2000年代に入り、突如として大きなムーブメントを巻き起こしたラグジュアリー・カスタムは、その後すそ野を広げ、さらに新しい価値観を交えながら確実な発展を遂げてきた。けっしてひとときの流行に風化することなく、今ではSEMAショーを代表するカスタムカルチャーのひとつとして、確固たる地位を築いている。
帝国小式戦闘機「遊歩」
世界中に知れ渡ったジャパニーズオーバーフェンダーはスーパーカーだけじゃなくて小さくて弾丸のようなクルマにも似合うんだぞって、アメリカ人に知らしめた作品。可愛さと悪さのコントラストは人間だけじゃなくクルマにも当てはまる魅力的な要素。
Liberty Walk
MINI COOPER S
ノーマルの姿は小さくてかわいらしくて、ジョシが好きそう系のミニクーパーだけど、もしチューニングしたりイジったりするなら、ジキルとハイド状態で、かわいいどころか逆に弾丸小僧っぽくなるっていうのご存知? ミニクーパーって、そういうギャップがデカいんだけど、そんなのをアメリカ人にもっと知らしめたい、とリバティーウォークが製作してセマショーに送り込んだのが、ご覧のモデル。
だれもをあっと言わせるインパクトあるエクステリアはLB☆ワークス製で、スタンスワークスミニクーパーファイターとネーミングされたプロダクト。スーパーカーにビス止めワークスフェンダーが似合うってのはもう世界中で知られているが、アメリカ人には、超小型ボディでエンジンも小さいから、速そうには絶対見えていないミニクーパーにも相性グレイト。
で、リバティーウォークでは、小型なイメージを零戦(零式艦上戦闘機)などの海軍戦闘機を狙ってグレーのボディをウェザーリング(ヨゴレ塗装とかエイジング塗装のこと)。大日本帝国軍艦機である旭日旗パターン(リバティーウォークのシンボルパターンでもある)をスプレーするころで、“リメンバーパールハーバー”状態でアメリカ人に喧嘩ウリに行っちゃうみたいなアピアランスなのに、リバティーウォークがやっちゃえばアメリカ人はウエルカム!
ホイールは、ワークのスタンス系ホイールラインであるシーカーの2016年新作モデル。17インチのこれ2016年のトレンドドンズバ的ディスクデザインにディープステップリムだから、間違いなく人気集めまくるはずだし、これを地面に着地するほどまでに落しているのは、エアレックスのエアサスにて。タイヤとホイールが取れちゃうんじゃないか心配しちゃうほどキャンバーがキツいところも(アメリカ人はデーモンキャンバーなんて言ったりするけど)、弾丸小僧的な作りには当たり前のようにサマになっちゃっている。
鬼のようなデーモンキャンパーと新作スタンス系ホイール
スタンス系ホイールラインのシーカーの新作17 インチをセット。これまでのモデルより、質感とトレンド感がスゴい。トーヨーは鬼キャンで履くときの必須タイヤだ。
LB☆スタンスワークスのオーバーフェンダーボディとウェザーリング
昔の戦闘機で見られた塗装の剥がれやヨゴレなどを再現。一般的にはウェザーリングと呼ばれる技法でペイントを入れた。グラデーションを上手に操るのがキモ。
インテリアだってやる気満々
ロールケージ組んで、LB☆ワークスのハンドルをセットして、ダッツンバケットシートを放り込んだ。めっちゃイケイケ。
Custom Spec.
マットグレー&ウェザーリング
LB フロントバンパー
LB フロントディフューザー
LB サイドスカート
LB リアバンパー
LB リアディフューザー
LB リアウイング
LB トランクウイング
LB サスペンション
Airrex エアサスペンション
ロールケージ
ダッツンシート
WORK SEEKER 17×9.5J
トーヨー BDR 215/40-17inch
問い合わせ:Liberty Walk
Tel:0561-51-0001
www.libertywalk.co.jp
Text|野口敏夫
Phots|SEMA RULES
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