ゆったりクルーズ走行を愉しむのが得意なトヨタ マークXだが、大人な雰囲気を残したままスパルタンさを持つスタイリッシュなマークXを見つけた。イヤらしさのない雰囲気の中に垣間見れる尖った部分。ドライバー心をくすぐる仕上がりだ。
それもそのはず、出展していたのはD-1にも参戦しているST-GARAGEだ。このマークXには新たな可能性を感じる。
スポーツユーティリティを魅せつけるST-GARAGE マークX
ホワイトとブラックの2色体制で臨んでいたST-GARAGEだが、そのどちらも上品にまとめてきていた。特にブラックのエレガントさには圧巻した。
その中でも、ノーマルルックでありながらワイド化されているエアロカーボンボンネットはその存在感を発揮している。ズレのないチリ合わせはもちろんのこと、軽量化してスパルタンにするのではなくボリューミーに見せてきた辺りに、マークXのVIP感を大事にしている心意気を感じる。
外観はどこにでもありそうなローダウンマークXだが、全てにまとまりを感じる。エアロキットにはST-GARAGE AXCENTフルエアロが組まれている。サスペンションキットは同じくST-GARAGE FALCONサスペンションだ。自社パーツのマッチングは完璧といえる出来だ。
協賛されているWEDS社 グッドイヤー社による足元のドレスアップも秀逸だ。WEDS Yスポークホイールが妖しく光る足元をキリッと引き立てている。グッドイヤー EAGLE F1の扁平具合には色気すら感じる。それを上手くつないでいるのがST-GARAGE FALCONサスペンションだ。ツライチに納められたタイヤハウスは一分の隙もない。
どんな走りを見せてくれるのかという高揚感を掻き立ててくれる雰囲気を全体で表現されている。
脅威の6速MT化 思い通りのシフトチェンジで振り絞るトルク
今回このST-GARAGE マークXのメカニカル要素の主幹を担っているのはSARD S6kitだ。2速目以降ややクロス気味に設計されているギヤ比は、流れるようなシフトチェンジをフィードバックしてくれる。容量に余裕を持たせてあるファイナル減速比を無駄にしないベストチョイスとなるだろう。
街中のストップ＆ゴーの繰り返しから高速クルージング、スポーツ走行にまで幅広く対応してくれる期待感がある。ATのままマイルドな乗り心地も快適なマークXだが、トルクフルな6速MTでの操作性に新たなマークXを感じさせられた。
D-1でも活躍するドレスアップメーカー ST-GARAGE
2013年度のJZX110 マークⅡ グッドイヤーwithST-GARAGEでも素晴らしいパフォーマンスを見せていたのが記憶にある。ステッカーこそ派手に貼り付けられていたが、その出で立ちには気品があった。今回の東京オートサロン2018出展のマークXでもその気品溢れるルックスは健在だ。自社設計で全体図を想像だけで創り出していないからだろう。
[現物にして現車合わせ]
これができるのはドレスアップ商品を取り扱う上で大きな強みだ。既成品として売り出されているアイテムもそうだが、そのシーンに見合う型崩れしないシルエットは自動車を美しくしてくれる。そんな自動車と真摯に向き合っているのがST-GARAGEという企業だ。
問い合わせ
有限会社 エスティ・ガレージ
tel:055-986-9150
www.st-garage.com
TEXT：NONO
