パイオニアは8月30日、ハイレゾ音源の再生に対応した車載用パワーアンプ「PRS-D800」を、10月に発売すると発表した。
既存のカスタムカーユーザー、またはこれから車のカスタムを考えているというユーザーにとっては、「車内の音」は関心の高い内容なのではないだろうか。。
そこで今回の記事では、日本のカーオーディオではトップメーカーであるパイオニアから販売される最新アンプについて、その魅力をご紹介しよう。
主な仕様
チャンネル数:2ch
定格出力:125 W x 2 (4 Ω) / 150 W x 2 (2 Ω) / 300 W x 1 (4 Ω)
最大出力:250 W x 2 (4 Ω) / 600 W x 1 (4 Ω)
高調波歪率(4 W、1 kHz):0.004 %
SN 比;105 dB
消費電流:23 A
負荷インピーダンス:4 Ω (2 Ω ~ 8 Ω)
入力レベル:400 mV ~ 6.5 V
取付寸法:255 mm (W) x 50 mm (H) x 104 mm (D)
質量:1.6 kg
「音圧」から「音質」の時代へ
ひと昔前まで、カスタムカーのオーディオと言えば、大きな出力のパワーアンプで、大きなウーハーを鳴らし、いわゆる重低音を重視した音作りが主流という時代があった。
しかし、高音質の音源が手に入りやすくなったことや、オーディオ機器及び、車両側の遮音性や静粛性の向上により、今までそれほど「車内の音」に拘ってこなかったユーザーも、音の質などに興味を持つようになった。
そのため、それまで「音圧=音の強さ」を重視したセッティングだけでなく、空気感と音の輪郭がはっきりした、リアルでクリアな音が求められるようになったのである。
それでは、2017年10月に発売される「PRS-D800」の魅力や特徴について詳しく紹介していこう。
・ハイレゾ音源の再生が可能
上記で触れたように、近年のオーディオ機器には、デジタル処理がされた現代の音源をいかにリアルに、そしてクリアに再生、再現できるかが求められているのである。
そこでパイオニアは、厳選された高音質パーツを採用し、独自のノウハウに基づいた音響チューニングを施すことで、ハイレゾ音源の豊かな空気感、臨場感を再現するとしている。
また、ハイレゾの効果を実感するには、一般的に部屋でスピーカーを通して聴くよりも、軽の小さいヘッドホンやイヤホンで聴くとより実感しやすいとされる。
つまり、車内という限られた空間であるからこそハイレゾの恩恵を得ることができるとも言えるのである。
・クラスを超えた高い再生能力
希望小売価格35,000円というのは、ハイクラス機種に比べればそれほど高い金額ではなく、とにかく音に拘りを持っているヘビーユーザーにとっては、物足りなさを感じるかもしれない。
しかし、パイオニアによると、歪みが少なくスピード感あふれる音楽再生を実現するため、入力(アナログ)信号から PWM(パルス幅変調)信号を生成する回路部に、上位機種で使われている、リニアテ クノロジー社製の「高性能ハイスルーレートオペアンプ」を採用したとのこと。
このように、上位機種で培った高音質設計により、クラスを超える再生能力を実現している。
・設置場所に困らないコンパクト設計
音質が向上することは分かっていても、外部アンプを設置するために、車内スペースが犠牲になることを懸念し二の足を踏んでいるユーザーもいるかもしれないが、この「PRS-D800」であればさほど取り付けスペースの問題を気にする必要はない。
横幅255 mm 奥行き104 mm 高さ50 mm というサイズは、およそ薄型のティッシュ箱と同サイズ、非常にコンパクトで省スペース設計となっている。
そのため、スピーカーシステムに合わせてアンプを複数台設置するような場合でも、シート下など、車室内のさまざまな場所への設置が可能だ。
初心者から上級者まで対応する高性能アンプ
カーオーディオをカスタムすると聞くと、初心者にはまだまだ敷居の高い部類に感じるかもしれないが、フロントスピーカー用に1台設置するだけでも、十分その効果を実感できる。
もちろん、常に良い音を追い求めている上級者には、カロッツェリアの性能と品質を十分実感することができる、魅力的な商品であるのは間違いないだろう。
問い合わせ
パイオニア株式会社
カスタマーサポートセンター
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carrozzeria.jp
TEXT:Shingo.M