ハイエース次世代のステージはチューニングによる走りのパフォーマンス【TSD WORKS】
広いユーティリティスペースがマルチに使えるハイエース。その印象はあくまでもレジャーや仕事がメインの活用方法と考えられていた。しかし、ここにハイエースカスタムの新たな流れに注目度アップ。サーキットからドリフトまでこなすGT マシンを目指し、エンジンから足回り、ボディに至るまで踏めるハイエース作りがこれからの新定番になる!
仕事からレジャーまでマルチに使える性能は、ハイエース人気を牽引する最大のファクターであることは間違いない。この〝マルチ〟の意味をさらに広義で考えれば、チューニングベースとして考えても不自然ではない。
実際に今年のオートサロンではR35GT-Rのエンジンに換装した車両や、トヨタが誇るパフォーマンスエンジン、2JZ-GTEに積み替えられたものもディスプレイされていたくらい。
そう、これからのハイエースはハイパフォーマンス化もひとつの核になることは間違いないのである。
そんなハイエースチューンの最前線ともいえるのが、ご存知横浜のTスタイルと北海道のアウトバーン。ともにエンジンはハイエース標準の1TR-FEをベースに、コンピュータセッティングやギア比の変更といったスタンダードなチューニングを行なっている。
もちろんいきなりハイパワーエンジンに換装するようなドーピングはなし。あくまでも標準搭載エンジンでの性能アップこそが、ハイエースチューンの現在のスタンダードというわけだ。
ここではそんな2社のチューンドハイエースを紐解き、「踏めるハイエース」作りのアウトラインを学んでみよう。
もちろんハイエースに対するチューニングのセオリーはまだまだ確立されているわけではない。手段や方向性はこれから深化していくものだけに、これをヒントに新たなアプローチを模索するのも一興。ターボやスーパーチャージャーといった過給機チューンももちろんアリだし、流用可能パーツを探してハイスペック化なんてことも考えられる。
とにかく自由に遊べるハイエースなだけに、チューニングの方向性も自由に行えばいいというわけ。カスタムだけで終わらせるのではモッタイナイ。踏めるハイエース作りは、ハイエースを骨まで楽しみ尽くすセカンドステージなのだ。
カーショーやキャンプもいいけど、サーキットも楽しめる。その気になればドリフトだって思いのまま。これぞマルチなニーズに対応できる、イマドキハイエースの真骨頂である。