The competition machine
リアル・レーシングゆえの選択。
USチューニング系やスタンス系で、もっともポピュラーなホンダ・シビック。バラマンディの鍛造ホイールを、いかにも! って雰囲気に履きこなすこのシビックSiクーペのディテールは、まさにリアル・レーシング。それでいて、USカスタムのエッセンがボディ全体、見えない部分にまで無数に散りばめられている。
Barramundi US HONDA CIVIC Si Coupe
USで発祥した“スタンス系”と括られるスタイルの中で、中核を成す車種、ホンダ・シビック。シビックはホンダの中でも最大派閥だから、いろんなスタイルやインパクトある作りのシビックがたくさん存在しているけれど、このイエローのシビッククーペのように徹底的なのってほかにはいない。
というのも、このシビックのオーナーと製作を手掛けた埼玉のショップ・コンセプトは、2000年前後に流行ったスポコン以前からホンダ車をガンガンにイジってた人たち。だからこそ、US仕様で左ハンドルのシビックSiクーペをベースに、カッコよくてパフォーマンスのいいものだけを取り入れ、リアル・レーシングとも呼べる内容に作り上げた。
スタンス系であるからには、こだわりたいのはまずはフットエリア。ホイールにはこのカテゴリーでのトップブランド・バラマンディデザインのスヌーク17×9.0Jと8.0J鍛造3ピースを選んで、トレッドパターンがほぼほぼスリック状態のクムホ・エコスタV710 245/40R17と225/45R17をセットした。で、このサイズを見て「前後逆じゃないの?」と思う人がいると思うけど、この順番が正しい。サーキットを走るシビックやFF車では、フロント側のホイール&タイヤを太くする“逆スタッガー”が当たり前だから、リアル・レーシングが狙いなら、このホイール、このタイヤ、このセッティングでパーフェクトになる。
車高調はコモンスナッパーのカンデンサスキット。FF車をグリップで速く走らせるとなると、リアサスの作りも重要だから、DME製リアキャンバーキットで調整をしやすくした。
そしてこれ以上にエラいことになっているのがエンジン。エンジンをスプーンチューンドのK20Aに換装して、ノーマルの197hpから260hpへとパワーアップ。排気量はボアアップで2000ccから2300ccに拡大されるし、エンジンマネージメントはモーテックECU M400を使うなど猛烈なイキオイ。そのほか、どんな部分をみても、リアル・レーシングのコンセプトが貫かれる。
軽量化だけじゃない、オプティカルの良さを狙ったインテリア
ただサーキットを走るだけなら内装をレギュレーションの限り剥がして軽量化すればいいんだけど、見栄えは重要。だからフロアから生えるレーシングタイプのペダルと、17インチのタッチパネルモニターなどが共存する。
2.3L / 250hp のスプーンコンプリートエンジンを換装。
エンジンはカムやピストン,クランクまでスプーンでチューンドされたK20A。ボアアップで2300ccに排気量拡大。サスはコモンスナッパー製車高調、エキゾーストはスカンク2レーシング、カーボン部品はAPRパフォーマンス製。
Custom Spec.
Barramundi Disign Forged 17inch
SPOON エンジンコンプリートK20A
COMMON SNAPPER KANDEN
サスペンションキット
Skunk 2 Racing エキゾースト
HFP アンダーボディスポイラー
APR Performance ウイング
K-TUNED シフト
Willwood ブレーキ
STATUS RACING シート&ハーネス
KUMHO ECSTA V710
etc…
問い合わせ:COMMON SNAPPER
Tel:0595-23-9771
www.commonsnapper.com
取材協力:CONCEPT
Tel:048-749-8136
www.concept-japan.com
Text:野口敏夫
Photo:山田泰弘
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