2000年代に入り、突如として大きなムーブメントを巻き起こしたラグジュアリー・カスタムは、その後すそ野を広げ、さらに新しい価値観を交えながら確実な発展を遂げてきた。けっしてひとときの流行に風化することなく、今ではSEMAショーを代表するカスタムカルチャーのひとつとして、確固たる地位を築いている。
Powerful braking force
「CSD」の強力ブレーキシステムに注目せよ！
お洒落は足元から……というと、多くのクルマ好きたちは、ホイールのことのように思いがちだが、正解はそのひとつだけではない。違いの分かる大人は、足元と言えば「ブレーキ」なのである！いまこそ膨大なラインナップであらゆるクルマにマッチングさせる「CSD」の強力ブレーキシステムに注目せよ！
CSD
CADILLAC ESCALADE
走る、曲がる、止まる。クルマに要求される基本性能として語られるこの3つ。どれも欠くことのできない要素であり、この3つの性能が担保されてこそクルマを安全に走らせることができる。
そのひとつ、「止まる」を支配する性能はブレーキである。高級車であれば当然ながらハイスペックのエンジンに相応しい高い制動力を持ったブレーキが装着されている。それでも“強化”するメリットとは……。
ブレーキローターの径を大きくすると制動力は絶対的に向上する。さらに熱容量が増し、いわゆる耐フェード性が高くなる。その大きくなったディスクに対しては、面積の広いブレーキパッドを組み合わせて摩擦係数を高める仕組みだ。大きくなったブレーキパッドをバランス良くブレーキローターに押さえつけるために必要となるのが、複数のピストンを集約した大型のキャリパーとなる。制動力が向上するだけでなく、効き始めからのコントロール性も「止まる」ためのチューンナップには、ローター、パッド、キャリパーの大型化は有効なのである。
さて、この2014年型キャデラック・エスカレードは、そんなブレーキ強化を施したサンプルとして登場いただいた。ここ数年で、メキメキと装着率を上げている「CSD」を採用している。同社から送り出されるブレーキは基本性能はもちろん、そのラインナップが魅力。驚愕の16ポットを筆頭に、2、4、6、8ポットと多様なキャリパー。さらに、ドライバーの使用条件に対応した豊富な素材とサイズを用意するブレーキローターたち。これに加え、キャリパーは「カスタムカラー」のオーダー設定もあり、10色から選択が可能。性能だけでなく、足元のドレスアップにもひと役買ってくれる。
エスカレードには、フロントは8ポット、リアは6ポットの大型キャリパーを装着。車両重量2.6tを誇るアメリカン・フルサイズSUVを、しっかりと受け止めるのがこの「CSD」のブレーキシステムだ。LEXANIホイールのスポークから覗く、コーラル・オレンジのキャリパーと特殊スリット加工で刻まれたCSDの文字を綴る大型ローター、その存在感も格別である。
大事なのは毎日使えること。だからマイルドにドレスアップ！
日常的に使用することを踏まえ、ホイール、ブレーキ、マフラーの変更のみに留めた現車。マフラーは、エンパイアにてステンレスのワンオフ物に交換されている。
エスカレードの性能をスポイルしないお洒落とチューンナップのバランス！
乗り心地を考慮して大げさなインチアップはせず、LEXANI「LUST」24インチホイールと、35サイズのタイヤを履く。CSDのブレーキはフロント8ポット、リア6ポットのキャリパーに、ローターはフロント430mm、リア400mmを採用した。
Custom Spec.
CSD 8 ポット・キャリパー（フロント）
CSD 6 ポット・キャリパー（リア）
CSD 430mm スリットブレーキーローター（フロント）
CSD 400mm スリットブレーキーローター（リア）
LEXANI LUST 24inch
Empire ワンオフ・ステンレス・マフラー
問い合わせ：CSD
Tel：0836-69-0555
www.csd-inc.jp
取材協力：Empire
Tel：04-2934-5028
www.empire-auto.co.jp
Text｜SEMA RULES
Photos｜日比野智也
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