問い合わせ:オートヴェローチェ
TEL : 077-584-3300 HP:www.auto-veloce.com
純正を凌駕する迫力と美しさを備えた、魅せる12気筒フェラーリ。
エアロボディキットを纏い、より刺激的な姿を手に入れた。
魅惑のプランシングホース
フェラーリのV8勢やランボルギーニなどミッドシップのイメージが色濃かったSVRが、フロントにV12を積むF12ベルリネッタを手がけた。彼らの考え方と巧みなデザイン力をここで紐解く。
唯一無二の個性を生みながら、しかし、決してやりすぎない
SVR Ferrari F12 Auto Veloce
オートヴェローチェが手がけるSVR(スーパーヴェローチェレーシング)は、かねてよりフェラーリV8ミッドシップの系譜を追い続けてきた。そこに突如として現れたのがV12をフロントに搭載するF12ベルリネッタだった。
「スーパーカーはミッドシップであってこそ」と考えていた代表の谷暢之氏だが、F12と対面して以来、過去のV12勢にはない攻めた造形と作りの良さに惚れた。V8勢以上に数など出回らず、カスタムする人も少ないことを頭では理解しつつも、まるで己の腕でF12と対峙するかのように、すぐさまボディキットの開発をスタートさせた。そうして生まれたSVR F12は、日本はおろか北米で好評を持って迎え入れられた。ディストリビューターの発足や2017年のSEMA出展に伴い、今後も台数は増えていくはずだ。
SVR F12の個性は、エアロダイナミクス性能を筆頭にまず機能的であること。そして純正を凌駕する迫力と美しさを植え付けながらも、決して“ やりすぎない” こと。12気筒ならではのロングノーズをさらに長く見せつつ随所に「絞りや拡がり」を加えたボディパーツを開発することで、全幅は不変ながらもどことなくワイドボディっぽい迫力を表現している。これぞSVRのデザイン力である。
ちなみにF12の後継たる812スーパーファストを見ると、SVR F12と非常に似通ったようなデザインだと思える。谷氏をはじめとするSVRの「機能を追求しながらも、デザインで魅せる美学」は、その後のフェラーリさえも取り入れた、大正解のアプローチであった。
デザインでワイド感を強調させる
V12フロントシップのロングノーズをさらに強調させるフロントバンパー&スポイラーや、後端に行くにつれて絞り込まれたような形状のリアバンパーなど「デザインでワイドに見せる」アプローチが随所に見られる。製品はすべてカーボンとFRPを選ぶことができる。
足もとにはSAVINIのフォージド3ピースが組み合わされる。リムにカーボンがあしらわれていて、ボディキットのカーボンと調和する。
優美で華麗なインテリア
この個体は北米でSVRのディストリビューターを務めるクリエイティブ・ビスポークが製作したもの。インテリアはホワイトレザー&レッドステッチで上品な雰囲気を持つ。
SEMA SHOW 2017 にてお披露目されたSVR
2017 年のSEMA においてトーヨー・タイヤブースに出展されたことで、SVR は晴れてSEMA デビューした。北米での人気ぶりを考えると今年はさらに多くのSVR を見ることができそうだ。
SVR F12 Customization Elements
フロントバンパー FRP/CARBON
フロントリップスポイラー FRP/CARBON
フェンダートリム FRP/CARBON
サイドスカート FRP/CARBON
リアバンパー FRP/CARBON
リアスポイラー FRP/CARBON
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Photo | CREATIVE BESPOKE
Text |中三川大地 Daichi Nakamigawa
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