WHEEL
サウスホイールの1階を埋め尽くすのはホイールメーカーのブースたち。「オシャレは足元から」という言葉は世界共通のようで、各国のバイヤーがアンテナを伸ばし、色とりどりの最新作が彼らを迎える。
揺るぎなき男の比類なき探究心
GIOVANNA WHEELS
ラグジュアリー・ホイール・カルチャーの先駆者であり、今なお先頭を走り続けるカリスマ、ディコ氏が率いるWTWコープ。ジオバンナをはじめとするハイエンドなラインナップは2015年も健在。ホイール館の中心で高額車両の足もとを美しく飾り付け、見る者から感嘆の溜め息を誘った。
ディコ・スラアン
高級ホイールといえばユーロチューナー系が全盛だった1990年代終盤。アメリカ発の超高級ホイールブランド“ジオバンナ”をプロデュースし、アメリカンホイールの新時代を作り出した人物。
00年代初頭から現代に続く大径ラグジュアリー・ホイールのムーブメントは、このブランドに端を発したと言っても過言ではないだろう。『Giovanna(ジオバンナ)』。アメリカを代表するビッグネームの筆頭だ。現在では姉妹ブランドにGianelle(ジェネリー)、KOKO Kuture(ココカチュール)、GFG(ジーエフジー)を展開し、世界中のラグジュアリーカーやスーパーカーに向けて、純正を上回る上質と優美を提供している。
そのヘッドクォーターであるWTW CorprationのCEOこそがディコ・スラアン。アメリカンカスタム界の重鎮であり、革新と斬新を追求して止まらないホイール界きっての稀代の頭脳である。
時代の変化、流行の移り変わりに適応し、今なおWTWの各ブランドがマーケットで存在感を鮮明にする背景には、ディコ氏の比類なき探究心によるところが大きい。具体例を挙げるならば、どんな高額車両でも可能な限り自ら購入するこだわりである。フェラーリ、ランボルギーニ、ベントレー、メルセデスは言うに及ばず、ポルシェ918スパイダーやマクラーレンP1といった限られたモデルも世界に先駆けて入手、惜しげもなくホイール開発のテスト車両に起用するのである。そうすれば足まわりの寸法を厳密に測定、ミリ単位でマッチするホイールが製作可能だし、ストリートやハイウェイ、クローズドコースなどで製品の実走テストが繰り返せるからだ。独創的なデザインのみならず、品質と強度がWTWのジオバンナ・ファミリーを支えてきた所以なのだ。
PORSCHE GT3 RS
早くも赤いヤツ専用
フォージド(鍛造=たんぞう)だけを取り扱うジオバンナ・ファミリーのトップブランド、GFGからは早くもポルシェ911 GT3 RS専用設計のセンターロック式FM-808が登場。
ツラに合わせた絶妙セッティング
フェンダーアーチとタイヤのギリギリのオフセット・セッティングは、自らの愛車だからできる試行錯誤の結果。組み合わされるタイヤはフロント265/35-20、リア325/30-21。公道でもサーキットでも絶対に干渉することはないと言う。
MASERATI GHIBLI
上級車にさらなる上質を
マセラッティ・ギブリが右側に履いているのはジオバンナの姉妹ブランド、ジェネリーの2015年新作コレクションから、TROPEZのグロスブラック・フィニッシュ。左側はココカチュールのSURREY、ブロンズフィニッシュ。
PORSCHE 911
ワイルド&レトロなオシャレ系
ワークスフェンダーとダックテールをミックスし、またナイスな色使いで独自の世界観を作り出しているモデル997。GFGのモデル名はFM-747。フロント19インチ、リア20インチ。リアタイヤは345/25の極太だ。
CHEVROLET CORVETTE
アメリカンスポーツにももうひとつの可能性
超軽量かつ高剛性なGFG FM-310は、ド級のトルクを発揮するコルベットなどのスーパーマシンにもマッチ。現車が装着するリアディフューザーは日本のREVORIX製。
FERRARI 458 Spider
ブラック×レッドのハリウッド仕様
ボディの各ポイントに鮮やかな赤を配し、ゴージャスかつ妖艶な印象を放つ1台。オープンモデルなだけに、見られることを前提としたインテリアもエクステリアと同色にコーディネート。GFG FM-844を装着。
FERRARI 458 ITALIA
新しい配色への挑戦
ホワイトボディに赤いレーシングストライプを入れ、2トーン化したボディにマッチさせるため、前後のホイールをパウダーキャンディで塗り分けた意欲作。FM-855にはフロント275/30-21、リア355/25-22をフィット。
FERRARI 458 Spider
世界に1台の迫力
前後のフェンダーを大胆にもカットし、FRPを駆使してワイドフェンダーをワンオフ。低さに加え、迫力を増した458スパイダー。リアタイヤは355/25-22。
お問い合わせ:GIOVANNA WHEELS JAPAN
Tel:042-580-0268
www.giovannawheels.co.jp
Text & Photos|SEMA RULES
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