近年のクルマは多くの分野で電子制御が加えられている。例えばエンジンからミッション、さらに車内の空調やNAVIオーディオに至るまで、クルマの動作に連動している。CANと呼ばれる車内通信網によってメインのコンピュータが一元管理し、どれかひとつにエラーが起これば、たちまちクルマとしての機能を停止する。ハイエースに関してはそこまでのCANは導入されていないが、それでも電子制御は行われているのだ。
そんな電気の塊とも言える現代のクルマにとって、アフターの電装パーツは鬼門であるとともにあらゆるニーズを実現する鍵とも言える。そのため、走行性能を高めたいなんてニーズも手軽に叶えられるし、追加メーターも従来のようにいちいちセンサーを取り付けなくても情報を取得できるのだ。
そこでここでは、ハイエースの機能を高める〝使える〟電子パーツを6ジャンルピックアップしてみる。もっとパワフルに走りたい人から、安全性を高めたい人、さらにもっと実用性をアップまで、これを見れば愛車に欲しい機能がきっと見つかるはず！
愛車の機能をバージョンアップ！
電装アップデイト術 vol.01
足回りやエアロなどと違って、直接その効果が体感できるのが電装パーツの良いところ。走り、安全性、そして使い勝手に防犯性。どれを取ってもハイエースに必須な機能向上アイテムなのだ。
#1
THROTTLE CONTROLLER
［スロットルコントローラー］
フル積載でもスタートダッシュは諦めない！
電子スロットルを採用する200系ハイエースは、スロットルの動きをコンピュータによって制御している。そのため急激にアクセルを踏み込んだ場合も、省燃費性能を高めるためにスロットル開度が調整されたり、通常走行時でも燃費を重視した制御が行われている。乗車人数や積載重量が増えた場合、いつも以上にアクセルを踏みこまなければならないなんて経験も多いだろう。そんな電子制御式スロットルを、アクセル開度に応じてリニアに制御するためのアイテムがスロットルコントローラーだ。
一時期はチューニングパーツ的に評価されていたが、現在ではより実用的に進化し、スタートのパワーを稼ぐ設定から、省燃費性を追求したモードまで、データタイプも多種多様。付加機能も選べるだけに、今がスロコンの買い時と言えるのだ。
豊富なモードで走りが楽しめる！
BLITZ スロコン
ブリッツ独自の制御技術を投入することで、発進時のもたつきを解消やパワフルな走りまで実現。エコ、スポーツ、オートの合計20モードを搭載し、スクランブルモードも搭載。購入後すぐにレスポンスアップが体感できる、車種別ハーネスをセットにしている。
コンパクトボディに基本機能を凝縮
BLITZ スマスロ
純正のサービスパネルにON/OFFスイッチを取り付けられる、スマートフィットが売りのスタンダードモデル。8つの比率固定モードに加え2つのオートモードを搭載。モードは本体のロータリースイッチで変更するため、あまり設定を変更しない人向け。
シンプル・イズ・ベスト
Pivot 3-drive・フラット
スタンダードモデルとしても、スポーツ、エコ、ノーマルの3モード、12段階から設定を選ぶことができるため、実用性は高いといえる。インテリアをスッキリさせたいといったニーズには最適。厚さ14ミリの薄型コントローラーを採用したシンプルモデル。
アクセル／ブレーキの踏み間違い事故を未然に防ぐ
OGS TC VERSION S
スロコンとしての機能は当然ながら、特に安全機能として挙げられる「オーバーアクセルリミッター」は、多発するアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を未然に防いでくれる。さらに「ブレーキ優先システム」や任意の暗証番号が設定し、解除しなければスロトルが開かない「セキュリティ」など、安心感も高い。
長距離移動派必見のオートクルーズ搭載
Pivot 3-drive・リモート
クルーズコントロールを制御する小型の専用リモコンを備えたリモート。トータル4モード、17段階の制御が選択可能。新たに中低速のレスポンスをアップするレスポンスモードを採用し、街乗りでの機敏な動きをサポートしてくれるのは注目。
マルチモニター表示も可能な充実機能
Pivot 3-drive・X
コントローラー部分にマルチモニターを配置した技ありスロコン。搭載モードはスポーツ７段階、エコ５段階、ノーマルの計12段階。付加機能のモニター表示はアクセル開度、水温、エンジン回転数、電圧の４種類から選択でき、ピークホールド機能も採用する。
厳選６種の電装パーツで ハイエースがもっと楽しめる！vol.02
厳選６種の電装パーツで ハイエースがもっと楽しめる！vol.03
[問い合わせ]
ブリッツサポートセンター
TEL.0422-60-2277
http://www.blitz.co.jp
ピボット
TEL.0263-46-5901
http://pivotjp.com
Photos • 藤井元輔
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