東京オートサロン2017の会場内でも、一際強いオーラを放つSUV
愛知県豊明市に本社ショールームを構えるショップ「AZZURRE MOTORING」の展示ブースに出展された「ZERO DESIGN CADILLAC ESCALADE」。ベース車両は2015年式のキャデラックエスカレードで、装着される「ZERO DESIGN Ver1ボディキット」は純正のフォグレンズ等を残して純正のデザインを損なわず、追加のLEDランプやオーバーフェンダーを装着することでワイドな迫力を演出。また立体的なデザインにより幾通りもの塗分けも楽しめ、高級かつ攻撃的なスタイリングとなっている。
高級感とスポーティー性の融合
落ち着きの中にも、ハッキリと自己主張するホイールのサイズは何と26インチ。エスカレードのような車体が大きな車のため、写真ではあまり伝わらないかも知れないが、26インチというと、いわゆる一般的なマウンテンバイクのタイヤと同じ直径となり、約66センチにもなる。
それほど大きなホイールを違和感なく履きこなすエスカレードの車格にも驚きだが、ただ車が大きいからと言って、必ずしも大きなホイールがそのまま似合うわけではないのである。ホイールの直径を大きくしていくと、必然的にタイヤは薄くなっていき、現にこのエスカレードが履くタイヤは、295/30R26という超扁平タイヤであるのだが、扁平率が小さくなればなるほど、タイヤが薄くなればなるほど、フェンダーとタイヤの隙間が強調され、腰高感が出ていバランスが悪くなるのだ。
そこでローダウンを施し、フェンダーとタイヤの隙間を打ち消してやることで、腰高感が無くなり、見た目にも安定感が生まれるのである。
そして、AZZURRE MOTORINGのオリジナルホイールブランド「SKY FORGED S206」には、特徴的なピンクゴールドのカラーを採用。一歩間違えると安っぽく見られがちなゴールドを、グッと深みを増した高級感を与えており、また、エッジの効いたシャープなデザインを採用することで、重くなり過ぎずスポーティーな印象を与えている。
また、「SKY FORGED S206」は安価な鋳造ではなく、軽量で高強度な鍛造ホイールだということ。鍛造は製造コストがかかるため一般的なホイールではなかなか採用されないのだが、見た目だけでなく、真の性能にも拘ったこのホイールは、ホンモノを知るオーナーにこそオススメできるホイールと言える。
ホイールから覗くコダワリ
エスカレードは、V型8気筒OHV 6.2L(426PS/63.5kg-m)という強力なエンジンで、約2.7tもの巨体を感じさせない動力性能を持っている。そして、それだけのパワーと重さには、相応の制動力が必要不可欠であるのは言うまでもないだろう。また、ZERO DESIGN Ver1ボディキットと、オリジナルホイールSKY FORGED S206が装着されることによって増した「存在感」と「攻撃性」には、やはりそれ相応のブレーキシステムが無ければ成立しない。
このZERO DESIGN CADILLAC ESCALADEには、CSD社製フロント8pod/リヤ6podのビッグブレーキが装着され、純正よりはるかに増した”車格”に相応しい制動力と、外観を手に入れている。
バイカラーと2種類の素材
純正の状態でも、ラグジュアリーSUVらしい内装を持つエスカレードだが、この車両にはNEWING社の手により、レザーとアルカンターラのコンビネーションを用いた内装にすべて張り替えられ、純正以上の高級感と、落ち着きを持った、ワンランク上のインテリアに仕上げられている。
実用性とカッコよさの両立
見た目をグッと引き締めている最大のポイントは、上記で触れているように、タイヤの上部がフェンダーに被るほど下げられた車高であり、その車高を実現させているのが、AIR FORCE製エアーサスペンションである。見た目のみを重視した車高は、高さのある車止めのある駐車場や、雪が積もってしまうような状況では、バンパーを破損する恐れがある。また、エスカレードのようにホイールベースが長い車種では、車体下部を擦りやすいのが弱点となるが、車高を自在に調節できることで、見た目と実用性を両立させているのである。
問い合わせ:アズールモータースポーツ株式会社
TEL:0562-95-0678
http://zero-design.jp
Text & Photos|tuners