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オフロードを走ってこそ分かるGクラスの本当の実力

デビュー以来、卓越したオフロード性能が揺らぐことのないGクラス。その証拠として、今でも各国がミリタリー車両として熱い信頼を寄せている。ハードな状況下でも期待に応える走破性と堅牢性は、時に運転する者に余裕さえ与えてくれる。

息の長さは最初の開発理念と創造性の高さを思い知らされ、慈しみが湧く

Part.02「大地を制する」

オフロードを走る場合、凸凹道が多いため4輪のうち、どこかの車輪が接地しなくなることがある。そういった状態を作らず、クルマのフロア下にも地面をなるべく着かせない要領で自分の通るべきタイヤのルートを考える。

4つのタイヤが地面に接地していて、どこも擦っていなければ走るための抵抗はないはず。凸凹がキツくなってくると、外径が小さいタイヤはボディの高さを地面から稼げないため、フロアに接するか、タイヤのどこかが浮いてしまう。そうすると、前後のうちどちらか片側のタイヤが浮き、浮いた側の駆動輪(例えばリヤの片側のタイヤ)が浮くと、もう一つの駆動もデフの機構上伝わらなくなる。そこで、W460のようなパートタイム四駆はトランスファーレバーで四駆にすることで走り進めるようになる。

四駆で動いていて、前後の対角でそれぞれタイヤが接地しない場合は全く進めなくなってしまう。そうなった場合、まずミッションレバーの横にあるリヤのデフロックレバーを引いてリヤ駆動の空転を強制的に作動させることができる。フルタイムの場合は最初から四駆なので、どこか一輪でも空転すると進めなくなる。そこでW463以降のモデルは、センターデフロックをかけることで前後のどちらかのトラクションが抜けると、もう片方の駆動輪も空転しないようにできる。

対角で車輪が接地しなくなった場合はリヤデフロック、フロントデフロックの順でかければいい。デフロックを掛けて進めたらすぐに解除することも忘れないように。これらはオフロードだけでなく、雪道のようなトラクションのかかりにくい滑りやすい道でも大いに役立つので覚えておきたいテクニックだ。

オフロードを走る際は、タイヤの作りが丈夫なオフロード用タイヤをぜひともお勧めする。

外径の大きなタイヤは車高を上げてくれるが、ステアリングを切った時にタイヤがハウス内に干渉することもある。

こういった起伏のある路面で前後の対角でタイヤが浮くと空転しやすい。こういった時にデフロックが有効。

激しい路面やコースはなるべく複数台で行くこと

オフロードに慣れてくるとつい自分一人で行きがちになるが、人目があるところならまだしも、周りに人がいない険しいところはいざという時を考える必要がある。そのためオフロードは同じ趣味の仲間と数台で行くのが望ましく、緊急連絡や牽引、共有のパーツの持ち寄りなどもできるから安全に楽しむことができる。


Report:犬塚直樹

Gクラスパーフェクトブック VOL.8






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