織戸学が全開試乗!
オリジナル・サスペンション対抗戦 vol.03
【CAR HOUSE ZERO】
ハイエースよりハイエースらしい
上質な乗り味はノーマル超え!
インプレッションを行うのは、カーハウスゼロのクルマ。エアロパーツはフロントに小ぶりなリップをつけているだけのため、見た目的には低い印象を持たせないものの、実際は4インチの限界までダウン済み。
核になるのは同社オリジナルの車高調ダンパー。フルタップの32段減衰調整機能を備えるため、様々なステージで好みの車高、好みの味付けが実現できる。今回のインプレッションではワインディングということもあり、減衰力のセッティングは若干硬め。全硬からフロントは7段戻し、リアは8段戻しに設定している。
合わせるタイヤはトーヨーのCタイヤ、H20を組み合わせストリート完全車検対応モデファイとして持ち込んでいる。
フラつきが少ないから後ろでも安心でも気持ち良さを求めたら減衰を下げたい
織戸:「このクルマは、ちょっと乗り味が硬いかなって気がした。普通に走るならもう少しダンパーの減衰を下げた方がシックリくる。でも、今日の3台の中じゃ一番車高が低いのはコレなんでしょ。パッと見は他の2台の方が低く見えるけど、4インチも落としてるってことなら、これくらい硬くしちゃっても仕方ないのかな。しかも、タイヤも他の2台と違ってLTタイヤ(Cタイヤ)だしね。最近でこそLTタイヤの乗り心地は上がったっていうけど、やっぱりラジアルタイヤと比較すると、タイヤだけで損してる部分は大きい。でも車検対応と考えると選択の余地はないんだけどね(笑)。そういった意味では気になった硬さは簡単に解消できるし、ハンドルの応答性も良かったから、この車高でもいたって普通に乗れる感じ。もちろん普通っていう言葉の意味は、普段の街乗りでも気軽にできそうって方。ガツンッと車高を落としたいって人で、ラジアルタイヤと組み合わせ、減衰力をもう少し柔らかめに設定すれば、かなり快適なクルマができるんじゃないかな。このクルマこそ、箱根じゃなくって街中でインプレッションするべきだったんじゃない? その方がこのクルマの良さが際立つはずだよ」
後席にも乗ってみた!
後ろに乗っていて一番気になる挙動はコーナーでのフラつき。その点ではダンパーがしっかり機能しているから安心感は高いとのこと。ただやっぱり気になるのはダンパーの減衰力。タイヤの硬さを考えるともう少し減衰を下げれば織戸氏の好みに近づくという。もちろん人それぞれの好みもあるため、その好みにアジャストできる調整幅が広いのもこの車高調のメリット。
街中を走るならピカイチだよ
もっともスタンダードなハイエースの仕様としてカーハウスゼロが持ち込んだのは、完全車検対応の街乗りコンフォート仕様。よりお客さんのクルマに近いコストパフォーマンスを優先したモデファイが行なわれている。そのためCタイヤやローダウンのための標準的パーツ、そしてオリジナルの車高調がコーディネイトされる程度にとどめられている。
SPECIFICATION
タイヤ&ホイール
TOYO H20(225/50R18)
WORK XTRAP S1HC(F/R:8.0J)
サスペンション
玄武 4.0インチ ローダウン必須アイテム
ストロークストッパーMAX
ハイパートーションボルトキット
O.H.レベリングアジャスター(純正オプションヘッドランプ装着車)
スーパーダウンブロックシステム[ 4.0インチ/-100ミリ]
乗り心地改善アイテム
RCジョイント
スキッドアングルアジャスター
ハイトダウンサポーター
運動性能向上アイテム
バンプアジャストタイロッドエンド
ソリッドステアリングシャフト
アジャスタブルスタビリンク(ショート)
ローフリクションジャーナルブッシュ
ハードストラットブッシュ
ハードロアアームブッシュ
ダイレクトジャーナルブッシュ
ハードリーフジャーナルブッシュ
内装主要装備
T-REVOシート2脚/フルフラットベット展開/対面シートアレンジ
フローリングフロア
ロングスライドレール
リア折り畳み式小型ベット
外装
コプラスヘッドライト
ビーキャス フロントリップ
T-スタイル サイドステップ&リアバンパー
[問い合わせ]:CAR HOUSE ZERO
Tel:0749-30-3988
www.carhouse-zero.com
Photos • 内藤敬仁 Takahito Naito/山田泰弘 Yasuhiro Yamada
Report • 渡辺大輔 Daisuke Watanabe
ハイエース完全ガイド
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