TOYOTA LANDCRUISER VDJ78 Troop Carrier
Imported by PUT Depot
ランクル70が新車で買える!?
84年にヘビーデューティ系として登場した70系ランクルは、デビュー以来、細かな仕様変更やアップデートを続けながら、現在まで生産を続けているスーパーロングセラー。ここに紹介するのは、中東市場から新車で輸入された、人員輸送用の通称トゥループキャリアと呼ばれるモデルだ!
カッコいいわけじゃないけど、どこか気になるワークメイト
ランドクルザー70シリーズが日本で再販売されたのは、2014年のことなので、覚えている人も多いはず。この時世間では「70シリーズ復活販売」と宣伝していたが、それは日本市場でのことで、正確には間違い。中東やオーストラリアでは70系ランクルはデビュー以来ずっと生産を続けている超ロングセラーモデルなのだ。
そのため、日本で発売されたワゴンやピックアップ以外にもさまざまなモデルが存在する。そんな中でも人気なのが、今回紹介する中東仕様のトゥループキャリアと呼ばれるモデルだ。
正確には2ドアハードトップのロングというのがボディ形状で、トゥループキャリアというのはオーストラリア市場での呼称に過ぎないが、車体後部の対面ベンチシートに人が乗る様からトゥループキャリアという愛称は世界中で知られている。
残念なことに、数年前の法改正によって、日本国内では後部の対面ベンチシートは乗車定員の要件を満たすことはできず、車検証上は定員3名となってしまう。
「もちろんこのクルマを買う人で、このまま乗る人は少ないと思います。せっかく広い後部なので、シートを取り払って荷物を運搬するのもいいでしょうし、車中泊ができるフラットベッドを入れるのもいいでしょう。もちろん当社で前向きのセカンドシートを入れて6名乗車とすることもできますので、ご相談ください」とはPUT DEPOTの金原代表。
エンジンは国内仕様には設定がなかった4.5リッターのV8ディゼルターボで、5速マニュアルの組み合わせとなる。195hpの出力と44kgmのトルクで、巨大な車体が驚くほどキビキビ走るのだ。
エンジンはV8ディーゼルターボ
エンジンは国内に設定のない1VD-FTV型4661ccV8ディーゼルターボ。エンジン上部にインタークーラーが配置される。
広大なカーゴルームには6名分の対面ベンチシート
対面ベンチシートは左側に4名分、右側に2名分の合計6名分配置される。座面を跳ねあげることで、簡単に格納可能。ただし日本では乗車定員に登録できない。ここはユーザーが好みに応じてアップデートしたい部分。
ベージュ基調の内装
ベージュ系の明るい内装は驚くほど現代的。スピードメーターの隣は、メイン90リッター+サブ90リッターの巨大なデュアル燃料計。
トゥループキャリアはキャビン後部がステップしてハイルーフ化されている。側面の巨大な窓が大きな特徴だ。
おそらく北米仕様のように「実際の見た目よりも近くに見える……」的な注意書きがアラビア語で入るミラー。
埃っぽいダートや泥濘地を走ることが多い中東仕様ゆえに、シュノーケルが標準で装備される。
7:3の分割観音開きとなるリアゲート。バンパー中央部はステップになっているほか、トゥフックが標準で備わる。
ホイールは16インチのスティール製で、DUNLOPの225/95-16という特殊なタイヤが標準装備となる。
当然だが、2シーターのためステップはホイールベース間全てには備わらず、フロントドア後端でカットされる。
2019 Toyota LandCruiser 78 Series GXL Troop Carrier
Engine: 4.5-litre turbo-diesel V8
Output: 151kW@3400rpm / 430Nm@1200-3200rpm
Transmission: Five-speed manual
Drive type: Part-time rear-wheel drive/four-wheel drive, front and rear lockers
Wheels: F & R: 16×6.0, 225/95
ANCAP: Unrated (ute versions 5 stars)
Tare weight: 2275kg
Power-to-weight: 15.06:1 (kg:kW)
Official fuel economy: 10.7L/100km
Economy during test: 11.4L/100km
Fuel capacity/Type: 180L/Diesel
問≫PUT Depot
Tel:042-786-6910
HP:www.putdepot.com
勝村大輔=文/写真
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