V-VISIONのトヨタ70スープラ
熾烈なインパクトを与えるカスタムで定評のあるV-VISIONが、70スープラのデモカーを大阪オートメッセに展示した。70スープラといえば歴史的な名車であり、発売から25年以上たった今も根強いファンが絶えないスポーツカーだ。
V-VISIONのカスタムを見ると、マニアにとって強調してほしいパーツがこれでもかというくらい強調されていて気持ちがいい。フロントダクト、サイドステップ、リアバンパー、リアスポイラー、マフラーの太さと本数、どれもこれも外せないポイントだ。
「お金を積まれても手放さない」と、スープラのファンはみな口を揃える。今では見かけなくなった無骨な図体は力強く、実に頼もしい。
3連ダクトが印象的なフロントデザイン
フロントフェイスを見るといかに硬派なカスタムかが分かるだろう。「BOMEX」のフロントバンパーをベースに「グループAダクト」を装着。
グループAダクトとは中央の3連ダクトのことで、当時グループA規格のレースに出場する公認を得るため500台の追加生産がされたモデル特有だ。またV-VISIONの20ヴェルファイア用リップの流用と、片側65mmのワイド加工によりフロントはさらに引き締まった。ブリスターフェンダーがワンオフで唯一無二あることは言うまでもないだろう。最下部の開口にセットされた日産ムラーノ用デイライトによる低さの演出も秀逸だ。
美しきボディカラー
目を奪うボディカラーは、シンプルながら会場内での存在感は圧倒的だった。カラーネームは「アルティメイトシャイニーオレンジ」だ。スポーツカーファンなら既にお気付きかもしれないが、何を隠そう35GT-Rを代表する純正色である。キラッと光る鮮やかなボディは派手さだけではなく、大人の上品さを兼ね備えたスポーツカーにふさわしいカラーと言って間違いない。
魅力がたくさん
マフラーはV-VISIONの30ヴェルファイア用を加工し、セッティングはもちろん「漢の4本出し」だ。
サイドステップは専用に作られたワンオフ仕様。フロントガラスとサイドガラスには艶やかな反射が魅力的なマジョーラウィンドウフィルム「Ultra vision Mystique Light」が貼られ、車内の眩しさの低減と断熱にも役立っているスグレモノだ。
「良いクルマは美しい」
V-STYLEα Ver.Rはサイドからの眺めも磨かれている。足回りには内側に大きくオフセットしたワークグノーシスGR205(PP2)19インチホイールをセッティングし、まさに機能美、地を走るメカだ。また2ドア仕様で車体がより大きく見えることも、美しさの条件の一つだろう。
モンスターエンジン
特筆すべき点は、ボンネットの前から運転席を眺めた誰もが、フロントノーズの長さを改めて実感することである。70スープラのボンネットを開けると、排気量2.5L、最大トルク37.0kg・m、最大出力280馬力の直列6気筒エンジンを収めているのだから当然だろう。歴史的エンジンとして知られている「1JZ-GTE」はやはり怪力モンスターだ。カスタム車を選ぶ段階から最後までセンスが光るV-VISIONの今後のカスタムにも目が離せない。
【お問い合わせ】:V-VISION
https://www.v-vision.jp/
TEXT & PHOTOS:TUNERS