリフト7基を完備し、オイル交換、車検といったクイック整備やエンジンや足回りのオーバーホールなどの重整備もこなす。
Gクラスはロングセラーモデルということもあり、その見た目以上に年式によってエンジンや制御方法などが異なるのが特徴。ウィークポイントも変わってくるのでそれに準じた整備が必要になってくる。オートフィールドでは長年Gクラスを整備してきた実績があり、豊富な経験を持つメカニックが多数在籍。大切な愛車を長く安心して維持していくためのベストパートナーになってくれる。
クラシカルな雰囲気が味わい深い角目世代のメルセデスから現代的な高年式モデルまで、メルセデス・ベンツなら何でもお任せの修理工場。広い敷地内にはリフト7 基を完備し、効率的に作業を行ってくれる。
現代のメルセデスにおいて必須となるのがコンピュータ診断機。オートフィールドでは専用の診断機を完備しているから、高年式モデルでも問題なく対応できる。
高い快適性と走破性を両立した生粋のクロカン四駆であるGクラス。そのルーツは軍用車で、転用によって民生用として販売されたという経緯を持つ。
W463型と呼ばれる現在のモデルはフルタイム式の4WDシステムを採用した第2世代で、前後とセンターのデフは電気的なスイッチを作動させることで油圧によって別々にロックすることが可能。オフロードコースに持ち込んでも、ランドクルーザーやジムニーに迫る走りが可能なほど高い潜在能力を持っている。
圧倒的な走破性と強靱な耐久性を実現しているのが独特のフレーム構造で、完全な筒型の鉄骨内部に防錆加工まで施す念の入れよう。通常のクロカン四駆では、断面がコの字型になるフレームを使用するのが一般的なので、その差は明らかだ。前後のサスペンションはリジット式で、コイルスプリングを介してフレームにマウントされている。
その一方、インテリアはメルセデス・ベンツの標準的なデザインと素材を使ったハイクオリティなもので、オートエアコンのクライメートコントロール、パワーシートにシートヒーター、クルーズコントロールなども備わっている。新型は別として、さすがに乗り心地は乗用車同様とはいかず、真っ平らなフロントウインドーから見下ろす視界もトラックのようだが、ひたすら頑丈で手作りの温もりがある旧車のような雰囲気を味わえる希少な存在である。
オートフィールドに入庫していた01年式のG320ロング。少し古めのモデルではあるが、メンテナンスしながら長く乗れる設計ということもあり、今でも現役で走っている。
堅牢なラダーフレームを持つGクラス。その作りはとてもタフだが、その独特な構造がメンテナンスのポイントになる。
独特な構造を持つGクラスのメンテナンスポイントをピックアップ!
クーラーコンデンサ
クーラーコンデンサーが腐食などにより穴が空くことがある。フロントタイヤの内側をよく確認し、オイル漏れなどを確認したすぐにプロに見てもらおう。
コンピュータ
エンジン制御を行うコンピュータにトラブルが起きるとエンジン不調、始動不良などを起こす。コンピュータは年式によって搭載位置が異なる。
循環フラップ
古めのGクラスではバルクヘッド付近に備わる循環フラップ。外気循環のままにしておくとゴミなど詰まってしまう。外気循環は必要な時だけにしよう。
トランスファー
センターデフと副変速機の役割を担うトランスファー。前後のプロペラシャフトが連結される部分は定期的なシール交換が必要になる。
ゴムホース
エンジンにもよるのだが、エンジンカバーとホースとのクリアランスが狭く、振動などに擦れてしまうことが多い。水漏れなどを起こすこともある。
エアポンプとバキュームホース
排気ガス浄化装置であるエアポンプの不良のほか、その横に見えるバキュームホースが劣化により亀裂などが入ってしまうことがある。
アームのボールジョイント
タイロッドエンドなどのゴムブーツが破れてしまうことが多い。純正品だとジョイントごとの交換になるが、他のメルセデスの部品を流用できるとのこと。
ブレーキホース
独特な構造ゆえにブレーキホースの取りまわしが悪く負担がかかりやすい傾向にある。重要な部品なので定期的に点検するようにしたい。
ブレーキローターの偏磨耗
重い車重が影響し、ブレーキローターは偏摩耗を起こす個体も少なくない。研磨で修正不可な場合は新品へ交換となる。
フロントハブのグリースアップ
フロントのハブ回りは定期的なグリース交換が必須で、必要以上に漏れだした場合は分解し、シールパッキンの交換が必要になる。
マフラーなどの腐食
サビなどの影響によりマフラーなどが腐食してしまっているケースは少なくない。古めのクルマほど注意しておきたいポイントだ。
あらゆる世代のメルセデスに精通しているのが強み
商談やメンテナンスの相談などができるショールームスペース。タテ目世代のメルセデスなど価値あるクルマも展示されている。開放的でゆったりと寛げる空間である。
長年にわたりGクラスを整備してきた実績を持つオートフィールド。年式を問わず対応してくれる。
AUTO FIELD
所在地:埼玉県久喜市樋ノ口1-6
TEL:0480-25-4811
営業時間:平日10:00 ~ 19:00 土日祝10:00 ~ 18:00
定休日:月曜日・第二火曜日
協力:AUTO FIELD
URL:http://www.autofield.co.jp/
Gクラスパーフェクトブック VOL.03
ぶんか社