Blaise & His Tacoma
#02_やっぱりタコマは“ちょうどいい”。
J’s Brand Models from U.S.A.
北米モデルの逆襲。
日本市場では販売されないタンドラやタコマをはじめとして、いまや日本でも確固たる地位を築いているアメリカからの逆輸入モデルたち。北米モデルならではの魅力、そして個性。まずはアメリカのオーナーたちにその魅力を語ってもらった。
ミッドサイズで敵なし、それがタコマの実態
前出の白いタンドラのオーナー、バズ君のインスタを見ているとこのタコマと一緒に走っている様子が頻繁に紹介されている。オーナーのブレイス君はバズ君との付き合いが旧く無二の親友。2人のトラックのカスタムは、ショップに頼ることなくお互いが協力し合って育て上げた友情の証でもある。
「はっきり言ってボクらはフツーのサラリーマン。趣味のトラックに潤沢な費用をつぎ込めるわけではないんです。だからパーツを買ったら自分たちで組み付けるのが常套手段。少しでも工賃を浮かせて、浮いたお金はガソリン代に使うことを心がけています」
そう、彼らは純粋にタコマやタンドラでオフロードをドライブすることが大好きなのだ。
「タコマはサイズ感が丁度いいんですよね。セダン並の居住空間と手頃なベッドが同居していて。道の狭いロサンゼルスの路地裏でも苦にならないギリギリのサイズ。そしてあくまでも個人的な意見ですが、ライバルのシボレー・コロラドやフォード・レンジャーと比べても断然カッコいいと思います。ミッドサイズトラックの分野では他の2台がアメリカ市場で小休止をしていた隙に、トヨタが群を抜いちゃった感じですかね」
確かにアメリカのミッドサイズ・ピックアップ・トラック市場におけるタコマの人気はダントツ。奇をてらわない正統派アメリカンスタイルを貫き続け、幅広いユーザー層から支持を集めている。
Blaise Lacofano
ブレイス・ラコファノ君はロサンゼルス在住の31歳。コンピュータプログラミングのエンジニアで仕事はインドア派、遊びはアウトドア派の二刀流。インスタは@QKSD_TRD。
2017 Tacoma TRD Off-Road
タコマの中でも爆発的な人気を誇るTRDオフロード・パッケージが組み込まれたモデル。サスペンションやホイール、インテリアの一部に専用モディファイが加えられている。
汚れがクールなLAオフローダーのリアル
純正ではベッドの下にあるスペアタイヤをベッド内に移動。赤いタンクはガソリン、白いタンクには水を満たす。純正グリルに32インチのライトバーとLEDフォグをインストール。
TRDを凌ぐ本格派サス搭載
フロントのコントロールアームはCamburg製に変更。同時にショックはFOXの2.5インチのリザーバータンク付きに。リアのリーフはICON製。Method NV 305にはグッドリッチのKO2 A/T 285/75-16をプット。
林 剛直=文と写真