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オンロードでの快適性を高めつつも、あくまで走破性重視の〝硬派〟なプラド。

トヨタ・ランドクルーザー・プラド

TOYOTA LAND CRUISER PRADO
人気ベースモデル解説#02

オンロードでの快適性を高めつつも、あくまで走破性重視の〝硬派〟なプラド。

今時SUVといっても、そのほとんどはいわゆるパッセンジャーカー同様、モノコック構造を採用している。ところが、やはりオフロードの走りを重視しようとすると、伝統的なボディオンフレーム構造の方が有利なのか、例を挙げるならジープ・ラングラーを筆頭に走破性をアピールするクルマはボディオンフレーム構造を採用する。トヨタ・ランドクルーザー・プラドもその1台だ。今では稀少な構造といっても過言ではなく、昔は走破性の代償として、乗り心地はとりあえず二の次的なところが多かったのだが、流石に現在では走破性と乗り心地を両立させたものが多くなってきた。というか、少なくとも我慢のクルマではなくなっている。

プラドは日本の自動車市場にあっても昔から硬派なモデルとして鳴らしたクルマで、その伝統は最新モデルでも守られている。現行車はデビューが2009年と古く、その後3度の大きな変更を受けて今日に至るモデルだ。その大きな変更は2013年、2015年、2017年で、13年はサスペンションのチューニングを見直し乗り心地を向上させ、15年には最新のターボディーゼルエンジンを設定。さらに17年には上級モデルにトルセンLSDを導入したり、いわゆるADAS系の安全装備を充実させたりした。17年にトルセンを採用したのは、やはり硬派なオフロード指向よりもアウトドアで分け入る林道を主に考慮した結果といえなくもないが、それでもトルセン装備車以外は今もセンターに電動のデフロックを装備する。

日本でこのクラスのSUVはマツダCX-8がサードシート装備を謳って登場しているが、それよりもずっと前から3列シートを備えるSUVとして存在してきたプラド。硬派な走破性重視の伝統を守りつつ、同時にオンロードの快適性まで手に入れた稀少なモデルである。

TOYOTA LAND CRUISER PRADO TX”L Pkg.BLACK EDITION

カスタムシーンでも人気のモデル。

2020年8月に発表されたプラドの特別仕様車がTX”Lブラックエディション。これはTXをベースにLパッケージ相当の装備を与え、さらに内外装をブラック基調で仕上げたモデルで、グリル、ヘッドランプ周り、バックドアガーニッシュなどのブラッククローム、ブラックの専用18インチアルミホイール、ブラックの大型フォグランプベゼルなどが大きな特徴となる。現在のプラドのカスタムシーンでもこの仕様は人気メニューだ。


中村孝仁=文
トヨタ自動車=写真

アゲ系 SUV&クロスオーバー



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