問い合わせ:Aless
Tel:0581-22-2114 HP:www.aless-group.com
ゴッドハンドの王冠。
ロワーリングとボディワークを極めたクラウンが東京オートサロン2018で優秀賞を受賞。輝くパールオレンジの中に佇むのはVIPをもてなす伝統のジャパン・スピリットだった。
TAS2017で圧倒的な存在感の200系クラウンは、ROZELを纏ったコンプリートカー
Toyota Crown Royal Saloon
Produced by Aless-Rozel
東京オートサロンは世界中から熱い視線が集まるカスタムカーの祭典だ。僅か3日間の会期にも関わらず、来場者数は約32万人。アメリカのSEMAショー、ドイツのエッセンショーと肩を並べ、世界で最も権威のあるカスタムカーショーのひとつに数えられている。そのためここでアワードを受賞することは、世界が認めた名作だということの証明に他ならない。
2018年、超激戦区のセダン部門を勝ち上がり優秀賞を獲得したのがこちらのクラウンである。アグレッシブなフロントマスクを一見するとアスリートのようだが、ベースはロイヤルサルーン。もうその時点で、このクルマがタダモノでないことを予感できよう。
審査員が目を見張ったのは、やはりリファインされた造形美と、作り込みの正確性だった。ノーマルに比べて極端に張り出したオーバーフェンダーは、そのラインがボディと一体となって流れるような弧を描き、どこにもチリの狂いが存在しないのだ。まるでトヨタのファクトリーから出てきたと言っても過言でないほど、計算され尽くした形状である。
そして製作者はこともなげに言うのだ。「全部ハンドメイドです。図面を起こし、ウチの最年長の職人が鉄板から叩き出して、フェンダーだけで2ヵ月ですかね。トータルすれば……。ビジネスじゃないですよ。時間はかかるけどオーナーにとって最上の1台を提供したいじゃないですか!」。
世界認定のVIPクラウン。その根幹は日本伝統のメタルワークと、熟練工のプライドと、ユーザーを思うもてなしのスピリットで構築されていた。
着地、ツライチが基本形
現車の正式名称はROZEL ROYAL CROWN COMPLETE。純正のコイルサスペンションを廃し、ロゼルオリジナルのエアサスでご覧の低さに。アスリート顔負けのグリルは3Dプリンターによるハニカムメッシュ。
光の屈折を計算したボディラインとペイントワークのスゴ技
210系ロイヤルがアスリート顔負けのアグレッシブな顔つきに。独特の色気を放つパール系の朱色は、輝きを計算し、何度も調合を重ねた自信作。フロント&リアバンパー、フードトップモール、リアスポイラーはロゼルオリジナルだ。
低いまま走れる超絶セッティング
ALESSのアーム類とロゼルのエアサスでフロントは8度、リア9度のキャンバー角。20インチのワーク製シュヴァートクヴェルはフロント11J、リア12.5J。タイヤは255/30&275/30。
まるでトヨタ純正の仕上がり 2ヵ月を要する職人ワザ
ボディ一体形成のオーバーフェンダーはメタルワークによるもの。それに伴いリアドアなども膨らみを持たせる鉄板加工をしているが、手作りを感じさせない完璧な仕上がり。ドアを閉めた時のチリは純正並みに均一だ。出幅は片側フロント5cm、リア9cm。
Modifications
ROZEL ROYALCROWN COMPLETE
・フロントバンパー
・リアハーフスポイラー
・ボンネットフードトップモール
・3ピースセット
・トランクスポイラー
・ワイドボディフェンダー加工ROZEL Aiesus
ROZEL Airsuspension
ALESS ARM
WORK SCHWERT F11J×20inch R12.5J×20inch
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Text&Photo|林 剛直 Takenao Hayashi
カスタムカー完全ガイドvol.02
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