ALPHARD VELLFIRE SERIES 魂の継承者。【AVANZARE】
カスタム・コンセプターとオーナーの信頼関係

完璧に作り込まれたデモカーは、オーナーにとって憧れの存在だ。しかし、気になるのは、その後、どのような道をたどるのかだ。しかし、なかにはデモカーを購入してしまったオーナーも存在する。そこには製作者と強固な信頼に結ばれた“理想の関係”があった。
東京オートサロンを皮切りにスタートする毎年恒例の全国カスタムカーショー。今年も大盛況のうちに幕を閉じたが、ところで、ここに出展された多くののデモカーたちは、その後、どのような道をたどるのだろう。たとえばノーマルに戻され車両販売されることもあれば、メーカーのデモカーとして働き続けるケースも少なくはないだろう。
しかし、もっとも幸せな結末となるのは、熱狂的なファンに引き取られていくことではないか。一世を風靡したアヴァンツァーレの20ヴェルファイアは、まさにそんな理想的な1台である。
現オーナーの北村藍人さんが、それまで乗っていたホンダ・オデッセイにアヴァンツァーレからリリースされているシャイニングウィザードを装着するため、代表の小森隆さんとコンタクトを取ったのが始まりだった。実はそれ以前に日産エルグランドに乗っていた北村さんは、ボディサイズの小さいオデッセイに不満をもっていたのだという。そんな会話を交わすうちにデモカーの20ヴェルファイア購入へとトントン拍子に話が進み、憧れの1台を所有することになったというわけだ。

「とにかくうれしかったですね。アヴァンツァーレさんの考え方や作り込みなどを受け継ぐわけですから、もう一生手放すことなんてできないですよ(笑)」 こうして手に入れた20ヴェルファイア。デモカーとしてはすでに完成されている状態だけに、もはや手を加える部分など残されていないと思いきや、北村さんはさらさる高みを目指した。
「このクルマはあまりに有名過ぎるので、せめて自分のオリジナリティを打ち出そうと思って、リアのスペースにオーディオをインストールしました。しかも3列目のシートはそのままにして、というリクエストで小森さんにお願いしたんです」 ロックフォードで統一されたこの空間には巨大なLEDモニターまで設置し、インカー・エンターテイメントの充実を図っている。さらにボンネットにはエアブラシを描くなど、見事なまでに北村色を打ち出している。
「いま市場では30が人気のようですが、まだまだ20カスタムの世界も可能性が残されています。これからも自分なりに突き進んでいきますよ!」 カスタム・コンセプター小森さんと、その意思を継ぐオーナー北村さん。アルヴェルを愛してやまないふたりの男の信頼関係。そこには理想的な1台が介在していた。
足元には新作の22インチを指名!

デモカー時代には20インチだったホイールは、北村さんの強い希望でゴールド・クリアブラシュドのLEONHARDIRITT ZenithGemutをセット。「どうしても履きたかった」という3ピースは、まさにこのクルマにピタリ合う7本のツインスポークが特徴だ。サイズはフロント22×9.5J、リア22×10.5J。

[AVANZARE Premium Edition]
フロントバンパースポイラー(FRP) 98,000円
フロントアンダーディフューザーVer.2
38,000円
フロントフラップ専用LED(白/青) 8,000円
ダミーフェンダーダクト 39,800円〜
※価格はすべて税抜き
サイドステップ(FRP) 48,000円
サイドフラップスポイラー(アクリル) 68,000円
サイドフラップ専用LED(白/青) 25,000円
リアバンパースポイラー 98,000円
LEDローマウント 18,000円
リアフラップスポイラー 38,000円
リアフラップ専用LED(白/青) 8,000円
フロントグリル(FRP) 40,000円
ボンネットスポイラー(FRP) 24,800円
ピンストライプ 8,800円
リアゲートを開ければ展開される圧巻のI.C.E!
リアのラゲッジ部分にはロックフォードで統一されたオーディオシステムが展開される。まさに脅威のI.C.E.(インカー・エンターテイメント)。ちなみに3列シートを活かしたままインストールされているので、居住性を一切犠牲にしていないのも特徴のひとつ。左はオーナーの北村藍人さん。商社にお勤めの26歳で、自ら車高調を組み込んでしまうほどメカに精通している。
[問い合わせ]
AVANZARE
TEL:042-531-1916
www.avanzare.co.jp
Report : アルヴェリスト ALVELLIST
Photos : 山田泰弘 Yasuhiro Yamada