For Overhead Haulers
Overlander products
いまどきアウトドアフリーク向け!最新ラック(載せモノ系)カタログ
オーバーランダースタイルに代表される近年の4X4ブームは、本来の機能性に加え“キャンプやアウトドアをカジュアルに楽しむムーブメント”という側面も。だから、そんな楽しみをさらに盛り上げるべく、世界のカー用品メーカーからはさまざまなアイテムがリリースされている。見た目のおしゃれ度UPはもちろん、その使い勝手もひと昔前のものとは比べ物にならないほど洗練されているのだ。そこで、ここでは最旬アウトドアビークルには絶対に欠かすことのできない「載せモノ系アイテム」=「ラック」に注目。あまり知られていない各メーカーの紹介を中心にオススメモデルたちを紹介しよう。
SUVでアウトドアを楽しむために欠かせないのが収納性。そこで活躍するラック(キャリア)とは、通常ルーフやベッドにマウントすることによって屋外の収納効率を高めるためのパーツ。そしてそのバリエーションはとにかく幅広く、なかでも一般的に2本のバーをルーフ上に取り付け、長モノやボックスを積載する際の土台として、またさまざまな用途や拡張性にも対応できるベースキャリアがポピュラー。さらに積荷をエアロフォルムでカバーすることによってボディデザインを損なわないボックスタイプ。また最近ではよりSUVの武骨さやアウトドア感を強調するようなキャリアタイプも人気を呼んでいる。
ラック系アイテムの用途と種類
ベースキャリアー
ルーフ系アイテムには欠かせない「土台」
メーカーによってベースキャリア、システムキャリアといったさまざまな名称で親しまれるコチラは、通常クルマのルーフ上に固定し、アタッチメント各種(ボックス)やアウトドアグッズを固定/積載するためのベースとなる重要なパーツ。純正の段階でルーフレールが備わっていることが多いSUVでは、そこにフットと呼ばれるステーを取り付け、左右にバーを渡すことでキャリアとする手法が一般的である。
ボックス型キャリア
大容量の荷物をスマートに積載
1990年代にブレイクしたウインタースポーツブーム以降、いまだ根強い人気を保っているのがボックス型キャリア。通常ベースキャリアの上に載せて使用するこのタイプは、その流線型なデザインを採用することでクルマのボディラインや見た目を犠牲にすることなくあらゆる荷物を積載することが可能。また、荷物収納後はカギをかけられるため盗難やイタズラ防止にも効果的だ。
ラック型キャリア
無造作感も絵になる多目的ラック
ルーフを覆うほどのキャリアをマウントし、抜群の積載量を稼ぐラック型は近年のアウトドアブームが火付け役とされている。とにかく多目的に使えるこのアイテムは大小さまざまなアウトドアギアを無造作に積み込み、ロープやネットで固定するだけ、というシンプルな使い勝手が人気のポイント。アクセントにLEDライトなどをマウントすればドレスアップ効果も抜群だろう。
4X4 CUSTOM BOOK Recommend Items
Terzo ROOF BASKET RACK
使って便利、載せてカワイイ
40φの強固なフレームを採用しつつもファッション性のあるデザインを両立させたルーフバスケットは、オプションのエクステンションキットを合わせることで40cmのストレッチが可能というユニークなモデル。小型車にも対応したサイズ展開も魅力的だ。
問≫Terzo www.piaa.co.jp
ARB ROOF RACKS
豪州らしいヘビーデューティー感
見てのとおりタフで武骨なルックスが特徴の『ARB』は、このほかにもバンパーやサスペンションを各種を取り揃えるオーストラリア発のオフロード系ブランド。クルマに入りきらない荷物や汚れモノまでガンガン積み込めそうな写真のモデル、デラックスは150系プラドにオススメの1790mmサイズほか、4つのサイズを展開中。また、このほかにも立体駐車場を考慮したアルミメッシュフロア仕様のフラットキャリアなどバリエーションも豊富だ。
問≫ARB www.arb.com.au
Thule Dynamicシリーズ
ラック系アイテム界の老舗ブランド
ルーフラック系アイテムの代表格といえば『Thule(スーリー)』。なかでも610リットル(!)というメーカートップクラスの容量を誇るコチラは、脱着のしやすさに加えて左右両方から積荷へアプローチできるデュアルサイドオープン形状を採用する上級モデル。
問≫THULE www.thule.com/ja-jp
Rhino-Rack Vortex
ワークシーン発祥の万能キャリアメーカー
ユーティリティ・ビークル、いわゆる仕事系はたらくクルマに向けた使い勝手の良いラインナップを各種取り揃える『ライノ・ラック』。そのパッセンジャー向けであるベースキャリア、Vortexは、本体の軽さと取り付けやすさに定評がる人気シリーズ。フット部にはロック機構も備わっておりセキュリティ対策も万全だ。
問≫RHINO-RACK www.rhinorack.com
YAKIMA ロードウォーリアー
USアウトドアシーンから世界へ
新旧のアウトドアファンに支えられ、最近では大手自動車メーカーが純正で採用するほどポピュラーなブランドとなった『ヤキマ』。写真の前方面をバイザーでカバー、1120mm×1000mm×1650mmという日本向けのコンパクトサイズも展開するロードウォリアーシリーズは同社におけるロングセラーだ。
問≫YAKIMA www.yakima.com
inno AERO BASE
日本でルーフキャリアを手がけて33年
高いクオリティとデザイン性でAmazonのベストセラー商品にも輝いたことのある『イノー』。取り付けやすさと使い勝手を求めるビギナー層から本格的なアウトドアフリークまで、幅広いファンから親しまれている日本発祥のブランド(カー用品大手メーカーのカーメイト製)でもある。写真のモデルは最大積載量75キロを誇るベースキャリア、XS450。
問≫inno www.innoracks.com
PRO-FORM ベッドラック
ベッド内部をルーフ感覚でアレンジ
国内ではGUN125系ハイラックス向けのベッドラックやキャリア、ベッドライナー各種を取り揃える『プロフォーム』。なかでも注目したいのが、ベッド(=荷台)の内側に取り付けて使用するアルミ製のレール、TANGO。つまりこのパーツを採用することによってベッド内部がルーフ感覚のラックスペースに早変わり。ベースキャリアやボックスなどさまざまなアタッチメントを取り付けることでベッドスペースを有効活用できるという画期的なアイテムなのである。
問≫Pro-Form Japan http://proform-jp.com
トーイング・ヒッチを活用して収納率をUP
ルーフやベッド上に荷物を載せるルーフラックに対して、トレーラー用のヒッチメンバーを利用してラックやボックスをマウントする「ヒッチキャリア」も近年のアウトドアシーンで人気の手法。ルーフラックへ荷物を載せることが困難な際、またクルマの全高を抑えたい方にオススメだ。
北米スーリーがラインナップするトランスポーターヒッチマウントはカーゴボックスを採用したことで室内と同じ保管状況が保てるのが特徴。
竹下進悟=文
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