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【アウトドアショップ Orange】レアなキャンパーを相棒に選び、贅沢で特別なひとときを楽しむ

Thanks:アウトドアショップ Orange
HP:www.shop-orange.jp

Front Row ビンテージ・キャンパーで楽しむアウトドア

和歌山のアウトドアショップオレンジでは、’60年代から’70年代のアメリカを中心に 珍しいビンテージ・キャンパーを数多く所有している。今回はそんなビンテージ・キャンパーを取り入れることで、より彩り豊かになるキャンプライフを提案。ギアにこだわるようにクルマにもこだわることで、今週末のキャンプはより楽しい時間になるはずだ!

ギアにこだわるようにクルマにもこだわって、とっておきの時間を過ごそう。

昨今のアウトドアブームで、キャンプギアにこだわる人は大幅に増えたといわれている。これまで機能重視だったキャンプギアは、ここ10年で格段にスタイリッシュになり、クオリティが高いアイテムは高価でも飛ぶように売れる、空前のアウトドアブームが続いている。

そんな時代だからこそ提案したいのが、アウトドアアクティビティを楽しむ最大の相棒である自動車へのこだわり。機能的なSUVや大量の荷物を運べるバンなどに人気が集まっているが、さらに一歩踏み込んだ世界を紹介してくれるのが、今や全国的に知られる和歌山のアウトドアショップ『オレンジ』だ。

オレンジが提唱するのは、ビンテージカーによるキャンプのすすめ。実際、同ショップでは1960年代のフルサイズバンベースのキャンパー・コンバージョンや70年代のアメリカ製モーターホーム、さらにはイギリスのビンテージ・キャンパーや国産のレトロな働くトラックまで、ジャンルを超えて見る人を惹きつけるクルマを多数コレクションしている。

中でも注目したいのが、欧米車をベースとしたビンテージ・キャンピングカー。現代のキャンピングカーと比較してしまうと機能面ではやや劣るかもしれないが、何よりクルマを含めたサイトの雰囲気は抜群にカッコよくなる。

ビンテージ・キャンプギアとの相性も抜群のキャンパー2台

まず、ルーフに半円状の突起が備わる右の車両は、1965年型のフォード・エコノラインをベースにトラベル・エクイップメントという会社がリリースするCALTHORPEエレベーティングルーフを装着したトラベルワゴン。半円状の突起部分は簡単な操作で(少々重いが)展開/格納できる仕組みで、車内にはダイネットや冷蔵庫、キッチンなどが備わる本格的なキャンピングカーだ。

もう一方の日本では見慣れない車両は、イギリスの商用車であるベッドフォード・CAをベースとしたドーモービル社製キャンピング・コンバージョンモデル。アコーディオン状に片開きする特徴的なルーフを持ち、内部の家具もかなりビンテージな雰囲気だ。

この2台のほかにも『オレンジ』では、数多くのビンテージカーやキャンパーを所有している。次のページにて一挙にご紹介するので、クールなキャンピングスタイルのキモとなる車両選びのヒントを見つけて欲しい。

Vintage Vehicle #01

特徴的なドーム状トップを搭載した、初代エコノラインのキャンピングカー

1965 Ford Econoline Travel Wagon【1965 年型フォード・エコノライン トラベルワゴン】

フォルクスワーゲンのトランスポーター(通称「タイプ2」)の大ヒットに触発され、1960年に61年モデルとして誕生したフォード・エコノライン。当初ファルコンのサブネームがつけられ、ファルコン・クラブワゴンという名前でも呼ばれた。

初代モデルはフルサイズではなく、後のモデルよりひと回りコンパクトでエンジンもフロントではなく運転席下、つまりキャブオーバー・レイアウトとなる。ボディスタイルはバン、パッセンジャーワゴンの他に、後部を荷台にしたピックアップも存在した。

ワンタッチでポップアップ可能

トラベル・エクイップメント社のCALTHORPEエレベーティングルーフは当時のカタログによると、たった2秒で展開/格納が可能とのこと。コットを設置することで2人分の就寝スペースとなる仕組み。

70’sを感じさせるシート生地やカーテンが魅力

1970年代を感じさせる生地のダイネットや、冷蔵庫、シンク、コンロなどを備え、キャンピングカーとしての装備はフルに揃っている状態。ちなみに、上部に張り出したエレベーティングルーフ部分には、コットを設置することでベッドとは別の就寝スペースを確保できる。

直列6気筒をシート下に搭載

エンジンはキャビン下にあり、左右シート間のカバーを外すことでアクセス可能。搭載されるのは直列6気筒。サイドドアには開閉に合わせてフロア下から飛び出すステップが備わる。

Vintage Vehicle #02

独特なトップがキュートな英国キャンパー

1958 Bedford CA Dormobile【1958 年型ベッドフォード・CA ドーモービル】

ベッドフォードCAは、英ボグスホールの子会社であるベッドフォードで1952年に登場した商用モデル。近距離配送を考慮しスライディングドアとなり、ドアを開けたまま走行ができるのが特徴。ボンネット風のフロントにはフロントフードはなく、エンジンへのアクセスはダッシュ中央のカバーを外して行う。

デビュー当時から特装車のベースとして人気となり、ドーモービル社製のキャンピングカーもそんな特装モデルのひとつだ。フロントウィンドウが平面の2枚窓なのは、初期型モデルの特徴。

アコーディオン状に片開きするトップ

片側にアコーディオン状に開く、独特の形状が特徴のドーモービル社製ルーフトップ。トップに備わるガラス窓は車内の灯り取りにもなっている。取材車両は初期型ゆえに、後のモデルよりも小さいトップとなるのが特徴。

コンパクトながら、よく考えられた車内

車内の4脚あるシートは、すべてフルフラットとなることでベッドになる仕組み。後部には収納とキッチン、シンクなどが備わり、コンパクトながらひと通りの装備を持つ。車内にはリアドアからアクセスするため、格納式のステップが備わる。

シンプルかつ機能的なダッシュまわり

イギリス社ゆえに右ハンドルとなる。ダッシュ中央のカバーを外せば、エンジンへアクセスすることができる。トランスミッションはコラム式3速MTで、スピードメーターはマイル表示となる。

Vintage Vehicle #03

非常に希少な2 代目エコノライン

’69 Ford Econoline Camper Van【1969 年型フォード・エコノライン キャンパーバン】

ルーフが垂直にポップアップ!

ポップアップルーフは前ページで紹介した初代エコノラインと同じトラベル・エクイップメント社製で、こちらは四隅の足を伸ばすことで屋根が垂直に迫り上がる構造。テント生地の状態も非常に良い。

驚くほど状態の良い車内

側面に設置されたソファは、通路側に展開してベッドになる仕組み。反対側の家具にはシンクやコンロ、冷蔵庫などが備わる。天井がポップアップすることで、車内で立って作業ができる。ちなみに、運転席と助手席は色こそ焼けているもののオリジナルだ。

アウトドアに映える極上ビンテージモデル

Vintage Vehicle #04

レトロなトラックがSUVに大変身!
1977 Toyota Toyoace【1977年型トヨタ・トヨエース キャンパー仕様】

Vintage Vehicle #05

キャンピング仕様の豪州逆輸入車
Toyota Land Cruiser【トヨタ・ランドクルーザー(年式不明)】

Vintage Vehicle #06

激レアなマツダ製トラック
1973 Mazda Kraft【1973年型マツダ・クラフト】

Vintage Vehicle #07

リアにエンジン搭載の変わり種
1963 Chevrolet Corvair Greenbrier【1963年型シボレー・コルベア グリーンブライアー

Vintage Vehicle #08

元祖クロスオーバーSUV
AMC Eagle Wagon【AMC・イーグルワゴン(年式不明)

Vintage Vehicle #09

サブロク軽ベースのオープンカー
Honda Vamos【ホンダ・バモス(年式不明)

Vintage Vehicle #10

日本ではこれぐらいがちょうどいい! ?

’73 Winnebago Brave【1973年型ウィネベーゴ・ブレイブ

内装の状態も驚くほど良好!

インパクトのある四角い外観が特徴のウィネベーゴ製モーターホーム。かなり巨大な見た目だがショートボディで、これでもシリーズ内ではかなり短いほう。ボディはもちろん、内装の状態もかなり良い。

Vintage Vehicle #11

コールマン製の4口コンロを装備!
1972 Dodge Explorer Motorhome【1972年型ダッジ・エクスプローラー モーターホーム

Vintage Vehicle #12

454ciのビッグブロック搭載
1972 Chevrolet Sportscoach Motorhome【1972年型シボレー・スポーツコーチ モーターホーム


紹介したクルマはここで見られる

アウトドアショップ Orange [オレンジ]

世界のアウトドアブランドメーカー日本正規輸入代理店、ギア、キャンプ用品からアウトドアファッションまで幅広い品揃えが自慢のアウトドアショップ。アパレル館の3階は『Orange Old Coleman Museum Japan』となり、歴代のランタン等レアなアイテムがずらりと展示されている(ミュージアムの開館情報はホームページにてご確認ください)。

ギア館には、大手ブランドからガレージブランドまでトレンドを踏まえた絶妙なセレクトによるキャンプギアが店内狭しと並ぶ。もちろんオレンジオリジナルのアウトドアスパイス「ほりにし」もここに来れば確実に買える!

住所:和歌山県伊都郡かつらぎ町妙寺488-4
定休日:無休(ただし年末年始は有)
開店時間:11:00〜19:00
ホームページ:www.shop-orange.jp


Photo & Text:Daisuke Katsumura


CAR&OUTDOOR vol.02

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