国内外のフィールドで活躍するデザイナー鈴木一泰氏によるホイールブランド[★SUW★]。そのキーワードは、”日本発”のホイールデザインを世界に。日本が世界に誇る高級SUVであるLEXUS LX570をベースに、「Made in Japanにこだわった」というCLIMATEが施したカスタムは、シンプルだが芯のある、日本人らしい凛々しさをも感じる1台に仕上がっている。
確かな品質とデザイン性の両立
圧倒的なインパクトを持ちながらも、凛とした佇まいをも匂わせる「CLIMATE LEXUS LX570」だが、最も注目すべきはその足元だろう。CLIMATEが展開するホイールブランド「SUW」の中でも、中核をなすLUXOR(ルクソール)の24インチホイール、ベースデザインはベーシックな5本スポークとしているが、各スポークのセンターラインにスリットを設けることで、力強く堅牢でありながらも、重くなり過ぎない秀悦なデザインとなっている。
また、一般ホイールでは製造コストの懸念からあまり採用されることの無い、鍛造製法を採用することで、24インチと大口径でありながら、その重量は15.7Kgしかなく、何と純正ホイールよりも軽いのだという。鍛造である事のメリットは軽さ以外にもあり、大型で重量級のボディーをしっかり支える高強度と、高精度のバランスを実現しているのである。
鍛造LUXOR(ルクソール)24インチホイールは、ピアノブラック・ホワイトゴールド・ショットブラックの全3色がラインナップされているが、展示車両のLEXUS LX570は、運転席側にあえて艶消しにすることでスポーティーな印象に見えるショットブラックを、助手席側には、艶感を持たせグッとラグジュアリー感を高めるピアノブラックと、左右で異なる質感のホイールをはかせることで、ホイールだけでここまで車全体の印象が変わるということがよくわかる展示となっている。
シンプルだがその効果は大きい
もちろんこの車両の見どころはホイールだけにとどまらない。その堂々たる大きさと存在感が魅力である一方、少々重たい見た目になりがちな印象のLEXUS LX570だが、CLIMATEのオリジナルエアロキットを装着することで、たくましさに軽快感を適度にプラスすることに成功している。
純正でも高い評価を得ているデザインだけに、あまりやり過ぎてしまうと”いかにもエアロを組んでいる”という野暮ったさが出てきてしまうのだが、シンプルなデザインと、ハーフスポイラータイプを採用することで純正のデザインを壊すことなく溶け込んでいる。
また、スプリッタータイプのフィンのようなフロントスポイラーと、ディフェーザー形状のリヤアンダースポイラーとすることで、シンプルなハーフスポイラータイプであるにも関わらず、車体全体のイメージを変え、プラスαの高級感と軽快感を与えているのである。
完成度を高める”隠し味
ここまでの変更点でも、LEXUS LX570を十分魅力的にしているが、料理で言えば隠し味的なポイントを抑えることで、さらにワンランク上の完成度へと引き上げることができる。
その抑えるべきポイントとは、大口径になったホイールより除くブレーキだ。高出力エンジンと2.7tを超える重量級であるLEXUS LX570は、もちろんメーカーの設計段階で、十分い安全なブレーキが装着されている。
しかし、ホイールが大口径になることで、純正ブレーキのままでは、いささか貧素で役不足感が否めない。そして大きく制動力のあるブレーキにカスタムすることは、確かな制動力と、コントロール性能を向上させ、見た目だけではない効果も十分に発揮するメニューである。
今回の車両に装着されるブレーキシステムは、エンドレス社製の前後6potの大型キャリパーと400×36の大径ディスクローターを採用し、赤く塗装されたキャリパーにはCLIMATEのロゴがあしらわれ、確かな安心感と見た目のインパクトを兼ね備えている。
問い合わせ:Climate
TEL:076-471-6071
https://climate-japan.com/
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