古き良きノスタルジアを現代風にアレンジ【Gran Seeker CCX】
大阪オートメッセ2017のWORKブースには、新作のホイールが数多く展示され多くのお客さんで賑わっていた。そんな中、アウディA5 3.2 FSIが履きこなすのは、2017年注目の新作「Gran Seeker CCX」である。これまでスタンス系を中心に人気を集めてきた「Seeker」の上位ブランドとして発表されたこの新作は、「オールドスクールとニュースクールの融合を試みた」というWORKの意欲作であり、是非チェックしてもらいたいホイールである。
Gran Seekerとは
商品名のGran Seekerに込められた意味を解説していく。
「Gran」はイタリア語で雄大な、壮大な、崇高な、などの意味があり、「Seeker」は英語で探求者という意味を持つ。つまりは、Gran Seekerというブランド名には、偉大な探求者という意味を持たせているということになるが、以前から展開されているSeekerブランドでは、車両姿勢、足回りを探求するものという意味で捉えているのだという。
また、商品名の末尾に付けられた「X」には、無限大、未知数という意味が込められ、まだまだ進化を止めないSeekerブランドの未来をも予見させる。
王道メッシュも一味違う
ディスク面の形状はご覧いただければわかる通り、クラシカルな印象を与える高密度なメッシュデザインが施され、古き良き往年の王道デザインのように捉えられるかも知れないが、ただ単にメッシュデザインにしただけでは、「Gran」の冠は与えられないであろう。
下記でも詳しく触れているように、このGran Seekerは旧来モデルに比べ、より大口径に対応したモデルである。
そのためディスクセンター付近には、複雑な技巧を凝らしたデザインホールが施され、よりディスク面が大きくなる大口径ホイールに適したデザインとなり、クラシカルな造形にモダンテイストを加える特筆すべき特徴ともなっているのである。
そのモダンテイストを更に際立たせる特徴と言えるのが、面構成を凸の山型にすることで立体感を強調すると共に、深く掘り込んだがセンターコーンや、ピアスボルト面よりも一段高くディスク面を持ち上げることで、どうしてもフラットになりすぎてしまうメッシュデザインを立体的にし、クラシカルなテイストを取り入れつつもモダンさを表現するということに成功しているのである。
ミドルクラス以上の車にも最適
これまで、既存のseekerブランドは、レトロなデザインやオールドスクールテイストが注目され、スタンスジャンルおいて確実な評価を得てきたが、16~18インチまでのサイズ展開しかなく、「Gran Seeker」はその派生ブランド、フラッグシップモデルとして、より大口径な19インチと20インチで展開される。
このような大口径を難なく履きこなすことができる車種となると、C/D/Eセグメントに分類されるミドルクラス以上の車両ということになり、やはり、前項目で触れているデザインが非常に重要になってくるのである。
そこで、洗練された印象を与えるべく、深く奥行き感のあるリバースリムを採用しながらも、ステップリム形状とすることで、レトロでシンプルになりすぎず、トレンドも効果的に取り入れたデザインとなっているのである。
ユーザーの希望に応える懐の深さ
どんなに高価で大口径のホイールを履いていたとしても、ボディとのクリアランスやサイズ、カラーなどがマッチしていなければ、宝の持ち腐れになってしまう。マルチピース構造を採用するGran Seekerは、リム幅やオフセットなどボディとのマッチングにも幅広く対応できるのはもちろんのこと、ユーザーのさまざまな要望に応え、こだわりの1台を目指すことができる。
そして、標準展開されるディスクカラーは、鋭い輝きを放つカットクリアと、高級感溢れる艶のあるブラックの2色となっているが、さまざまなボディ色とも合わせられるよう、全16色から選べるセミオーダーカラーも追加料金なしで選択可能。
また、特に輸入車などに多い特殊P.C.Dも価格アップせず対応してくれるため、好みのホイールが見つかったとしても、なかなか自分の車に適合せず、悲しい思いをするといった心配は無用である。
問い合わせ:WORK CO.,LTD.
tel:06-6746-2859
www.work-wheels.co.jp
Text |Shingo.M